株式会社BCG 代表取締役社長 中道 英治


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代表取締役社長 中道 英治

代表取締役社長 中道 英治

設立 2009年2月
事業内容
    • 飲食店経営
    • 飲食コンサルティング
会社HP http://www.bcg.jp/top_nakamichi.html

海の世界へのあこがれ

学生時代は、海の世界で暮らしを立てることを夢見ていました。
当時から付き合っていた現在の妻が、ペンションのオーナーになろうよと私に話し、
それがきっかけになってそういう道を考えるようになりました。
高校生の甘い考えでしかありませんでしたが、
その当時はバブル経済が続いていて、誰が何をやっても成功するという機運があったんです。

海でのペンション経営を目標にしたのは、サーフィンを趣味でやっていたためです。
ただ、それはあくまで趣味の範囲でのことで、仕事にはなりませんでした。
まずは稼ぎ口を見つけなければと、20歳、バブルの最終期に一旦就職。
就職先は日本のベンチャーの先駆けとも呼ばれるIT企業「コスモ・エイティ」でしたが、
まだ若かったですし、深く考えて就職活動をしたわけではなかったです。
そこで2年ほど仕事をしていたのですが、22歳で結婚することになって、
その際に妻に「ペンションのことはどうなったの」と聞かれたことで発破がかかりました。
そんなことを結婚する段になって言うなんて、
今考えると彼女自身も、起業心が強い人間だったんでしょうね。
そういう自分自身も、働いてはいたものの、海の世界にはいまだに未練があったわけです。
そんなときに妻がペンションの計画を思い出させてくれたことで、
自分のなかで改めてその方向に進むエンジンがかかりました。

海からワタミ勤務を経て、独立

海で商売を始めるにも、まずは手に職を付けなければ。
そこで22歳のひと夏を使い、船舶免許、ダイビングのインストラクターの免許をとりました。
その夏には既に、友人と一緒に商売を始めることを決めていました。
コスモ・エイティはその年度の3月末に退職し、5月には会社を立ち上げていました。
その間、ざっと8ヶ月あまり。
いわばその短期間で、海の世界で商売するプロになったわけです。
それから5年間はダイビングショップを経営していたのですが、故あって28歳でここを離れました。
かねて計画していたペンションの経営へと移るためです。

しかしここで、人生の中で最大の転換点を迎えることになります。
ペンションで出す食事、そして接客の勉強のために「ワタミ」で働き始めたのです。
当時ワタミは急激に店舗数を増やしていて、
私もその上昇気流に乗って順調に昇進していきました。
30歳までにはペンションを始めるつもりでいたのですが、
定期的に出世と昇給を望める職場というのも、また良いものです。
結局、常務の職に就く38歳までワタミで働いていました。
この会社の資金となったのも、主にそのときの蓄積です。

その頃にはもうペンション経営に移ろうという考えはなくなっていました。
たくさんの従業員の生活を担い、彼らと共に働いているこの飲食業界の現場を離れ、
ひとりで経営するペンションのような業務形態にゆくのは、少なくとも今の私は考えていません。
自分で会社を立ち上げるにあたって、飲食業へのこだわりは特になかったです。
ただ、一番自分自身のスキルを積めている業界ということになると、
やはりこの飲食業を続けていくという選択肢を選ぶことになりました。

「9」に込められた思い

経営理念は「すべてに感謝、感動、感激し、お客様に感動を与えること」。
またそれとともに、社名の「BCG」には並々ならぬこだわりがあります。
私自身のワタミ時代の話になるのですが、
私は10人以上の組織の面倒を見切れないマネージャーで、
10人以上になったときには、必ず小さな組織を内部に作って分割していました。
つまり、仕事をする上でのひとつのキーとなる数字が「9」だったんですね。
この「9」こそが私たちの経営する『ちゃい九炉』の由来でもありますし、信条でもあります。

「BCG」のほうの直接的な由来をいうと、それとはまた別の話があって、
私の幼馴染みが経営しているデザイン会社の名前が「BCG」なんです。
その会社のマークというのが、BCG、あの子供の頃に受ける、予防接種のハンコ注射の跡。
私がピンときたのは、そのマークの斑点の数が、
私にとってのキーナンバーである「9」個だったことです。
それにちなみ、その友人から社名をもらうことにしました。
彼はハンコ注射という意味でこのマークを使ったのですが、
私はそこに9という別の意味を読み取って、
それを会社の指針として使わせてもらっている、ということです。

だから私たちの店舗の運営方針も9条ですし、
「大切にしている宝物」という信条も9つに設定しています。
店舗あたりの店員数も必ず9人以下。
現在「ちゃい九炉」の店舗数は9店舗に達しているのですが、
今度また店舗展開していく際にも、この9というユニットを大切にして、
何か別の店名にして、会社も分けて増やしていきたいと思います。
私自身、チェーン店ではなく、従業員の皆が自分自身で働く個人店という形をとても重視しているので、
この会社自体を大きくしていくというよりは、
どんどん分かれていって、ホールディングスという形で発展していけたらと考えていますね。

今後の展開-介護サービス、海外進出

創業時は私含め3人からのスタートでした。
もともとワタミにいた職場仲間2人に声をかけて、私と合わせて3人ではじめました。
開店4ヶ月で3店舗に増えるなど、そのはじめから好調で続けさせていただいています。
もともとマネージャーとしての感覚を身につけている3人で店を経営していくのですから、
当然のように儲かるんです。
3年で9店にまで展開してきて、現在も非常に順調に進んできているところです。

ただし、ひとつこの業界には大きな懸念がありまして……。
外食産業は今後、人口の減少につれて先細りしていくはずです。
そのなかで、ここまで大きくして来られた会社を存続させていく、
このことが私の社長としての使命なわけですから、さまざまな事業展開も考えています。

デイサービス施設での介護サービスを提供している「BCGヒューマン」。
これがおかげさまで好調でして、現在2施設目の建設も決まっています。
このような介護の分野でしっかりとビジネスモデルを作っていこうとしているところです。
そしてもう一つが海外展開。シンガポールでの出店を目指し、
会社も新たに設立したのですが、現地は今空前の土地バブルです。
このせいで現在足踏みしている状態なのですが、
賃料がもう少し落ち着いてきた暁には、新たに出店していく構えです。

現在の社風として、
昇進した人間はどんどん独立しなければいけない、そんな雰囲気になってきています。
なぜかというと、これまでに会社のNo.2まで昇進した人間は皆、ほぼ1年以内に独立しているのです。
現在弊社のグループ企業として「BCGドリーム」「BCGフード」などがありますが、
これらはすべて、No.2の人間が弊社から独立して設立したもの。
実は独立の早さについては私自身も、スピード感が早すぎてめまいがする程です。
今現在のNo.2は男気のある人間で、しばらくは私のもとで働いてくれるということは言ってくれていますが、
会社や個人の成長具合によっては、やはり「自分自身の力で経営してみたい」という気概が湧いてくるはず。
そこはもちろん尊重しますし、その覚悟はしています。

夢ある人間求む

採用に関して、私が欲しいのは「夢ある人間」ですね。
夢というのはつまり将来への野心とか、野望ということですから、
気骨が強い人間を歓迎します。
あまりに楯突かれるとそれはそれで困ってしまうけれど、
「いい意味で生意気な子」というのは求めたいところです。
自分から気後れせず、店長になりたいといえるようなモチベーションがある人間でないと、
厳しい飲食業界では成長して、伸びていくことができません。

この会社では特に、口に出したことが実現につながることが多いです。
現在のシンガポール事業のマネージャーは、実は昨年4月の新卒社員なのですが、
自分から海外事業を担当したいという望みを言ったことからそのポストに就きました。

入ってくる人間にそういう明確な意志があり、
私の方も「それならば」とその人間が入ることを望む。
この気持ちの一致があってはじめて、私と社員は対等な関係になれるのです。
もちろん、組織の中での関係という意味では社長と社員という開きがありますが、
気持ち、意志の面では足並みを揃わせることができます。
だから、やる気がある人間にはその意志を臆せず言葉で伝えて欲しいです。
そのなかではじめて、上のステップへの足がかりができていくものだと私は思います。

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