株式会社ふらここ 代表取締役 原英洋


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代表取締役 原英洋

代表取締役 原英洋

設立 2008年4月4日
事業内容
    • 雛人形・五月人形を中心とする日本人形の製造販売
    • 盆提灯の販売
会社HP http://www.furacoco.ne.jp/

思いがつのり、45歳で独立

私の実家は、祖父の代から始まる人形師の家系です。
数えれば現在で100年の歴史があり、私で三代目。
そんな家柄の中で、両親が経営する会社で私も働き始めました。

独立する、という思考はその当時は全くありませんでした。
会社では跡継ぎとして会社経営にも加わっておりました。

ただ一つ、ある疑問を抱くことが無ければ、
私は経営者として、この会社でずっと働いていたと思います。

その疑問とは、人形師という伝統産業である業界において、
今日も変わらず続けられている旧態依然とした体制。
つまり、『昔ながら』を今でも続けていることでした。

私も、ポリシーを持つことは大切だと思います。
ですが、作り方にしろ、販売方法にしろ昔と変わらぬやり方では
いくら伝統産業でも限界があるのではないか?

ですが、そんな私の思いは蓄積するばかりで中々受け入れてもらえない。
独立しようと思ったのは、その思いは自分で果たすしかないと思ったからです。

お客様の声をくみ取る

旧態依然とした業界で自分の思いを果たすために。
私が一番こだわったことは、商品にお客様の声を反映させることでした。

それまでの業界で大部分の会社が取っていた形態は、
職人が作りたいものを作ってお客様に提供する、というスタイルでした。
実は私は、独立する前からこのスタイルの危うさを感じていました。

独立前、両親の会社で私自身が店頭に立ち、接客もしていました。
その中でお客様からお声を聞く中で、
『もしかしたらお客様は職人が作る商品に満足していないのでは?』
そう思うようになったのです。

サイズ、形、デザイン、人形の顔立ちに至るまで。
お客様一人ひとりにそれぞれの『声』があり、それを商品に取り入れ提供する。
他の業界ならば当たり前のやり方も、伝統を重んじてきた職人達にとっては、
『どうしてお客様のいいなりになる必要があるのか?』
『そこまでお客様に迎合する必要があるのか?』
そう言われ、中々聞き入れてもらえませんでした。

私が独立した理由には、この様な問題を解決するためでもありました。
ですので起業してからはずっと、とにかくお客様の声を商品に取り入れていく。
これを念頭に頑張ったことで、会社も成長することができたのだと思っています。

自社オリジナル

例えば東京ならば、浅草橋などに雛人形や五月人形のお店が多く存在します。
そこで色々な店を見て回っていくと、
『あれ、この人形どこかで見た事がある気が・・・』そんな気がしてくるかもしれません。
実はこれは錯覚ではありません。
人形やその背景となる屏風、下に敷く飾り台や雛道具。
これらはどこのお店も同じものを扱っており、お店はそれらの組み合わせ変えているに過ぎないのです。

組み合わせが違うだけで商品は同じ。なのにお店ごとで値段は違う。
この業界ではそんな売り方が実は当たり前。
値段にしてもお店が自由に設定しているのでまちまち。
お客様からしてみれば、何を基準して購入すればいいのか分からないのです。

そんな業界で、私達は人形も雛道具も飾り台、屏風も全て自社で設計図を作り
職人に委託し製作しています。つまり、あらゆるパーツが全てオリジナルなのです。
そこにお客様の声を反映させることで、
お客様のニーズを取り入れた完全オリジナル商品として、製作販売できるのです。

そういう人形作りをしている会社は、日本で私達だけだと思いますね。

時代の変化とともに、お客様のニーズにもっと応えられるよう生産体制を整えていく

それまで伝統として続いてきた雛人形、五月人形。
ただ同時にお客様からは『こんな人形を作って欲しい』という声も根強くあります。
従って、人形の生産体制や販売方法などを今の時代に合わせたやり方に整える必要があると思います。

ですが、作り方も売り方も、やはり伝統的なやり方が存在します。
そして、伝統を重んじる方々にとって、
それまで自分達がやってきたやり方を変えることは受け入れがたいことかもしれません。

しかし私はこう思います。
昔の職人達が試行錯誤して築き上げたやり方を、そのまま受け継ぐことが、
果たして伝統を受け継いでいく上で妥当なのだろうか?

雛人形の歴史は1200年と言われていますが、
その間、ずっと同じものが受け継がれているわけではありません。
その時代その時代で人形の形も、作り方も変化している筈なのです。

例えば今、全く新しい人形を作ったとしましょう。
それが続いて100年経ったとしたら、それは伝統と言えるのではないでしょうか?
伝統とはそう受け継がれていくものなのです。

大事なことは変えなければいけない部分と変えてはいけない部分を見極めること。
その上で、私達は本当の意味で伝統を受け継いでいかなければならないのです。

諦めずにやり続けられるヒト

大企業とは違い、ベンチャー的な会社では仕事のマニュアルなんてありません。
むしろ経営者と一緒になり、仕事を作り上げていかないといけない場面が多くある筈です。

そういった場合、多くの課題が与えられるでしょう。
さぁ、どうやって克服していこうか?迷いながらも模索してやっていきます。

おそらくその時、経営者はその人が課題を素早くこなすとか、たくさんの課題をこなすとか
そういうことは見ていないのだと思います。

壁にぶつかったとしても、思い通りにいかなかったとしても、
その人が最後まで諦めずにやりきってくれるか?
そういう所を経営者は見ているし、求めていると思います。

ですので最後まで諦めずにやり続けてくれる人。
例えば自身の経験の中で、何か一つでも自分の思ったことをやりきったことのある人。
そんな強さを持った人こそ、どこの企業にも求められる人材ではないでしょうか?

一つ決めたことを突き進む

今の時代ってひと昔のようなハングリーな時代ではありません。
それこそ、フリーターでも食べていける時代。
だから、自分がどういう生き方をしているのか?それが見え辛いように思います。

ですが、自分の生き方は自分の人生を左右します。
その中で世の中に流されることなく、自分で自分の人生を決めなければいけません。

その為にはどうするか?
それは、何でもいいので何か一つ、自分で決めたことをひたすら突き進むこと。
そして、必ず達成することです。

学生という若いうちに『やってやったぜ』という達成感を感じておく。
そうすれば、その先の将来で壁にぶつかったとしても
『あの時あれだけ頑張ったんだから今だって頑張れる』とモチベーションに繋がりますし、
自分が仕事をしていく上での裏付けになっていくはずです。

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