株式会社リビングスタイル 代表取締役 井上俊宏


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代表取締役 井上俊宏

代表取締役 井上俊宏

設立 2007年10月
事業内容
    • 住宅等の間取り・配置シミュレータサイトの企画・運営
    • 住宅等の間取り・配置シミュレータの開発
    • 家具等 インテリアに関するデータベースの運営
    • 住宅・インテリア等に関するインターネットを利用した情報提供
会社HP http://www.livingstyle.co.jp

引っ越しの経験から発想

このビジネスを始めたきっかけは、
15年ほど前に自由設計のマンションに引っ越したことでした。
自由設計ですので、自分の好みに間取りや内装をデザインしていくわけです。
その手順としては、部屋のインテリアの自分なりのイメージをまず設計士の先生に伝え、
ある程度経ってからそれが形になって届き、また要望を伝え…
という風に進んでいくのですが、
私には次第に、そうやって決めるのが非効率的に感じられてきたのでした。
そこで、Excelを使って自分でいちから設計図を作り、内装をデザインしました。
IT系の企業にいたこともあり、自分でパソコンで製図する技術はあったのですが、
そのときに「これをネットサービスにしたらいいのに」と、ふと考えたついたのです。
誰かがそういうサービスを開発してくれればな、というくらいの思いつきでしたが、
以後5、6年たっても、私の考えたようなサービスが出てこなかったのを見て、
それなら自分で始めてみよう、と決心して立ち上げたのが弊社でした。
私自身は、学生時代も社会人になってからも、
「起業したい」という気持ちのあまりない人間でした。
誰か、やるだろうなと思っていたのですが、誰もやりそうにもなかったので
やむなく自分一人で会社を興す、という形になりました。

家具の「配置シュミレーション」サービス

弊社の配置シミュレーションサービスは、
私が引っ越しの際に考えたことをまさに形にしたものです。
家具の配置や内装といったインテリアコーディネートを、
ネット上で簡単に、自分自身ですることができるようになっています。
実際のデザインを再現した家具を、3D画面上で動かせるので、
リアルな見た目をシミュレーションできるのが強みです。
仕事としては、お客様である家具ブランド、
たとえば無印良品さんやFrancfrancさんの商品の、
カタログデータをこちらで集約し、全部3D化していくことです。
3D化の具体的な作業に関しては、労働集約的な作業になるので、
現在のところ海外の会社にアウトソーシングしています。
これに対して、新サービスのご提案、サービスのシステム開発、
またお客様の要望にスピーディーに応えるというような、
「考える」仕事については、会社の付加価値として内政化している部分となっています。

ノウハウとスピード感で差をつける

現在、ネット上でのインテリアコーディネートサービスを
本格的に提供しているのはほぼ弊社だけです。
これから資金力のある大手企業が参入してきたら、
ということへの不安もあるにはあるのですが、
しかし今からインテリア業界で似たようなことを始めようとしても、
なかなか私たちには追いつけないんじゃないかという気がしますね。
それは3D化という技術においてというよりもむしろ、
ノウハウとスピード感という部分で、我が社とは大きな差が出ると思うからです。
正直にいって、技術というものは誰かが考え出せば、
他の誰かによってすぐに追いつかれてしまうものです。
それに比べて、蓄積した細かいノウハウと、
そのおかげで実現できる仕事のスピード感という部分は、
すぐに真似できるものではありません。
たとえば、家具のふわふわした質感の出し方ひとつをとっても、
ちゃんと我が社だけのノウハウがあるんですよ。
会社の付加価値というものはこういう箇所から生まれるんだなと思います。

タブレット・スマートフォンでの使いやすさ

強みということでいえば、このサービスの
タブレットやスマートフォンでの動作の軽さということも挙げられます。
実は、私がこのビジネスを始める以前にも、
同種の機能を持つパッケージアプリケーションが他社から出ていたのですが、
それはパソコンに取り込んで使うという形のものでした。
しかし、私はあくまでブラウザ上のサービスとしてこれを提供したかったので、
そのためにより軽いシステムを目指して開発を続けました。
その結果として、タブレットのような小さめの端末でも、
かなりスムーズに動作するようなシステムになったというわけです。
3Dの技術をここまで滑らかに動かせるサービスは、他にあまりないと思いますよ。
最近の若い方は大きいパソコンを持たないで、
iPadやiPhoneのような手軽なハードで済ます人が多いで、
そういう層にとっても、通勤の電車の中のような場所で軽く動かせる、
というのは、技術的な部分での大きな売りだと思います。

新しい「住」のサービス作りをしたい

このサービスは、主に企業様のウェブサイトやアプリの中で活用されていますが、
普通のユーザーさんの目線で考えてみたとき、
部屋のインテリアすべてを単一のブランド製品で揃える、という人はいないですよね。
それで今考えているのが、たくさんのブランドを横につなぐようなビジネスです。
椅子はこのブランドで、ベッドはここで、というように
比較・選択をできるサービス作りをすれば、世間にはかなり喜んでもらえると思うのです。
というのも、「衣食住」の3要素のうち、「衣」「食」に関しては
「ZOZOTOWN」や「ぐるナビ」といった百貨店的なサイトがあるものの、
「住」の、特にインテリア商品を扱う総合的なサービスはまだないんですよ。
それを提供するノウハウが我々にはあるし、
私自身、もともと実現させたいと思っていたことでもあります。
「amazon」がショッピングのあり方を大きく変えたように、
長期的な目で見れば、我が社の作ったサービスが大きくなることによって
日本の住環境に変化を起こせたりするかもしれないわけです。
その足がかりとしても、近いうちにこのようなサービスは世に出すつもりでいます。

会社にずっと残って欲しいとは思わない

会社の組織について申し上げると、
現在正社員が4名、それに加えて派遣社員やアルバイト、というところです。
もちろん一生懸命仕事してくれている皆には頑張ってもらいたいですし、
また感謝もしています。
でも私としては、会社にずっと残って欲しいとは思わないですね。
そもそも、私も含めひとりひとりの人間の方向性は違うわけです。
そんな個々人が、「ひとつの会社でずっと一緒に仕事する」
ということはあり得ないことだと思うんですよ。
いろんな人がいろんな経験をするからこそ、新しいビジネスの種も見つかります。
こだわって居座ったところで、人脈も広がらないし、
新しいことも始められないのですから、いいことなんかありません。
社会全体でも、今後雇用が流動化していくことは確実でしょう。
それを企業が囲い込むようなことは時代に合っていないし、
私はいい意味で、どんどん社員には外に出て行って欲しいという気持ちでいますね。

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