株式会社フライングライン 代表取締役社長 鐘ヶ江弘章


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代表取締役社長 鐘ヶ江弘章

代表取締役社長 鐘ヶ江弘章

設立 2006年6月2日
事業内容
    • Webを活用した書籍・出版物の情報提供サービス
会社HP http://www.flyingline.co.jp/

チームを作る

自分でチームを作りたい。
学生のころから私はこの想いを抱き、
今、会社の形で実現させています。

私は学生時代に「インラインホッケー」というスポーツのチームを立ち上げました。
当時、周りにほとんど知る人もいないマイナーな競技でしたが、
仲間を集め、練習場所の交渉をし、
その頃やっと普及し始めたインターネットで対戦相手を探したり、
みんなで一からチームを作っていきました。
これは、自分の人生の中でもとても有意義で楽しい経験となりました。

社会人になってからも、同じように一からチームを作る仕事に取り組みたい。
それは、いつか起業して自分で会社を経営したいという想いになっていきました。

新卒での就職も、この想いがあったため、
大手企業ではなくあえてITのベンチャー企業へ。
勢いのある会社で、一プログラマーとして働き始めました。

当初は、漠然と3年勤めたら起業しようと考えていたこともあり、
社会人4年目になる頃、一度起業の準備に取り掛かりました。
しかし、新規事業のアイデアを散々と試行錯誤した挙句、道なかばで断念してしまいます。

更に2年が経ち、実際に起業するのはちょうど働き始めてから5年経ったころ。
この時も以前と同様、明確な事業のビジョンがあった訳ではありません。
しかし、今度はまずは行動に移します。
勤めていた会社をすぐに辞め、先に辞めていた同期の一人とともに、
喫茶店をオフィスに事業構想を練り始めました。

出版広告に新しい視点を

会社の立ち上げに際して「出版広告」という、本の広告を行う事業に着目しました。
出版業はネット販売や電子書籍など、ITによって大きな転機を迎えています。
広告業に関しても、メディアの多様化によって既に大きな変化が起きています。
出版にせよ広告にせよ「情報を伝える」ことが本質である業界において、
IT、つまり情報技術は、ビジネスを根幹から揺るがす決定的な要因となります。

この業界に着目した理由は、
社会人の最初の5年間で身につけたITの知見を活かし、
その大きな変革に挑むことができると考えたためです。

また、もう一つの理由として、祖父や父からの影響が挙げられます。
私の家では祖父、父と代々、新聞の出版広告を専門に扱う会社を経営してきました。
そのような家で育っていることから、
自ずとこの分野に興味を持ったということもあるでしょう。
また、既にある父の会社の基盤を活用させてもらうとともに、
私の方ではITによる新しいサービスを開発し、
互いに協力し合いながら事業を展開することが可能になります。

出版に特化したサービス開発

出版広告におけるIT活用を追求した結果として、いくつかの新しいWebサービスを産み出しました。
弊社では現在、
「HONDANA(ホンダナ)」・「本が好き!」・「YONDEMILL(ヨンデミル)」
の3つのサービスに力を入れています。

「HONDANA」は出版社のWebサイトを構築するための専用システムです。
このサービスは起業当初、出版社に対してネット広告を売り込もうとしても、
それ以前に自社のWebサイトすらまともに構築されていない、
という現実に直面したことに端を発しています。
今では70社以上の出版社のホームページが弊社のシステム上で動いています。

「本が好き!」は、レビューを書くとポイントが貯まり、
出版社や著者から献本をもらえるようになるというユニークなサービスです。
現在、7,000名以上のレビュアーが登録していて、
質の高いレビューが日々たくさんアップされています。
本を探すなら「本が好き!」となるまでにしたいですね。

最後の「YONDEMILL」は、専用端末やアプリといったものが必要なく、
手持ちのパソコンやスマートフォンを使ってすぐに読みはじめられるという、
とても簡単な電子書籍のシステムです。
一見難しそうな電子書籍の敷居を下げて、
よりたくさんの人に新しい本の形に触れてもらいたいです。

Webの情報をより豊かに

「YONDEMILL」の事業を進めていく中で、
最近ではメーカーや保険会社など、
出版社以外の企業からもお声掛けをいただくようになりました。
それらの企業では、PRや社会貢献活動の一環で、
読み物としても十分に楽しめるパンフレットや小冊子を制作されています。
Webを通じて、それらをより多くの方に読んでもらいたいというニーズがあるのです。

このように、これまで紙でしか読めなかった良質なコンテンツが電子化されてアップされ、
簡単に読めるようになれば、Web上の情報はより豊かになったと言えるでしょう。
埋もれているコンテンツを掘り起しWeb上の情報をより豊かなものにする。
それは私たちの大事なミッションです。

日本の出版の力を世界へ

皆さんは、日本の出版産業がコンテンツを生み出す力の凄さをご存知でしょうか。
これまで、日本の出版市場はアメリカに次いで世界第二位の規模を誇ってきました。
アメリカが英語での出版であるのに対して、
日本は基本的にドメスティックな日本語の出版でそこまでに至った。
その事実から、日本の出版産業のコンテンツを生み出す能力の高さと、
それを消費するリテラシーの高い国民の多さがお分かりになるでしょう。

しかし近年、日本の出版市場は年々縮小する傾向にあります。
政府のある調査資料によると、アメリカも含めて他国の出版市場が伸びている中で、
縮小傾向にあるのは実は日本だけなのです。

しかし、この状況はむしろ、
日本がこれまで培ってきた出版の力を世界に展開するチャンスであると捉えています。
出版のデジタル化により、海をまたいだ流通の問題はなくなります。
また言語の問題に関しても、
近頃は翻訳の技術やサービスが発達し、以前よりその障壁は低くなっています。

日本が誇る出版の力を世界に拡げていくお手伝いをすること、
これも今後の大切なミッションと考えています。

好奇心と行動力

既存の産業を変革したり、新しい市場を開拓したりという仕事において、
遭遇するのは未知の課題ばかりです。
大きなミッションを抱きつつも、弊社は今その課題の中でもがき続けているというのが実情です。

このような状況の中で活躍できるのは、
好奇心、そして行動力を兼ね備えた人と言えるのではないでしょうか。

もともと私は先に考えすぎるタイプで、
そのためにかえって混乱したり、事前に長い時間を使った挙句に間違ったり、
ということを繰り返していました。
しかし、未知の課題に関していくら考えても正解は出ない。
好奇心を持ってまずは恐れずその課題に挑み、実際に行動してみることが、
先に進む一番の近道と今は考えています。

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