カディンチェ株式会社 代表取締役社長 青木崇行


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代表取締役社長 青木崇行

代表取締役社長 青木崇行

設立 2008年8月8日
事業内容
    • 空間表現技術の研究開発及び製造・販売
    • ソフトウェア受託開発
    • ウェブサイト制作
会社HP http://www.kadinche.com/

大手企業を3年で退職、独立の道へ

独立以前は大手電機メーカーの研究所におりましたが、
自由に研究をしたり、人と会ったりする雰囲気ではなく、
もっと独創的なアイディアを生み出したいと考え、
入社して3年で退職を決意。
前職の研究所にて知り合った、現在の専務である内田と共同で当社を設立したのは、
大学の博士課程在籍中の2008年8月です。
そのとき思い描いていたのは、
もっと自分たちの研究や製品を、世の中にダイレクトに届けたいということ。
それを叶えるため、会社を立ち上げました。
大手企業だったこともあり、会社を辞めるときには、
周囲から驚かれたり、反対されたりもしました。
しかし、当時は会社の業績は不調だったうえ、
映像音響製品を強みとする企業でありながら、
ネットに対抗するための戦略が十分に練られておらず、
大手企業とはいえども、いざ社員として働いていると、
「こんなもんか」と悟っている自分がいました。
もともと、起業したいと考えたことはなく、
私も内田も以前の会社に入社したときは、定年まで勤め上げるつもりでしたが、
そんな気持ちを抱えているくらいなら、自分たちで独立してビジネスをしたほうがいいだろうと思い立ち、
起業を決意しました。

驚きを創り、世界に貢献する

当社の経営理念は、
「驚きを創り、世界に貢献する。」
初めての製品や、新しいテクノロジーは、人に大きなインパクトを与えます。
そうした技術を生み出すため、日夜研究に励んでいます。
仕事のアイデアは、集まって何かアイデアを考える、というよりは
日常生活や別の作業中に浮かんでくることが多いです。
現在提供している「パノラマ動画サービス」は、
もともとは3Dスキャンや3Dモデリングの研究をしていた中から生まれたアイデアです。
現在はギガピクセル単位まで撮影可能な高画質パノラマ写真や、3Dディスプレイへの表示など、
研究をする中で様々な課題やアイデアが見つかり、
新しいサービスが生み出されるのです。
当社の研究の軸は、「空間表現技術」であるため、
どのようにして空間を伝えるかということに重きをおいた事業を展開しています。
クラウド上にパノラマ写真を載せ、編集して共有できるようにしたり、
既存のサービスを提供するとき、クライアントに合わせて仕様を変えたりして、
新しいソリューションとして提供しています。
お客様に合わせたオーダーメイドの製品を提供するわけではありませんが、
個別の事情によって柔軟に仕様を変えたり追加したりして、
より使いやすいようにと提供しています。

受託開発に「研究者」の強みを生かす

消費者にとって、技術が発展することはプラスになることです。
技術を常に進化させていくことが、お客様のためになっていくと思っていますので、
当社は今後もさらに技術革新に重きを置いていきます。
当社のクライアントは国立研究所やメーカーの研究所、大学の研究機関などが多く、
新技術の検証や問題点の洗い出しを目的とした、試作品開発の受託をしています。
民間企業のWEBやアプリケーションの受託は競合他社が多く、
最終的には価格競争になってしまうことが予想されますが、
当社はただの受託開発ではなく、技術研究の要素が強いため、
専門の知識を持つ研究者でなければ勤まらないような開発ができることが強みになっています。
専門の知識があれば、クライアントがやろうとしていることの意図を汲み取り、
付加価値をつけて提供することができます。
最近はリピーターも増えているため、大きな強みとなっています。

金持ちのための「開発」では意味がない

ITは、映像や音楽のような異分野との融合がうまくいっていません。
より高品質なものをとなると、映像であればテレビ、
音楽であればオーディオというようになっているのが現状です。
そのため、もっとIT上に音声や映像を取り込み、
ITをよりマルチメディア化させていきたいと考えています。
また、そうした最先端の技術は先進国だけでなく発展途上国でも使ってもらい、
現地の生活に役立てたいという思いがあります。
高価格帯の製品にしか採用しないような高度な技術を開発し、
一部の富裕層だけしか使えないようにしていては、
開発の意味がないと思っています。
現在提供している「パノラマ動画」も、
ヒマラヤ山脈の監視に利用するなどといった計画が持ち上がっています。
現在、当社ではブータンの政府観光局のWEBマーケティング案件を受託しているほか、
私個人でもネパールにてNPO法人を展開しており、
海外展開も積極的に行っています。
売り上げ最優先というよりは、
今までITの手が届いていなかったような途上国にも広げていくことで、
社会貢献を果たそうとしています。
創業当初は、ビジネスの100%が受託開発でしたが、
現在は少しずつ自社開発の割合が増えてきています。
この1、2年の間に自社開発の割合を増やしながらも、
受託開発の面ではもっと様々な企業と連携し、
様々な技術やサービスを開発したいと考えています。
ビジョンとしてはさらに門戸を広げ、ヨーロッパやアフリカなど、
世界中の人々と面白い仕事ができればいいなと思います。

知力はわが身を助ける

私たちが現在、このような事業を展開できるようになったのは、
学生時代の研究や勉強から得られた知識や経験があるからだと思います。
教科書や参考書から得られる理論をもとに、研究や開発を通して実践することで、
知識が確実なものとして蓄積され、自分の糧になっていきます。
勉強することに時間が裂けるのは、学生のうちだけです。
やれるときにしっかりと土台を固め、チャンスにつなげること。
特に、学生時代には社会人と比べ、まとまった休みが取れるので、
日ごろの勉強の成果をそこで実践できるチャンスがあります。
私は学生時代チームを組んで数週間海外に出向き、
現地でプログラムを組み、帰国後に報告書としてまとめる、
といったことをしていました。
学生時代、自分はこれをやったと胸を張って言えるようなものが形として残っていれば、
就職活動でも自分にとっての大きな強みとなることでしょう。
特に私たちのようなエンジニアは、知力、体力、集中力を必要とし、
結果が出なくとも根気よく立ち向かっていかなければならないハードな職業です。
学生のうちから「知力」を養うことで、
早い段階から戦力として活躍できるはずです。

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