代表取締役 久保田 一

代表取締役 久保田 一

設立 2007年12月3日
事業内容
    • システム開発・設計
    • IT戦略・業務コンサルティング
    • モバイルメディア企画・開発・運用
    • モバイルメディアマーケティング
    • モバイルメディアプロモーション
会社HP http://verve-inc.jp

エンジニアのスペシャリスト

「年収1000万以上は稼ぐエンジニアになってやる」
エンジニアになろうと思った頃から掲げていた目標です。
ただエンジニアになりたいだけでは、エンジニアとして働き始めた途端、夢が叶ってしまう。
だから私の場合エンジニアになることはただの通過点。

新卒で入社した会社では、私と歳の近い同僚がおらず、
年齢が一番近い先輩と言っても8歳上の方でした。
ただ、当時はエンジニアのスペシャリストを目指していましたから、
「3年以内に社内で1番のエンジニアになる」と意気込んでいたのは今でも覚えています。

モバイル事業を自ら作る

仕事で成果をだし、25歳でマネージャーに昇格した後は、
会社の都合もあり、営業部に配属。
営業部の方たちと比べ、エンジニアにはお客様とうまく話せない人が多い。
現場に一緒に行ってもお客様が私ばかりと話すものだから、
営業と言ったら必然的に会話ができる私が選ばれました。

しかし、いくら話せると言ってもいきなり畑違いの営業ですから、
始めのころは苦労もしました。
当時の上司から
「営業だけ、エンジニアだけのヤツはごまんといる。
 しかし、技術と営業のどちらもできるヤツは少ない。頑張ってみろ」
と説得され、
やる気とやりがいを見出した結果、
営業もうまくいき、仕事は順調でとても楽しかったです。

1年程営業を行っていたのですが、
心の中ではエンジニアに戻りたいなと思っていたので、転職を決断。
大手IT関連企業から役職もついた内定をたくさんいただいていましたが、
その中でも、自分の本当の実力はどれ程か知りたかったのと、
実力次第で上がっていける環境に身を置きたかったのもあり、
希望を叶えてくれそうなGMOに決めました。

そして1年後にはマネージャーになり、
プレゼンや企画書を作って「モバイル事業部」の立ち上げを行いましたが、
モバイル事業部に関しては入社の時から構想を練っていて、
面接の段階で新規事業の立ち上げに関して質問をして確認をとったこともあり、
成長出来る環境の中で、充実した日々を過ごす事が出来ました。

エンジニアの理想郷

そうしてやりたいことは常に行動に移していたのですが、
ある時株主や上層部の都合で企画が通らなかったということがありました。
1年以上後に似たような企画が世の中でブレイク。
上司は「あの企画はどうなった?」と聞いてきました。
企画内容としても鮮度を失っており、タイミングを逸していました。
この時に自分の責任及び判断において、事業を作りたい思いにかられ、
先に起業していた先輩などに相談し、部下からの応援もあって、独立を決断。

自分の会社を持つからには、
やりたかったのは「エンジニアの理想郷」にすること。
やりたいことだけをやる集団ではなくて、
金を稼げるプロフェッショナル集団を作る事を企業理念とし
会社を立ち上げました。
自分たちでしっかり利益を出して、
その余剰金で自分たちのやりたいことをやる、夢を叶える。
やりたいことをやるためにも、クライアントに喜ばれるいい仕事をしなければいけない。
目標が「エンジニアの理想郷」だからこそ
会社を極端に大きくしようという思いはあまりありません。
自分たちで稼いだ分は自分たちに投資できるような仕組みを維持すること。
とにかく社員には夢を見たせたいし、
仕事を頑張るモチベーションにしてもらいたいです。

過ごした時間の密度を濃くする

冒頭でも述べましたが私自身も1000万以上稼げるエンジニアという夢を持ち、
そこに向かって邁進してきました。
大事なのは夢を見続けること、努力し続けること。
そのための夢は無謀でも、途中で変わっても良いと思います。

中途採用の面接をしていると、転職理由で
「前職ではやりたいことができなかったので」
と言って志望される人が多いですが、
しっかり準備をしてくるべきだと感じます。
やりたいことのために本当に努力をしてきた準備ということ。

私自身も順風満帆ではなく、今があるのは、
裏打ちされた努力、実績の積み重ねがあったからこそ。
例えばモバイル事業部を作った時でも、
誰よりも数字を上げて会社に貢献ができたこと、
誰よりも努力を重ねてきたと自負しています。
社員には、
「新しい事業や起業したいヤツは俺を抜いていけ」
といつも言っています。
部下を持つ立場の者は部下には包み隠さず教えて早く抜くように、
上の者は抜かれないように切磋琢磨し合っていく形が一番成長できる。
密度の濃い時間にするということは経験や年齢に関係なく誰にでもできることですから、
そういう気持ちをしっかり持ち続けることが大切です。

本気で挑み、本気で失敗せよ

最後に学生の皆さんには、
本気でやってみる経験を積んでもらいたいと思っています。

そして成功も大事ですが、失敗することも大切。
部活動や入試など、本気で向かう対象は何でも構いません。
本気でやっていないと努力の仕方が分からない大人になってしまいます。
エンジニアは努力するのが当たり前の仕事。
最近では、プログラミングだけできていれば良いというような
指示待ちの若いエンジニアも増えてきているように感じますが、
先ずは自分で色々と考えて動けるエンジニアでいることが大切です。
また、学歴ばかり高くても良いということではなく、
有名国立大学を出たエンジニアも中にはいますが、
彼らは公式に当てはめすぎてしまう傾向が強く見られます。
ロジカルな面も確かに大事ですが、
エンジニアには臨機応変さや創意工夫も求められるクリエイティブな面も必要ですから、
それだけではダメ。
「稼ぎたい!」、「起業したい!」、
動機は何でも良いのですが、
とにかく夢を持ったら後は誰にも負けないくらい努力を積むこと。
それぐらい努力を重ねなければ夢って達成できないものだと思います。
大事なのは考え方です。
頑張って下さい!