取締役 古屋和義

取締役 古屋和義

設立 2013年11月21日
事業内容
    • メガネレンズ・フレーム・レンズ加工販売
会社HP http://www.lensya.com/

眼鏡学校に通い、それから自衛官の道へ

中学、高校では水泳部に所属。
大学時代は空手部に所属していたので、ずっと体育会系でした。
実家が時計屋だったこともあり、
大学3~4年の時に眼鏡学校の夜間部へ入りました。                         
そんな私でしたが、本格的な就職活動を始めたとき、
一般的な企業ではなく、
警察か消防か自衛隊のいずれかの選択肢の中から自衛隊に入ろうと思いました。
きっかけは、たまたま大学の向かい側に駐屯地があった事でした。
そこで「自衛隊に興味があるのですが」と訪問した時に、
是非と言っていただいたのです。

自衛隊では約5年、幹部として働きましたが、
幹部は自動的にどんどん昇格してしまいます。
既に将来が見えているのが面白くないと感じ、
自衛隊を辞めて飲食店を目指しました。

飲食店ではアルバイトで入り、3ヶ月で店長を任されていました。

その後、飲食店の隣が調理専門学校だったので、
ちょっと行ってみようと夜間部に入学。

卒業後は調理師をやって2~3年経った時に、
眼鏡学校の先生から
知り合いの大手の眼鏡屋が人手不足ということで声をかけていただき、
眼鏡の方が飲食よりも将来性が高いと考え、この道に進みました。

フレームではなくあえてレンズを選んだ理由

当時は、眼鏡のチェーン店が凄く伸びた時代で、
専門店という値段が高い眼鏡と、
チェーン店の値段の安い眼鏡とが相反する構図だったんですよ。

業界の内部や原価が分かった時に、
これは絶対に隙間があると思いました。
ランチェスター戦略で、
弱者も戦術をやれば、十分生き残れる隙間があるという風な。
そこで弱点がどこかに焦点を当て、始めたのが「れんず屋」です。

眼鏡は基本的に医療用具でフレームはそれを保持する器具です。
本来はレンズが主役でフレームが脇役なんですが、
今の眼鏡屋さんは、
フレームが主役でレンズがおまけになっています。
そんな状況に不安を持った私は、
あえてレンズに特化した眼鏡屋を作ろうと決めました。

今のところレンズに特化している眼鏡屋は弊社しかいないと思います。
丁寧な仕事をして、お客様に喜んでいただけるサービスを提供していけば、
それで商売が成り立ちます。
そして、お客様がお客様を呼んでくれるようになります。

儲けるとか会社を大きくするという事ではなく、
継続出来る商売をやっていければという考えです。

徹底したホームページ作り

眼鏡は、眼鏡を必要とする全ての人が使うものです。

現状では5千円、1万5千円という様な安物を使う人や
価値のない物に高額なお金を出している人もいます。

世界一良い物を持っていながら、
わざわざ品質の悪い物を、海外から安く仕入れるという矛盾が起きています。

しかし、消費者の知識がある程度の水準まで上がれば、
ニーズはあると思っているので、
弊社のホームページでは、膨大な量の情報を発信しています。
わかりやすく言うと、全部読めば眼鏡屋さんが出来るくらいの情報量です。

実は弊社がレンズの価格表を日本で初めて表示したんですよ。
それまでは眼鏡レンズの価格は表示しないのが暗黙の掟でした。
そのため、不明瞭なレンズを何倍もの価格で売っている業者もいましたよ。

レンズは外から見ても全て一緒で、
スペックや一覧を出さないとお客様は分からないんですよ。
しかし中には必死にレンズの事を調べる方も居ますから、
ひとつはお客様のために、
もうひとつは同業者のために広報活動をするのが弊社のホームページです。

大手に真似のできない仕事

レンズにも長所と短所、それぞれの特徴があります。
屈折率・設計・コーティングによって数百種類にも分類され、性能にも違いがあるので、
見え方もレンズによって変わってきます。
それを実際に比較をして評価をするという事を弊社ではやっています。

どこもそういう事をやっていないからこそ、
評価を決められるわけです。

実際にお客様にもレンズの事を深く知ってもらうために、
時間をかけて丁寧にご説明しています。

一番大切なのは、常に真剣にお客様の眼と向き合う事です。
眼は一人ひとり皆違うわけですから、
その人に一番最適な眼鏡レンズをお選びいただくためには、
じっくりと時間をかける事が必要不可欠なんですよ。

そして、安心してゆっくりと比較検討し、
お客様の目で実際に確認してから購入していただくスタイルです。
こういったサービスは生産性が悪すぎるため、
大手には決して真似出来ないのです。

同じような想いを持つ人

やはり同じ想いを持つ人と一緒に仕事がしたいですね。

眼鏡を手がける仕事というのは、
眼鏡医、眼鏡士と言われる様な医者に近い仕事なんです。
日本以外の国では眼鏡レンズを売るのには国家資格が必要なんですよ。
先進国で国家資格が無くても販売出来るのは、唯一日本くらいです。

眼が見える見えないは、凄く重要な事ですよね。
私たちは、それほど責任のある仕事をしているのです。

その人の目的に応じて適切な物を提供しなければなりません。
人に喜んでいただける仕事をし、
それに対して自らも喜びを感じられる人がいいです。

困っている人が居たら、自らが進んで手を差し伸べられる人。
こなすだけの仕事なら、機械に入れれば5分で出来てしまいます。
しかし、相手が家族や友人だったら、
もう少し丁寧な仕事をするじゃないですか。
そういった当たり前の事が当たり前に出来る人ですね。

一番嫌いなのは、言われたからやるという人。
言われた事は、もちろんこなさなければなりませんが、
言われた事しか出来ないのではなく、
自ら考え行動出来る人がいいですね。

同じ土俵に立たずに戦う方法もある

多分、この先も眼鏡レンズに特化した会社は出て来ないと思います。

大手になればなるほど総力戦にかけるわけですが、
弊社では、一人のお客様にしっかりと向き合い、
ご予約のお客様には出来る限り、二人がかりで対応させていただいています。

レンズも多種多様で、実は数千種類もあります。
弊社はメーカーが作った数千種類のレンズの中から
お客様にピッタリな商品をご紹介する事が可能ですから、
お客様の満足度は高いですね。

大手の様に多店舗展開しないのも、
大きくなればなるほど従業員の志もバラバラになりますし、
売上優先になってしまいがちだと考えているからです。

この様に、大手とは同じ土俵で戦わなくても、
自分たちの個性を強みとした戦い方もあるのです。