五光発條株式会社 代表取締役 村井秀敏


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代表取締役 村井秀敏

代表取締役 村井秀敏

設立 昭和46年10月1日
事業内容
    • 電機機械、光学機器、事務用機器、通信機器音響機器、時計自動車、その他精密機械全般の精密ばね製造
会社HP http://www.goko-spring.co.jp/

タイで過ごした日々

起業家の父を持ち、三人兄弟の長男ということもあり、
いずれ必ず家業を継ぐことは決まっていたのでしょう。
父からも「遊べる内に遊んでおけ」と嬉しい言葉を戴いたので、
大学時代は誰にも負けないくらい遊びました。

卒業後は、実家に戻り家業を手伝おうかとも考えましたが、
まず従業員の気持ちを理解できるようになりたい、という思いから
プラスチック成型の会社で修業しました。

実家から「タイへ行ってみないか?」と声がかかったのは、修業中の時でした。
以前から大手企業と合同でタイへ進出しており、そこで働いてみないか?
という話でした。

多くの人ならこの話を提案されたとき戸惑うかもしれませんが、
その時の私は「すごく行きたい!」という気持ちでいっぱいになりました。
それは長男が故に自由に振る舞えず、
その分自由を渇望していたからだったからと思います。

ところで、海外生活で問題となるのは
『言葉』や『食べ物』だと思います。
その辺がストッパーになり海外進出を渋る方もいらっしゃるようです。

が、それは間違いです。

言葉は行けば自然と覚えます。
料理なんて特にそうです。
タイ料理は世界一だと思うくらい美味しかったです。

他にもその土地の生活スタイルも問題になるかもしれませんが、
それを言ってしまうと外国には住めません。
そこはむしろ自分が合わせるつもりで、私は生活しました。

実際、三か月くらいでタイに慣れましたし、
仕事にも支障をきたすことなく、
とても充実した海外生活でした。

大手との合同会社で見えたマネジメント

私達も含め、技術系の職人さんの世界とは、
言ってしまえば『俺の背中を見て育っていけ』です。
毎日忙しく、一生懸命働いていますが、
数字的な部分は勘頼みとどこかアバウト。

それ故に、月次実績報告会や年度計画や年度方針と言った、
大手なら当たり前のことも、やったことすらないというのがこの世界の実状です。

父が体調を崩した関係で日本に帰国したのが2000年。
自分達の業界を見た時、危機感を抱くと同時にこう思いました。

もしかしたらタイで学んだ『アレ』が使えるのでは?

それは、中期長期目標を立て、各セクションが課題を解決するために試行錯誤し、
最終的には個人レベルにまでボトムダウンする。
そんな大手であれば当たり前のマネジメントや管理業務。
これは自分達の世界でも十分活かせるのではないか?
そう考え、この手法を導入し会社を変革させるべく
奮闘する日々が始まりました。

ただ、そう順調に進みませんでした。
それまで会社を盛り上げてきた方々にとって、
私の提案はどうしても許せるものではなかったのでしょう。

軋轢、というほどではありません。
ただ打ち解けあうまでに時間を要したのも事実です。
ですが、早いうちから問題に気付き解決しようと奮闘したお陰で
今があると思います。

日本人の強み

日本は世界一技術力が高い、日本人は手先がとても器用だ。
そんな風に評価されることが多々ありますが、
正直な話、ばねの世界ならば機械さえあれば世界のどこでもばねは作れます。
手先の話でさえ、日本人より器用な人は世の中に沢山いらっしゃいます。

じゃあ日本って何が凄いのかと言うと、私この二つだと思います。

1 ほうれんそう(報告、連絡、相談)が当たり前
2 生き様にまで高めるこだわり力

日本人なら自然とやっている報告、連絡、相談。
実は海外だとこれが出来ない人が意外に多く、
むしろミスを隠す癖があるのです。

そしてこだわりです。
何かを一つ作り上げるだけなら、どこの国もそう変わりません。
ですが日本人はそこからさらに拘って一つのものをとことん昇華させる。

技術や手先ではなく、この様なマインドの部分こそ、日本が世界に誇れるものです。

クラウドファンディングによる製品開発

最近、私はわくわくする時代が遂に来たなと感じています。
技術の発展によりインターネットを経由した資金集め、
所謂『クラウドファンディング』が可能になったことにより、
アイデアはあるが資金が無い・・・
そんな人に有利な世の中が到来したと思うのです。

言ってしまえば、アイデアさえあれば誰でもメーカーになることが可能なのです。

私達にもそれは同様でした。
今では町工場の技術力だけでは生きていけない。
だから何かしないといけない。
では何かとは?
そうなった時に自分達の好きなものを、
自社の製品と設備を活かしたクラウドファンドでやってみました。

これは大企業だと中々難しいかもしれません。
特に40,50代の方だと好きなものを作るというマインド自体に抵抗を感じたり、
リスクに躊躇しがちなので踏み出せない傾向があります。

ですが私達にとって好きなものを作ること、
そしてそれを実のあるものにまで転化させることは最も得意な分野です。

勿論、大前提としてお客様を喜ばせることが大前提です。
自分が幸せになりたければ、それを自分以外の他者にしなければならない。
これが、世の仕組みです。

ですが、この仕組みと、そして今は想像は形にできる。
これさえ分かっていれば、
この厳しい世界を生き抜くことは難しくないと思っています。

自由な発想で何でもチャレンジできる

あの人がこう言っていたから、今後はこうなる気がするから。
そんな周りの囁きは、些細な問題に過ぎません。

大切なことは自分がわくわくするものを自社製品で生み出すことにあります。
それはベンチャーでも、他の企業でも同じでしょう。

事実、私は小さい時からばねを触って見てきたので、
その魅力をもっとたくさんの人達に知ってもらいたい。
そんな思いからたくさんのわくわく製品を生み出してきました。

弊社の基本行動指針に
change
challenge
create
catch
と、総じて4Cしたものがあるように、
私達はイノベーションを否とはせず、
その気持ちを持った方をどんどん応援していきたいのです。

独立志向をお持ちの方は、特にピッタリだと思いますよ。

この4C精神に心打たれた方を弊社はお待ちしております。

世界中の人々を笑顔にしたい

代表取締役に就任した2010年から、
私は一年のキーワードというものを作っています。
初年度は『夢を言葉に』
翌年は 『守破離(しゅはり)』
今年は 『幸動』です。

今年のキーワードである『幸動』とはつまり、
幸せになる為には、あなたにとって何が幸せなんですか?
ということです。

私は周りの人の笑顔が好きです。
家族や、従業員や、お客様の笑顔がたまらなく好きです。
その瞬間こそが私にとっての幸せだと思います。

ゆくゆくは世界中の人も笑顔にしていければ。
そういう意味で、海外の新たな国への進出も考えています。
また、国内では日本の町工場、技術力を応援していこうという活動に賛同し、
私達もそのお手伝いをしています。

どうすれば、皆が笑顔になるのか?
そう考えながらこれからも、
ばね作りに奮闘していこうと思っています。

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