株式会社防災士研修センター 代表取締役 甘中 繁雄


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代表取締役 甘中 繁雄

代表取締役 甘中 繁雄

設立 平成15年1月17日
事業内容
    • 防災士を育成するための研修事業
    • 防災、環境、危機管理、教育訓練等に関する研修会、セミナー等の企画および講師派遣
    • 防災、環境、危機管理に関する調査、研究およびコンサルタント
    • 防災、環境、危機管理等に関する図書等の出版業
会社HP http://www.bousaishi.net

新しい場所づくり

出身は兵庫県、関西の大学へ進学しました。
親元を離れ、一人暮らしを始めました。
せっかく大学へ進学したのですから
高校時代とはまるっきり違った世界を経験したいと思ったのです。
大学生活で夢中になったのが「仲間づくり」でした。
田舎の高校とは違い大学には様々な交流の場があり、多くの方が活動している。
刺激を受けました。
多種多様なサークルがあり、楽しく活動をしている人がいる。
そんな方たちと接していると世界が広くなったような気がしましたね。
同世代はもちろん、先輩や後輩まで、
とにかくたくさんの人と交流を深めました。

当時の就職活動というと、
開始時期が今と違ってとても遅いんです。
大学4年生の夏からスタートしたのを覚えています。
自宅が洋服関係のお店をしていたこともあり、
ファッションには昔から興味がありました。
進むべき道は自然とファッション関係に絞られていきましたね。
団塊の世代やバブル期など時代背景も後押しして
アパレルメーカーも需要も高かった…
そんないい時代背景でした。

大手アパレルメーカーに就職

大学卒業後、就職先は国内最大手のアパレルメーカー。
仕事の内容は大型小売店・百貨店へのルートセールスでした。
物を作ればば売れるような時代でしたので、
仕事はとにかく忙しかったですね。
毎日、売上を伸ばすことに没頭していましたね。

しかし、やがてバブル経済も崩壊し、
出生人口も減り始め、
今度は物が余る時代へと様変わりしていきました。
大量生産、大量販売が当たり前でしたが、
徐々に在庫を抱え、処分することもしばしば・・・。
私自身、年齢を重ねたこともあったのですが、
売上だけを追い求めることや、使い捨てのように物品消費することに
疑問を抱くようになってきました。

そんな時、東京本社へ転勤が決まり、
事業部へと配属されました。
これまでの物作り、販売から少し離れることになり運営側に回ったことで、
「少し違った世界へ進んでみようかな」という気になったんです。
転勤は思えばちょうど良い転機だったかもしれませんね。

知識を売る仕事に興味を持つ

今の事業と関わるようになったのは、
1995年に起こった阪神・淡路大震災がきっかけです。
自宅が被災し、自然災害の恐ろしさを目の当たりにしました。
日本は地震、台風、火山噴火等、災害のリスクの高い国なのです。
阪神・淡路大震災を機に
全国各地で地震に備える対策や防災意識が高まっていったように記憶しています。

東京では首都直下地震対策が重要と専門家や有識者が中心となり、
「NPO法人日本防災士機構」が立ち上がりました。
これからは物を売るより、
知識やノウハウを販売してみたいと思っていた私にとって、
ちょうど良いタイミングでした。
長年勤めたアパレルメーカーを早期退職し、
転職することに決めたのです。

今まで防災というと、
自衛隊や消防、警察に頼っているところが多く、
一般市民や企業に防災を教える専門機関はありませんでした。
だから市民もどこか行政任せ。
自分たちで自分たちの身を守るという意識があまりにも低すぎたのです。
自ら被災した経験もあったので、
それではいざという時に命を守れないと
専門機関の必要性を感じていました。

”NPO法人日本防災士機構”が立ち上がり、
具体的に動き出す段階で参画しました。
そして、防災士を育成する研修を担当することになったのです。
NPO法人という組織は物事を決めるのに時間を要しましす。
スピード感が必要ということで
研修専門の会社を立ち上げてスタートさせていくことになりました。

現在では、
防災士を認証し制度全般を運営統括する「特定非営利活動法人 日本防災士機構」、
防災士有資格者で組織する「特定非営利活動法人 日本防災士会」、
そして防災士育成のための研修事業を実施する、我々の「株式会社 日本防災士研修センター」が
三位一体となって防災士制度普及に取り組んでいる状況です。

資格を取ることが大事ではない

防災士を育成することを目標にしていますが、
はっきりいって資格を取ることが最終目標ではありません。
一番大事なのは防災に対する意識、知識、意欲を高いレベルで維持し、
家庭、地域、職場で防災・減災活動を実施すること。
そのため、取得して終わりではなく、
継続的な学習や実践的活動が重要です。

当初は国家資格を目指してやっていたわけですが、
防災に関しては多くの省庁の連携が必要です。
ところが日本の行政は縦割り世界なのです。
当時の内閣官房副長官から助言をいただき、
「まずは民間でスタートしよう」ということになりました。
やがては国家資格にしようと、
初期目標「30万人の防災士育成」を目指して走り始めたわけです。

防災士制度の目的は災害が発生した時の被害を少しでも小さくすること。
さすがに地震や台風の発生を未然に防ぐことは不可能です・・・
しかし、普段の努力で被害を小さくすることは可能ですよね。
阪神・淡路大震災では地震による犠牲者の約9割が建築物の倒壊による圧死と窒息死でした。
それなら建物の耐震化に取り組む、また危険な家具の転倒防止策をすることによって、
大幅に被害を減らす様にしないといけません。
各地域に防災士が存在し、活動することにより、
自然災害による犠牲者数は減り、経済被害も小さくすることができる、
と考えています。

防災士制度を国家的プロジェクトに

東日本大震災以降、地域住民の防災に対する意識は向上してきました。
阪神・淡路大震災の時もそうでしたが、
数年平穏な時期が続くとだんだんと意識が風化してきます。
いつの間にか防災への関心も薄れていく傾向があります。
そうならないために防災士を一人でも多く育てたいと思います。
「官から民へ」という動きの中で国家資格になることは難しいですが・・・。
命を守るという非常に重要な資格だけに、
ぜひ多くの方にチャレンジして欲しいとと思っています。
具体的な数値目標で言うと、
全国の市町村に各100人ほどの防災士を育てたいと考えています。
平成の大合併前の市町村数は約3000でしたから、
当面の目標としては30万人ほど防災士を養成したい、と思っています。
今ようやく7万人を超えたところですから、
まだまだ目標を達成するまでの道のりは長いですが。
達成するための取り組みとしては、
とにもかくにも防災士の認知度を上げること。
一人でも多くの人に防災士について知ってもらい、
資格を取得してもらいたいと思います。
また、チャレンジしたいと考えている人には、
日本全国どこでも研修を受けられるよう機会を増やしたい、と考えています。
今でも各都道府県で年に1回は開催するようにしていますが、
研修に参加しやすい環境を作っていきたいですね。

人と違う特徴でアピールして欲しい

最近の学生に対して思うことが、
個性が少ないということ。
もちろん、普段の若い人たちを見ているとそうではありません。
昔より個性的なファッションに身を包んだ若者をよく見かけますし、
ファストファッションの登場もあって、
たくさんの方がおしゃれになっていますよね。
そんな若者だからこそ、
なんで就職活動の時期になると
その個性を消してしまうんだろうと思っているんですよ。

就職活動が始まるとみんな紺色のリクルートスーツに、白色のシャツ…
これでは第一印象で負けてしまいます。
特に女性は、化粧の仕方によってみーんな同じ人に見えてしまいますから(笑)。
服装は清潔感があれば
そんなに規定どおりに従う必要はないと思っています。
服装も自分をアピールできるチャンスですから、
そのチャンスをみすみす逃す手はないですよ。

個性を発揮する場は取得資格の内容にもあると思っています。
最近では学生の方にも防災士の資格を取得することを勧めています。
先に述べたように、
自分の身は自分で守るという意識を持つことの重要性はどんな人にも言えること。
そしてそれはもちろん、学生の皆さんにも言えます。
皆さんの家族や地域のの中に防災士がいれば、
いざという時に家族や隣人を救える確率が上がります。
防災という広い範囲の資格を取ることで、
視野も広がりますし、
自然と地域との繋がりも生まれるかもしれません。
就職活動は競争でもありますから、
皆と同じではなく、
あなたを特徴つけるプラスαを身につけておいてもらいたいと思っています。
もっともっと自分をアピールしていってもらいたいですね。
私たちは学生の方に資格取得支援(学割制度)をしています。
是非チャレンジしてください。

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