代表取締役 市川一郎

代表取締役 市川一郎

設立 2004年3月19日
事業内容
    • メガネ、サングラス及び関連商品の小売・卸販売、製造、輸入販売
会社HP http://d-for.jp/index.html

メガネ販売の傍らでの副業

私はもともとメガネのメーカーで営業をしていて、
入社後10年目にメガネの小売店として、独立・起業をしました。
その翌年には、インターネットを中心とした販売に切り替えて、
2013年に突入し、11年目を迎えることとなりました。

そもそも学生時代には「社長になろう」とは考えてもいなかったですね。
起業を意識し始めたのは、独立する1年前でした。
その頃はフリーマーケットに参加していて、
平日の夜に古着やパソコンのパーツなどを準備し
週末を使って販売をしていました。
副業としてやっていましたが、
そう真剣にというわけではなく「遊び」という感覚でしたね。

当時は本業の仕事の合間時間を作って、
「自分のやりたいこと」の時間に当てて楽しんでいました。
しかし、本業の傍らとして、副業でやっていたサイドビジネスですが、
気がついたら本業よりも副業の方が収入より多くなっていました。
「これならば現職を辞めて、切り替えても問題ない」と思い、
行動に移したのが始まりでした。

「個人」と「会社」の違い

1人で起業した私にとって、まず考えさせられたことが
「個人と会社の違い」についてでした。

営業時代には、小売店や個人店、チェーン店など1000社以上を回り、
多くのオーナーさん達ともお話をしてきました。
中には1人で、1000万円以上の収入を得ている人もいましたが、
1人で働くことのデメリットもあります。
それは、体調を崩してしまって2週間業務を休めば、
その月の売上は半分に、
1ヶ月休めば、売上は“0”となることです。

これが「個人と会社との違い」でした。

会社は社長が体調を崩し、休んでしまおうと、
社員1人1人が作り上げているものですから、売上は落ちません。

そこに気がついた私は、
会社の仕組みづくりに重点を置いて活動するようになりました。

そもそも起業することは、
私にとって合っていたのかもしれません。

趣味の延長線上で始めたことであっても、
自分で稼ぐことは楽しかったです。
サラリーマンの時は、何百万といった仕事を取ってきたとしても
ボーナスとして受け取るのは、忘れた頃になってしまいます。
これでは、それが評価されているのかどうかは分かりません。

それに比べて、いざ自分で経営をしてみると、
自分で売ったものがそのまま手元に来て、
更にはお客様の笑顔や満足度を真正面で受け止めることが出来るといったメリットがあるのです。

前に働いていた時には「無いもの」が、
ここにはありましたね。

メガネの物販と(株)パッセージでのソフトウェア販売

今は理想の形とするべく「会社の仕組みづくりが大切だ」という共通認識のもと、
力を入れているため、
私は現在、現場からは離れて、
細かいことに関しては現場で働いている人に引き継いでいる状態です。

しかし、現場のことを前面的にお願いすることは
大きな「責任」が伴ってくるものなので、大変ですね。

現在の弊社の動きとしては、
店舗の拡大と共に物販からソフトウェア販売に事業転換しているところです。

1人で起業をすると、
まず挙がる問題点としては「人材の確保」だと思いました。
そもそも私自身、起業した当時は集客や広告などの知識は無く、
大手の求人媒体にお願いをするお金もありませんでした。
そのため、タウン誌の小さい欄を頼りにして求人をしましたが、
期待通りの結果にはならず失敗状態が続きました。

そして、知り合いの紹介により、何とか1人確保したのが最初でした。

そういった苦労に対応すべく生まれたのが、
弊社である「有限会社あんだーらいん」とは違った
「株式会社パッセージ」です。

多目的に動ける会社と中心となる会社、
関連した分野のあらゆる角度から攻めていければと考えています。

10年目を迎えての仕組みづくり

今は二つの会社があります。
そもそも分けたのは、あんだーらいんの人員が多くなったので整備をするためと、
あんだーらいんの立場を明確にするためです。
あんだーらいんはメーカーの立場として、
パッセージは人の部分としてのサービスに特化させるという軸を持っています。
お互いがお互いを支えあう関係の会社を目的としています。

これからの動きとして、
エステサロンや広告代理店を立ち上げる準備をしています。
今ある事業に加え、
新規事業にも注力をして大きな会社としていきたいですね。

また拡大と同時に、私の考えを浸透させていきたいと思っているので、
ミーティングの機会を増やして
社員との繋がりをより良いものにしていきたいです。

今までは、新卒を取れる環境もありませんでしたが、
人材としては、新卒の方を積極的に採りにいきたいですね。
10年目を超えて、会社として余裕も生まれてきたので、
教育も充実させて、若い人にデザインの部分を任せたいという気持ちがあります。
会社として世代交代をしていきたいです。

学生へのメッセージ

私が求める人物としては
「ポジティブな人間」で「新しい発想」を生み出して欲しいですね。
社会人として会社の中に居続けると、
新鮮なものは無くなってしまうものですよ。
そこに若い人が入ることで、
新しい風として会社内の雰囲気も変わりますし、
なによりまだ社会に触れていない学生の皆さんの個性と、
会社の仕組みを混ぜて新しい発想に辿り着くというのは、
どの会社でも期待していることだと思います。

ポジディブに進み続けてください、
それが発想に繋がる第1歩ですから。