株式会社日本レーザー 代表取締役 近藤宣之


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代表取締役 近藤宣之

代表取締役 近藤宣之

設立 昭和43年
事業内容
    • レーザー、光学機器輸入販売
    • 自社ブランドシステムの開発販売
会社HP http://www.japanlaser.co.jp/Default.aspx

「進化した日本的経営」

これからの時代に、世界に通じる経営理念と方針は
「進化した日本的経営」
なのだと私は考えています。

少し、現在の日本企業が持つ印象を思い浮かべてみてください。
そこには、「肩たたき」や「ブラック企業」、
あるいは悪い意味での「早期退職制度」といった、
マイナスの言葉が当たり前のように存在するのではないでしょうか。
資本主義の名のもとに、企業側は勿論、社員でさえも悪い現状を受け入れてしまっている、
そこに原因があるのだと思います。
しかし、それではいけない。
私は、その様なマイナスの印象が一般的になってしまっている風潮に異議を唱えたいのです。

そこで伝えていきたいものが、
最初に述べた「進化した日本的経営」。
マイナスの印象を払拭し、より良い新しいビジネスモデルとして我が社が行う、
この経営を提示していこうと考えているのです。

では、「進化した日本的経営」とは何なのでしょうか。
これに触れる前に、現在までの我が社の成り立ちをお話ししましょう。

事業再建に携わり続ける

私はもともと、
セールスエンジニアとして世界を飛び歩いて活躍したいという夢を持っていました。
その夢をもって就職した先は日本電子という会社。
当初我が社はこの子会社という立場だったのです。

そこでは技術販促も行う、電子顕微鏡の応用研究室へ配属。
しばらくして日本電子労働組合の執行委員長になり、
社内の労使関係の民主化に尽力しました。
委員長退任後は英語に苦労しながらもアメリカへ。
本社取締役米国総支配人の経験を経て帰国し、
国内営業担当役員として働く事になります。

日本で、そしてアメリカで。
世界を駆ける仕事の中、数度の事業再建を行ってきた私は、
それに伴って泥臭い仕事を行ってきました。
それは「リストラ」というもの。
人の人生を左右する、泥臭い仕事に様々な事を考えさせられていた、
そんな時に私が行う次の業務が決定したのでした。

言い渡された内容は、日本レーザーの再建。
言うまでもなく、この仕事が今の私へ直接つながるものとなっていくのです。

リストラはしない

バブル崩壊と共に業績が悪化。
債務超過に追われた日本レーザーを救うという事が私の仕事となりました。
債務超過という事はゼロどころではなく
マイナスからのスタートに他なりません。
しかし、そんな環境であっても
「なんで私が」
とは思いませんでしたね。
「新しいチャンスだ。」
これが私の想いに他なりませんでした。

責任を引き受ける意味で、
日本レーザーの株を額面で買い、自らが行動に出る事から始めました。
そして、社員の意識改革に尽力。
さらにその中での約束
「リストラはしない」
という事を掲げたのです。
その甲斐あってか、初年度から経営は黒字へと回復しました。

しかし私は、まだ足りていないと感じていたのです。
二年目になり、私が下した決断は
本社へ戻る選択肢を絶つという事でした。
役員の座を放棄し、この日本レーザーを立て直す覚悟を社員に伝えたのです。
私のこの姿勢に、社員はついてきてくれました。
社内の士気は上がり、日本電子から株を買い取り独立するまでに至ったのです。

生涯雇用と差別の払拭

この様にして立ち上がった我が社ですが、
最初にも述べた通り
「進化した日本的経営」
という物を掲げ、動いています。
その経営を構成するいくつかの要素を説明していきましょう。

まずは、独立の経緯でも出てきた「リストラはしない」という事。
これにより生涯雇用を実現しようと考えています。
既にあった日本的経営を駄目にしてしまった要素に、
「辞めたくない人を辞めさせた」
というものがあるのだと私は考えています。
これに対し、我が社では辞めたい人は止めないが、
辞めたくないと意思を持っている人を辞めさせることは絶対にしない
という約束をしているのです。
既に、定年を超えての70歳までの就業をも実現しています。

しかし、それでは年配者で社が構成されてしまうのではと考えられるでしょう。
しかし、我社の人事制度は、完全な能力、業績、理念主義というもの。
年齢に関わらず、そこには一切の差別を設けません。
さらに、性別や学歴、国籍などの面でも完全にフェアなのです。
これによって、現在管理職の3割が女性という現状があります。

人材の多様さ

先述した2つの要素に続き、
挙げられる要素が人材の多様さです。
博士・修士などの高学歴者、海外留学経験者、
高齢者、障害者、女性、中国籍の留学生等々、
他の企業では異質ないろいろな経歴の人材。
この様な人材が集まる事で、組織風土の活性化を狙えるのです。
これも、2つ目の要素を反映した結果だと言えるでしょう。
差別がない環境。
完全な実力主義という環境。
これが実現できているからこそ、
達成できている要素とも言えるのではないでしょうか。

ここまで見てきた三つの要素。
これを総じて「進化した日本的経営」と表現しています。
完全にフェアな状態で行われる為のこれらの要素は、
例えば報酬などにも影響してきます。
フェアであるという事は、当人が納得できるという事。
それならばと仕事に対する報酬の取り分を、
話し合いの場で決定するといったアナログな方法を取っているのです。
これならば確実に納得が得られ、フェアになるのです。

今挙げたものは3要素からなる一例となります。
その根本となる「進化した日本的経営」を全国へ、世界へ広げる事が、
私たちの目標なのです。

問題は自分の中に

問題にぶつかるという事は、誰にでも起こりうるもの。
しかし、それに対しどう向き合うかという事は人それぞれなのだと感じます。
多くの人はその問題の原因を自分の外に求めてしまう。
「20年早く生まれていればいい就職が……。」
学生の皆さんは、その様に考えていないでしょうか。
しかし、本当に起きている問題は時代のせいだけではないでしょう。

私自身、事業再建の中で肌で感じたことなのですが、
事業が上手くいかない原因というのは、
大抵社の中にあります。
外の原因をいくらなくそうとしても、根本が解決できないのでは無意味なのです。

そして、それはそのまま人にも当てはまるのでしょう。
つまり、「問題は全て自分の中にある」。
なにかうまくいかない事があったとして、
その改善を外に向けてしまってはいけません。
上手くいく方法は、自分自身を見る事に他ならないのです。
望まない就職があったとして、それを良い就職に変えられるかは自分次第。
全力を尽くしても望めない状況に陥った時、
初めて外を見るようにしても遅くはないのです。

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