本多通信工業株式会社 代表取締役社長 佐谷 紳一郎


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代表取締役社長 佐谷 紳一郎

代表取締役社長 佐谷 紳一郎

設立 昭和22年6月
事業内容
    • 電子部品(コネクタ)の製作販売
会社HP http://www.htk-jp.com/

社員に近づく社長像

偉そうにしている社長ではなく、現場や社員に近づく社長、
これを私は目指してきました。
「社員が社内の事を知っている。」
そんな当たり前の事の為に目指した社長像ですが、
それは会社の組織体制や社員の意識を変えるためにも必要な事でした。

松下電工(現パナソニック)で様々な経歴を踏み、
本多通信工業との資本・業務提携を担当した経緯で本多通信工業の社長に就任しましたが、
当時、古くからの伝統を持つ当社は、生き残りの際に立たされている状況でした。
というのも、リーマンショック前の他社が業績好調の中でも当社は赤字を出しており、
続くリーマンショックで更なる経営難に立たされていたのです。

社内の実態を把握するにつれ見えてくる実態、
それは、収益を生む事を考えている人の不在でした。
当然、幹部役員はその事を考えてはいましたが、
社員は自身の業務をこなす事のみを考えて会社の業績などは見ていなかったのです。
その原因には社員に会社の現状が伝わりにくい組織体制と、情報発信に問題があったことも事実でした。
全社員が「働くからには利益を」と考えるためには、
収益の責任が明確になる組織体制にし、
私自身が会社の状況や課題など様々な情報を発信する必要がありました。
そのために社員に近づく社長を目指したのです。

Segments No.1

当社が扱う商材はコネクタという電子部品であり、
80年以上の長い歴史を持つ当社は、様々な種類のコネクタを作ってきた経験があります。
しかし、それら全てで勝負が出来るわけではありません。
コネクタというのはあらゆる電気製品に使用されている部品です。
例えばUSBや携帯電話の充電器に使用されているもののように、
大きな市場で勝負しようとすれば大手や海外に勝てる道理はありません。

何もそのようなボリュームを追いかける必要はない。
小さな分野(Segment)であっても、一等賞(No.1)を取る事が出来れば先は見えてくるものと考え、
戦略を切り替えました。
特定分野の一等賞を複数取る、
それを私は「Segments No.1」という言葉で表し、当社の基本指針としています。

その様な考えをもとに、
当社はFA(ファクトリーオートメーション)機器やFTTH、プロジェクターに使用されるコネクタなどで、
Segment No.1を獲得することがでました。
その結果、3期連続の赤字からV字回復し、
現在では黒字かつリーン(骨太・筋肉質)な経営体質に変わることが出来ました。
今後は、事業を拡大、成長させる攻めの経営に重点を置いて、様々な取り組みを進めていきます。

コンビニ3兄弟

当社は多品種少量を特徴としており、
顧客の望む品揃え、短納期、少ない在庫など、
高い顧客満足と生産性を実現するコンビニのような会社を目指し、
長野県の松本工場で主に3つの取り組みを行っています。

まずは、東日本全体に点在する協力会社を松本工場近辺に集約する“サプライチェーンの最適化”、
この取り組みで年間の運送距離を50万km短縮し、コストと時間を削減することに成功しました。
更に“社内業務の高速化”や“多関節ロボットの活用”を加えて「コンビニ3兄弟」と名付け、
他社には無い強みとすべく、多品種少量ソリューションの磨き上げを行っております。
このような工夫を重ね、海外に負けないものづくりを国内に残すことにこだわっています。

自律考動

当社が求めているのは、自律考動型の人材です。
つまり、情報を入手して理解し、自ら気づき、自ら動ける人物という事です。
自律考動の反対としては、
「指示待ち」や「いつも通り」という言葉が当てはまるでしょう。

例えば、恐竜は気候変動に対応できず絶滅したとされるのが一般的な説でしょう。
「指示待ち」や「いつも通り」という言葉が当てはまるという事は、恐竜である事に他なりません。
変化に順応できなければ、我々も生き残る事は出来ないのです。

「これは面白そう」「これはおかしい」と感じ、
「もっと突っ込んでみようかな」と思えるかどうか、
自分の中の気づきのフィルターがしっかり使えるかどうか、
これが当社の求めている自律考動の一部です。

もちろん、入社したばかりの人に最初から全てを求める事はできません。
そのフィルターを育てることも必要です。
当社はOJTをしっかり行い、自律考動が出来る人材を増やしていきたいと思います。

ただ、その前提条件として信頼できる人物、
そしてコミュニケーションが取れる人物を基本としたいですね。
作業とは言われたことをやる事。
仕事とは作業をこなしながら考えを持つこと。
これが出来る自律考動型の人を求めたいと考えています。

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