代表取締役 澤田貴司

代表取締役 澤田貴司

設立 2005年9月
事業内容
    • 経営受託・経営人材の組成と派遣業務
    • 海外ビジネスコンセプトの日本展開 他
会社HP http://www.revamp.co.jp/

裏口入社で伊藤忠へ!?

私の学生時代と言えば、ちょうどバブル景気が訪れる手前の時代でした。
当時から、経営者思考だったわけではありません。
特に何かやりたいこともありませんでした。
とにかく就職することが全て。
入社したら定年まで勤め上げようと考えていました。

就職先は、当時の就職人気ランキングでもトップクラスだった伊藤忠商事でした。
私の大学から一人か二人しか入社できないと言われており、
正直、私の成績では絶対に無理な大企業でした。

私が伊藤忠商事に就職したと聞いた友人からは
「奇跡だ」なんて言われましたものです。

というのも、私の先輩に伊藤忠商事で活躍されていた方がおり、
その方から「ウチに来なよ」と誘われたのがきっかけでした。
その先輩のおかげで、なんとか入社することができたのです。

もう一つは、当時放送されていた「ザ・商社」というドラマに感動したからです。
その内容が伊藤忠商事が会社を買収するという内容だったのですが、
それを観て感動した私は思わず「うん、商社だ」と決定しました。

セブンイレブン買収で見た新たな世界

入社して11年間は世界中を飛び回っていました。
私が飛び込んだ所は売ったり買ったりの商売。
電話一本で億単位の金額が動く部署でした。

入社当初は悪戦苦闘しましたが、
幸運にも次第に結果が出て営業成績もトップクラスになりました。

ある時期、伊藤忠がイトーヨーカドーグループ様とアメリカのセブンイレブンの買収をすることになり、
そのプロジェクトの担当として私も参加することになりました。
アメリカで倒産したセブンイレブンが日本企業に買収され再生するプロジェクトでした。

私はそのプロジェクトで本当に多くのことを学びました。
特に日本側の経営者の姿勢に感銘を受けました。
日本のセブンイレブンは、企業のトップが自ら現場へ行き、
問題を見つけてはそれを愚直に改善していくというきめ細かい仕事をしていました。
一方、アメリカの経営陣はそれを怠っていたという違いです。

お客様のニーズを必死で掴み、それを具現化していく日本のイトーヨーカ堂グループの経営者。
10年、20年先のマーケットではそんな企業、経営者がマーケットをリードしていくのでは?
米国のセブンイレブンが再生していく姿を見て、そう思いました。

そのときふと、自分が伊藤忠でやってきたことを振り返ってみました。
世界中を飛び回り、大金を動かす日々。
しかしそれは、お客様のニーズに本当に応えているのだろうか?
ならば、これからは消費者に一番近い所で勝負し、自らが新しい市場を作るべきなのでは?
巨大な日本の流通市場に根差した仕事に、人生を賭けよう。

そう考えている中で、私はユニクロ柳井正社長と出会いました。
私以上に壮大な考えを持ち、市場を変えたいと熱望している柳井さんからのお誘いもあり、
私は転職しました。

ユニクロには店長候補として入社させていただき、
がむしゃらに働くうちに当時売上400億円が、四年で4000億円になりました。

やりたいことを突き詰める

2002年、ユニクロを退社しました。
翌年、日本市場で当時立ち上がりつつあった再生ファンドに私は興味を持ちました。
ファンドのことを勉強していくと、
この仕組みを使えば経営者でありながら先頭に立ち、大会社の買収もできるのでは?
そう考え、株式会社キアコンを立ち上げました。

時を同じくして産業再生機構によるダイエー再建のスポンサー募集がありました。
「これだ」と思った私は、スポンサー候補に立候補することにしました。
ダイエーの社長になって、自らが現場へ赴き、社員達と会社をよくしていければ。
そんなことを思い描きましたね。

まずは軍資金集めから。
650億円くらい集めたと思います。
ですが結果は、この案件は最後の最後で落選し負けてしまいました。
が、それ以上に感じたことがありました。
事業の為に、ダイエーという会社の為に働いている筈なのに、
ファンドマネージャーの立場であれば、
当然ですがお金の為に働いているように感じるようになっていたのです。

お金のために働くのか、会社のために働くのか?
自分が本当にやりたいことは、ダイエーを良い会社にすることじゃなかったのか?

改めて振り返り、自分の原点に立ち返り、自分を見つめなおしました。
人が幸せになったり、人に感謝されたりすると嬉しくて。
そんな仕事ができる。
これ以上幸せなことはない。

そうやって、純粋に自分に向き合った結果、
キアコンを畳み、創業したのがリヴァンプです。

なので、今日私がリヴァンプを経営させていただいているのは、
私自身にそもそも起業したいとか、経営にこだわりがあったわけではありません。
一生懸命仕事し、色々な壁にぶつかって、立ち止ってやりたいことを考える。
その結果、出来上がった会社がリヴァンプなのです。

人の成長こそ全て

私は、リヴァンプは社員全員のもので、
社員のやりたいことを自己実現していただく会社だと思っています。
ですので、事業の分野問わずにやりたいことがあるのであれば
是非チャレンジして欲しいと考えています。

もっと言えば、社員達にはとにかく目一杯、様々な経験を積んでもらいたいのです。
今後人材に求められる要素は、
どれだけの物事、あるいは修羅場を経験したかが問われるように思います。

弊社に入社したメンバーは、最初に必ず現場を経験させます。
ある中古自動車関連の案件では、
一人の社員が単身で地方に単身赴任し、
一年間事業立て直しのお手伝いのために奮闘しました。
車庫入れから洗車、お客様のお出迎えまで、
現場で全て徹底的に業務を学び、改善改革を実行したと聞いています。
色々な施策を打った結果、業績は回復しています。
その社員はこの経験を積んだことで、より大きく成長することが出来たと思います。
言葉にも凄みと迫力が増したように感じます。

もちろん、一年で必ずそうなるわけでもありません。
大事なことは、若いうちにそのような経験をするということにあります。

現場で本気で改善改革を行った経験値。
それこそが彼らの財産です。
これは弊社社員全員に分かってもらいたいと願っています。

会社の強みは何かと聞かれたら、
そんな経験をたくさん積んだ「人」だと考えています。

そして、この「人」こそが会社の財産と考えています。

100人の社長を生む

お客様のご要望に応えて付加価値を提供する。
この考え方は変わりません。
その上で社員には自分のやりたいことを、この会社で実現してもらいたいと思っています。

そのプロセスの中で様々な経験を積み、
やがてはどんな事業や会社と向き合っても皆で知恵を出し合えるようになればな、と。
理屈ではなく、実行しながら実現できる軍団にしていきたいですね。

具体的には皆で会社を100社作りたいと思っています。
そして100社で最低100億ずつの売上を上げて合計1兆円。
100人の仲間と良い仕事をして結果1兆円。
みんなでこれを実現する、ということを大切に出来れば良いと思います。

その為にも、まずは社員達の成長を心から望みます。
その結果、リヴァンプも成長出来ると確信しています。

仕事で力をつけていけ

ベンチャーでも、大企業でも仕事は一緒です。
大事なことは、就職した会社で皆さんが圧倒的な「力」を身に付けることです。

突然、会社のオーナーが変わったりすることもあれば、会社が倒産することもある。
そんな時代の中だからこそ、今はその「力」はどうすれば身に付けられるのか?
これを客観的に考えなくてはいけません。

ですので、それを考えて就職先を選び、仕事をしていきましょう。

本当に「力」をつけること。
自分はこんなに仕事ができるんだ。
周囲に対してそう証明できるだけのものを身に付け、将来大活躍してください!