株式会社LOX 代表取締役 片岡 実


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代表取締役 片岡 実

代表取締役 片岡 実

設立 1999年11月
事業内容
    • スポーツ選手のマネジメント
    • スポーツ施設関連業務、スポーツ事業に関わるコンサルタント業務
    • インストラクターの派遣
    • スポーツイベントの企画・運営
    • 広告代理業務、出版物の原稿制作・構成
会社HP http://www.lox.co.jp

アスリートのマネジメントがしたい!

今の会社を立ち上げる前にも同じくアスリートのマネジメントをする、
スポーツマネジメントの会社で働いていました。
時代はバブル経済のまっただ中ということもあり、
企業側にも選手側にも余裕があって契約内容も好条件のものが多かったですね。
基本的に代理人交渉をしたり、
選手が競技に集中出来るようにさまざまなサポートをするのが役目でした。

一言で選手をサポートすると言っても事務所によって特徴が異なり、
サポートの仕方やどこまでサポートするかなど内容もバラバラ。
形式張ったサポートだけであれば大差ないと思いますが、
深く人に関わって演出するのは誰にでも出来るということではない事が分かりました。

経験を積むうちに、移動手段の手配からアスリートの税務処理や資産運用、
マスコミへの対応までサポートするためのいろいろなメニューをこなしました。
そして、それら一通りのノウハウが整ってきたところで、
自分のイメージするマネジメントがしたいと思うように。
その当時から選手達と良好な信頼関係を築くことがある意味新鮮で、
もっと深いところまで踏み込んだマネジメントは私らしさを出せる仕事のように感じてましたね。

アスリートの個人権利の現実

もともとスポーツには携わっていたこともあって、
記録に挑戦する面白さや、勝利する喜びは知っていました。
しかし、スポーツの魅力は何もそういったアスリートだけが味わえるものではありません。
身体を動かすことで得られる爽快感や、
観て楽しむワクワク感など多彩な魅力あふれるスポーツの概念をもっと広げたいと思ったんです。

そしてある日、宿泊先のホテルで有料番組を観ているとマネジメントしていた選手が出ていました。
その頃はアスリートの肖像権について細かくありませんでしたので、
映像は制作会社からテレビ局含め様々なメディアに二次使用、三次使用が当たり前。
単純にその映像についての選手の権利はどうなってしまうんだろうと疑問に感じたのをよく覚えています。

よくよく考えてみれば、
雑誌やテレビの企画でレクチャーする選手には充分な報酬が支払われないケースがあり、
それらの企画を作っているスタッフには報酬が支払われているのはおかしな話。
そんなアスリート個人の権利の弱さを守らなければと強く思いましたね。

起業のタイミングに関しては節目となる2000年に切り替わる時を狙って。
ちょうど関わらさせて頂いている選手が自分の手を離れても
価値をそのまま本人に還元出来るレベルまで状況が整備されたら、
一区切りだという思いはずっと持っていました。 
そのタイミングと2000年の節目がちょうど重なって、次のステップへと進むことにしたのです。

経験と価値を形に

選手のマネジメントをしている時に
ミッキーマウスのようなキャラクターのマネジメントがしたいと思っていました。
個人の権利ということを考えたらマンガなどは権利が分散している顕著な例。
そこで、原作者や作画をする人の他にキャラが意思を持ったら面白いなと考えました。

つまりプロの選手であれば、ロゴマークやキャラクターを商品化しノウハウを教材化することで、
ロイヤリティーが発生します。
すると、次のステップでどんな仕事を始めるにもとりあえず一定の収入が得られる仕組みを作れます。
引退後のステップとして本質的な支援につながる可能性が高いと考えていました。

スポーツ選手はその人の経験や生き方に価値があるものです。
短期的に今ある人気だけで利益を生むよりも、
人間として末永くお付き合いしていく方がよっぽど大事です。
人気や好不調は波があります。
プロの壁に阻まれ、思うような結果を残せなかった選手、
ケガをして引退に追い込まれてしまった選手、
挫折感、屈辱感を味わう人もいるでしょう。

しかし、一般人から考えるとプロの世界に籍を置いていただけでもとても貴重な経験。
華々しい活躍が出来なかったとしても、決して「負けた」とは思ってほしくないですね。
弊社が担う役割はその貴重な「経験」に「価値」を見出し、「形」にしていくこと。
やってきたことを整理して、
自信を持って次へのステップとして生かしていってもらいたいと思っています。

一生をかけること、真のマネジメント

同じようにアスリートのマネジメントを行う会社と圧倒的に異なるのがこの価値を見出して発信をしていく点。
競技や練習、リハビリ、美容など、
アスリートが関わっているものは多岐に亘りますが、どれも後付けのものが多いんです。
ところが、弊社では選手からの経験則を導き出し、形に繋げて、発信まで一貫して行っています。

そして、弊社ではその形もさまざま。
地方の教育指導要綱の一助となったり、トレーニングメソッドの一つとなったり、
選手からの声を取り入れたトレーニングサポート器具などにも。
さらに商品化では、ウェア、ベルト、バッグ、シューズなどなど。
とにかく幅広い発想で考えて形にしています。

その際に気をつけていることは、決して選手の良い悪いを見ないことです。
好不調は波があると言いましたが、
チームで戦う団体競技の場合、そのチームの方針上力を出し切れないということもあります。
だから本当はそういった原因をしっかりと分析してやることが
選手のためにはとても大事なことだと考えています。
仮にそこまで出来ないにしても、
選手達には結果が残せなかったといって「負け組」だと自分にレッテルを貼らないでほしいと思います。
そのような時には我々が寄り添い、
中、長期的の長いスパンを見越してマネジメントすることで、今何をすべきかが見えてくるのです。

一人一人が価値あるアスリート

今後については、同じようにアスリートのマネジメントに力を入れることはもちろんのこと、
企業や異業種と契約を結びたいと思っています。
例えば理想とするのは、野球の素振りをしながらテニスのスイングも上達するなど。
種目の枠を超えてもっと幅広い視点からスポーツをとらえてみたいと思っています。

スポーツ選手同士の対談はテレビの企画などでよくある話ですが、暗黙の了解があるのか、
あまりスポーツに関して踏み込んだ討論は見られません。
しかし、スポーツには共通するリズムやタイミング、リラックスの仕方があります。
そのようなことを異なる種目の選手達に討論頂けたらとても興味深いものになると信じています。

現在は数名のサポートスタッフで業務をこなしていますが、
そういったイベントを開いていくのであればスタッフの数も増えていく必要があるでしょう。
しかし、あまり成長を急ぐことは考えていません。
それよりも良い選手、良い人と出会い、
確実にマネジメントをこなしていくことの方が大事になってきます。
人間は人対人ですから。
日本ではまだまだアスリートを取り巻く環境は厳しいものです。
野球やサッカーなど一部の国民的スポーツを除き、移動や宿泊費用、
参加費までも自費で参加するのが当たり前。
選手個人にスポンサーがつくことも希で、
貯金を切り崩しながら世界を転戦しているプレーヤーも少なくありません。
そういった選手が年齢を重ね、引退を迎えると、
目立った成績も残せなかった負け組のように見られてしまうことが残念でなりません。
そんな肩身の狭い思いをアスリート達にさせないためにも、
今後は更なるマネジメントの質、精度を上げていく必要があると感じています。

感性を積み重ねること

若者にとにかく言いたいことは、感性を敏感にして何でも感じてほしいということです。
さらに、常にイメージをすること。

物事を感じとるためには、ただ漫然と受け流していたのでは分からないでしょう。
ニュースを見ていても「自分だったらこう思う」などと考えて味わって見てほしいんです。
そして、いろんなことを経験してほしいと思います。

若者は周りの大人からは「無感動だ」「何を考えているのかよく分からない」と見られてしまいがちです。
考え方が通じ合わないのは、どの時代になっても起こりえることで、半ば仕方のないこと。
しかし、何も感じていないと認識するのは、この情報化時代を生きる若者には考えにくいこと。
むしろ昔よりもはるかに多い刺激のなかを、日々何かしらを感じながら生きていると思います。
その感じたことを一つ一つ良いイメージをもって積み重ねていってほしいんです。

物事を感じることで劣化することはありません。
決して引き下げることなく、とにかく上へ上へ積み重ねる。
それは、自分がしてきたこと、送ってきた人生を否定しないということにも繋がりますから、
自分自身をリスペクト出来るようになるでしょう。

「経験」に「価値」を見出し、「形」にすることで前向きに次なるステップへと進みましょう!

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