代表取締役 赤秀 有為

代表取締役 赤秀 有為

設立 2005年5月6日
事業内容
    • プロジェクト推進/管理事業
    • 自社メディア企画運営事業
会社HP http://www.effigent.jp/

がむしゃらに働いて、見えてきた目標。

私自身、大学生から社会人2・3年位まで、自分の将来とか目標とか全くイメージできませんでした。

大学卒業後、ロータスというソフトウェア会社に入社し、
そこのコンサルティング部で働いていました。
当時は、Windows95が世に出てきたりとITの盛り上がっていた時期でもあり、
毎日仕事に追われ、大変ながらも充実した社会人生活を送っていました。
仕事終わりは午前3時ごろ。
そこから、会社近くの安いホテルへという日が続くのも、そう珍しい事ではなかったのです。

この様に毎日働いていた中で、徐々に出てきたのは独立の意識。
当然、これだけ多く働いていれば嫌でもスキルは身に付くものです。
私自身、仕事をする事が特別好きなわけでもなかったのですが、
無理やりにでも働く事を続けていれば、身に付いたスキルに応じてやりたい事が生まれ、
独立へ意識が向くようになります。

「会社の看板に頼らないで個人の力を試したい。」
ITテクノロジーとITビジネスのスキルを磨いて、
いつか ITコンサルタントとして独立しようと決意しました。
そこで、独立に向けて、当時 ITテクノロジーの先端を走っていた「サン・マイクロシステムズ」、
それから ビジネスセンスを養うべく「外資系コンサルティングファーム」、
この2社に転職し各々3年間修行しようと目標を設定しました。

早く現場を知る重要性。

テクノロジー3年、ビジネス3年の計6年間の修行計画を立てました。
しかし、実際のところは私自身の独立志向が強くなり、2年ずつの計4年間で独立となりました。

短くした修業期間でしたが、
実際に独立して感じたことは「もっと短くても良かったのでは」という想いでした。
看板を取り去って、マーケットに飛び込むと自分のバリューが明確に見えてきます。
私のバリューは、当初思い描いていた知性的なITコンサルタント像ではなく、
人を巻き込んで ドンドン仕事を進めていく推進力であることに気付かされました。
確かに、会社勤めの頃を振り返ると、「仕事速いね!」とはよく言われてましたね。

少し遠回りしました。
今思うと、重要なのは早く現場に出て、現状を知ろうとする行動だったのかもしれません。
求められている事は、頭脳よりも行動力。
それに気づいてからは、やるべき事がはっきりとして、
事業の形が確立されることとなり、今に至るのです。

「学び」を自社へ。

現在は、プロジェクト推進支援サービス、
大手クライアントでの新規事業開発案件を長期的に委託頂いています。
この様な事業を行っていると、恵まれているなと感じていることがあるのです。
仕事柄、取締役などお偉方への稟議承認・レポーティング、
多方面の優秀な方とのディスカッションといった場面が多くなり、その度に学ばされる事があります。
また、自社のみでは行えないような実証実験もそのような場では可能となり、
これもまた、自身の学びへとつながるのです。

せっかく得たそれらの「学び」をいかして、現在は自社向けに新規事業開発も行っています。
他社向けのサービスと、自社向けのものとでは、現在大体8:2程度の割合といった所でしょうか。
具体的には高級革靴の中古販売「古靴屋」、
スカイプを使ったカウンセリングサービス「eカウンセリング」等を自社向けとして展開しています。
この様なサービスをもっともっと増やして、
何かしら社会に受け入れてもらえる様なメディアが作れたらと考えています。

必要なのは独自性。

今現在、我が社は、クライアント先での学びが自社へフィードバックされるといった好循環が回っており、
ある意味理想的な働き方が出来ています。
この形を崩さないまま拡大する事を目標としていますが、
今のところ、会社の社員数の規模を追う様な事は特に考えてはいません。
規模を拡大して人数を増やすよりも、最終的には10人程度で、少数精鋭の会社経営を考えています。

この人材という点についてなのですが、
これからの日本人に求められるのは独自性なのではないでしょうか。
世界的に見ても、日本人の働きに対しての賃金は高く、
単純なルーチンワークならば代わりになる人などたくさんいるというのが現実です。
それも日本人の10分の1などで同じことが行えてしまうのでしたら、全くうまみが無いのです。
現状は、だいぶ日本語の壁に守られていますが、厳しいビジネス環境にさらされるのも時間の問題でしょう。
そうなれば、日本人に求められるのは、
個々がそれぞれにしかできない事を見つけるという事なのではないでしょうか。
その人にしかできない何か、つまり独自性という部分を売りにして発信していく必要があるのだと思います。

20代で一生の仕事への取り組み姿勢が決まる。

学生時代から、仕事に興味をもって働く。
これも一つの正解なのだとは思いますが、
私は、学生ならばもっと遊んでもいいのではないかと考えています。
当然、社会に出ても同じでは困るのですが、そのメリハリをつけるためにも、
オンオフを学ぶ場として学生時代を使っても問題ないのではと、私は考えるのです。

そして、社会人になったのならば思い切り働きましょう。
私自身がそうであったように、20代が社会人としての勝負時です。
大げさに言うと、20代で一生の仕事への取り組み姿勢が決まります。
30,40と働いていくときにも、そこにある土台は皆20代で培ってきたもの。
20代で仕事に対しどう当たってきたかという事はそこから先まで長く長く引きずるもので、
毎日思い切り仕事して、毎日思い切り勉強すると、その後の楽しさを生むことにもなるのです。
若い人は皆、楽な方向に流れないで、もっと続くこの先の事を考えた時、
何が必要となるのかを、何が大切なのかを考えてみてください。
自分への投資。
それを忘れないで社会人となってほしいと思います。