代表取締役 重野 和稔

代表取締役 重野 和稔

設立 2002年9月17日
事業内容
    • 飲食直営店の経営
    • 飲食業を中心としたプロデュース、コンサルタント業
会社HP http://www.gala-e.com/

独立の背景

曽祖父、祖父、父、親戚と皆独立しており、起業するのが当然という環境で育ちました。
その環境のせいか、早い段階で将来は独立するもんだと考えていた私は、
高校生の時に既に自分の店を持ちたいという目標を周囲に伝えていました。
しかし、大学を卒業して就職した先は銀行。
これには敬愛していた祖父の「独立するのならまずは銀行で、会社の資金の動きを学ぶべきだ。」
という言葉が影響していたのです。

独立して会社経営をしていた祖父の言葉であった為、何も疑う事をせずに就職を決めました。
実際に経営してから、銀行で学んだ事が生かされてくる場面は何度も経験しています。

そして金融業界で勉強を続けながら抱いていた夢を持ち続け、
職場の仲間にも将来的に店を持つといった話ばかりしておりました。
そこから、機を見て独立。
初めは2人の仲間と共に飲食への道を歩み始めました。

再出発の約束

当時、アメリカで流行っていたものが、今日本にも浸透してきているラップやスムージー等の健康食。
これは日本でも流行るに違いないと考えた私たちは、さっそくアメリカに飛んでリサーチしました。
この経験を元に約1年間、いろいろなイベントに出店しながらお店を出す準備を進めていました。
しかし、飲食を経験したことのない三人が集まったところで、うまく展開する事は出来ないもの。
自分たちの力不足を実感し、それぞれ飲食の場で修行をする事にしたのです。
一年後にまた集まろう。
その時に再出発するんだ、と約束を交わして皆飲食店へと入っていく事となりました。

私自身は、当時大躍進中で注目を浴びていた際コーポレーションへ入社。
「独立を考えています。いくらでも働くのでここで学ばせてください!」
その様な事を言って雇っていただいたのをよく覚えています。
結果一年で学びきれなかった私は2年間をかけて飲食業界のノウハウを身に着け、
仲間と再集結し、ようやく念願の出発にこぎつける事が出来ました。

修行しながら当然自分が出すならどんな店がいいか考えます。
最終的に出した結論は自分の行きたい店を作るという事。
リスクを背負って店をやるなら、自分が好きな料理を出す店、
何度も行きたくなるような店をやりたいと。
絶対同じ感覚を持つお客様が集まってくれるはずだと考えていたのです。

自分な好きな物を信じる

私が好きな店は、チェーン店の様な形での飲食店ではありませんでした。
コンセプトが明確な個性のあるお店。経験を積んだ職人が提供する、そこでしか味わいえない料理。
それを大人向けの落ち着いた空間でゆっくり楽しめるお店。
その想いから初めての店舗が完成しました。

初めの3週間ほどは友達などの知り合いが店を訪れ、大変繁盛しました。
しかし、その波が過ぎてからが本番。
私たちの力量が試されるときになったのです。
繁盛の3週間が過ぎて、初めの二か月ほどは売り上げも上がりませんでした。
しかし、私は自分のやっている事、
つまり好きな事に絶対の自信を持っていたので、それほど心配してませんでした。
広告やクーポン等一切やらないという考えから一気にお客様が増える様な事はありませんでしたが、
口コミの力で3,4か月ほどで軌道に乗せる事が出来ました。

店舗以外のプロデュース事業

お店が軌道に乗った頃、広告宣伝を一切やらずに隠れ家的なお店を繁盛させたとの評価を頂き、
プロデュースの依頼が舞い込むようになりました。
新規出店を考えてる企業や人に対して、
コンセプト作りから立地、メニュー開発、人材教育、内装デザインなどのトータルに行い、
軌道に乗るまで面倒を見るという、
飲食のコンサルタント業の様なものです。
そして新規出店だけでなく、赤字店舗を立て直してほしい等、依頼内容は様々です。
依頼内容によっては弊社の社員を送り込むだけでなく、
先方のスタッフ全員を弊社の所属にし、運営全部を受託するということもあります。

どんな業態や立地でも黒字に転換するノウハウに注目してご依頼いただくことが多いのですが、
実は一度大きな失敗をしていて、その失敗を踏まえて改めてコンサルティング業務が出来ております。
その失敗というのは、簡単に言ってしまえば店舗をつぶしてしまった事なのですが、
それには自身の驕りや慢心が多分に影響していました。
「私が手掛ける店は絶対はやる」などと考えてしまっていたのですね。
その為、周りのスタッフの意見にあまり耳を傾けようとせず、
基本的なマーケティングや客層の調査などを怠っていたのです。
今はそれを生かし、プロデュース業でまず行う事はオーナーの教育、それから現場という形をとっています。

持ち続けている夢

高校生の時から描いているのは、「世界に誇れる日本ならではのリゾート」を作ること。
海外のリゾートをまねたものではなく、
私の好みを大きく取り入れた伝統的な日本の文化や様式を取り入れたもの。
それも海外へ胸を張れるようなもの、日本の最高級なものを。
その夢を実現するためにも、今行っている事業は大きな力となっております。

飲食店の経営、特に和食店の経営を通じて、日本の文化や様式を改めて学んでおります。
それに加え、プロデュース事業が行うことによって、より強力な力を得ております。
自分たちがサポートする側であることには違いないのですが、
教える側になる事で得られる事は多く、
着実にノウハウとして身についている実感があります。
さらに、最近では美容室などの飲食店以外のプロデュースも増えつつあり、
お話を頂ければどんな事でも前向きに取り組んでおります。
そして、そこで得られるものも夢をかなえるための力となるに違いません。

共に働きたい人物像

今、学生の皆さんは、何か一つの事に打ち込む事が出来ているでしょうか。
情報が溢れ、何か一つの事を集中してをやり通すというのは中々難しいかもしれません。
しかし、私が一緒に働きたい人物像と聞かれたら、
「一つの事に打ち込んだ経験のある人」と答えます。
私の経験上、バランスよく器用に何でもできる人よりも、
何か一つ秀でていて、それに自信を持っている人の方が強く、魅力的に見えます。

どの様な事でもいいのです。
例えばそれが部活であったり、趣味のパソコンであったり、コンパの幹事をやり通したでも構いません。
そこで、仲間と言える人が見つかったか、大きな経験をする事が出来たか。
何を学んだか。
そこで何かを得た人は芯が強いので社会に出てもたくましく魅力的で、
最後まで仕事をやり通せる人になると思います。