株式会社ジェルニック 代表取締役社長 山崎 美和子


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代表取締役社長 山崎 美和子

代表取締役社長 山崎 美和子

設立 1996年4月
事業内容
    • 自社ブランド化粧品の販売
会社HP http://www.gelnic.com/

スポーツマーケティングから転職 そして代表へ

学生時代、将来は人並みに働ければいい、楽な仕事につければいい、くらいの意識でした。
当時、高学歴・高収入・高身長の3つの条件を兼ね備えた男性を表す「三高」という言葉が
はやりましたが、そんな男性と結婚できればいいかなと。

仕事に対する意識が変わったのは、多くの出会いや別れを経験してからです。
もともとは他力本願な性格でしたが、他人に頼って生きるわけではなく、
ちゃんと働いてより高い意識で仕事をしたいと考えるようになっていきました。

ジェルニックの社長になったのは、結婚した相手がたまたま化粧品販売業の会社をやっていたからでした。
当初、私はスポーツ選手や関連製品、スポンサー、観客などを結びつける「スポーツマーケティング」の仕事
をしていて、まったく異なる業種ですし、化粧品業界に関われる余地はないと思っていました。
でも、創設者は夫の父親ということもあり、家族や親戚が皆手伝って成り立っている会社だったので、
少しずつかかわるようになり、主人が担っていた製造と販売のうち、販売部門を担当することになりました。

より深くかかわっていく過程で「もっとこうしてはどうか」とアイデアが出てきて、
中途半端にかかわるのではなく腰をすえてやらせてもらおうと社長になりました。

待つだけでは何も起こらない

製品メーカーというのは、どうしても製造寄りの考えに偏りがちのため、就任後、
きちんと切り離した形で販売会社を立ち上げ、その上でビジネスを進めていくことになりました。

それまではすでに積みあがっていた固定の顧客に対して、機械的に製品を提供しているだけで、
それ以上広げたり課題を解決していく余力はありませんでした。
でも、「このままでは先はない」と危機感を感じ、能動的にPR活動を始めたり、
お客さんとの距離を近くするために、通販や卸の際、
手書きのメッセージを入れて「人」が分かるようなツールを入れ込んだりしました。
細かいことのようですが、小さなところからこだわりを見せていけるようにしたかったのです。

どんな気持ちで製品を作っているのかは、小さなところからも伝わるものなので、
伝えていく努力をすることが大切だと思ったのです。
待つだけでは何も起こりませんからね。

日本では今、たくさんの商品があふれていて、質がいいのは当たり前。
そうしたなか、営業の方法として、「ジェルニックのだれだれさんから買いたい」というような人を
信じて買ってもらえるような営業もいいと思っています。

一人でも多くの人へ商品を

化粧品販売の対象は、8割以上はB to B。もともと美容室の流通網が多くあり、
店頭で簡単に買える製品ではなかったため、
美容室が閉店したり取り扱えなくなった場合に、
製品そのものを気に入っていたお客さんから直接「どこで買えますか」と問い合わせをもらっていました。
でも、当時、製品を卸先からおろしていたので、販売店舗を把握していなかったのです。
そこで、お客のニーズに合う形での製品提供ができていなかったと気づき、
お客様からのご要望があれば、直接商品を送るというかたちで対応していきました。

そうこうするうちに、
「私たちに与えられた使命は、この商品を一人でも多くの人に伝えていくことだ!」
という意識が生まれました。
私も社員も製品が大好きですし、販売対象をB to Bだけに限ってしまうのは、
もったいないと確信するようになり、本格的に通信販売事業を展開していくことにしました。

そんなふうに一人でも多くの人へと思って始めたことが、結果的に今につながってきたのかなと思います。
当初は1週間に10人程度の販売だったのですが、
PRを始めてから、メディアの力で徐々に広がっていきました。

お店だけでなく、ネットで買うという選択肢が増えた時代背景も後押しになったのでしょう。

中身を知ってもらうということの大切さ

社員は現在15人ほど。(グループ会社を含めると30名)
今後、会社を大きくしたり、上場企業にしようというビジョンは、実はありません。
結果として上場することはあっても、ちゃんと真面目に商品をつくって、
中身をちゃんと知ってもらう営業販売をすることが大切だと考えています。
お客様に笑顔になってもらうことが目標なので、ビジョンはそれにつきます。

仲間は増やしていきたいとは思うものの、
たとえば10人を100人に、と単純に社員を増やすことよりも、
一人一人が同じ意識を持って、一緒に笑える仲間であることが大切です。
100人いたら、一つ一つの製品に携わったという意識を持ちにくくなるかもしれません。
お客様はもちろん、一つ作り上げるのに、そこに携わった人みんなが幸せになれればと思っています。
「この会社と仕事をしてよかった」と感じてもらえる製品づくりを、当然のようにしていきたいですね。

商品づくりに関しては、本当に真面目にやっていますから、
それをちゃんとお客様に伝えていくことを、これからも続けていきたいと思います。

向上心があり気の合う人と働きたい

華やかなイメージのある化粧品業界は、やはり人気業種です。
でも理想と現実が離れていて、実は泥臭いことも結構あるんです。
でも、だからこそ、女優さんを使ったCMやPRの企画ばかりを先行してつくるイメージとは異なる、
会社のありのままを見てもらって、「本当にここで働きたい」と考える人に来てほしいです。
向上心があって、何より気の合う人と働きたいですね。

以前は、とにかく数をこなす営業をしていたこともあり、とてもせっかちでしたが、
年を重ねてきたせいか、これまでやり方ではなく、
社員や一緒に働いている一人ひとりときちんと付き合い、
ちゃんと向き合うことが大切だと感じています。

今の若い人は、エントリーシートは立派でも、会うとあれ?という人が結構います。
就職のための専門学校に行って面接の練習をしてくる人もいますが、
実はわが社の最終面接では、質問はしないんです。むしろ無駄話をしようという面接。
恋愛と一緒で、「趣味は何ですか」「どこの出身ですか」と聞いたところで、
その人となりは分からないし、関係が深く発展することはありません。

意識を、笑顔を共有できる人と

企業の採用活動というのは、どうしても一方的になりがちですが、
私はむしろ、最後に面接が終わった瞬間は、相思相愛でいたい。
試験を受けに来てくれた人と会話し、こちらが判断するだけでなく、相手にも見てほしい。
私のことも気に入ってもらいたいから、面接では私がいっぱいしゃべります。
「この人と一緒に働いてみたい」「商品を使いたい」と思ってもらえたらと。

採用にあたり「こういうスキルの人がほしい」というのはありません。
人が増えることは嬉しいけれど、数字以上に気の合う仲間がほしいです。

たとえば、今、通販、広告、デザインなどあらゆることをマルチで何でもやるスタッフがいて、
最初はアルバイトでしたが、一緒に働いていてうまが合うと思い、社員にならないかと誘いました。
彼女を採用してから、デザインは実はデザイナーじゃなくてもいいんじゃないかと気づいたんです。
お客の気持ちを汲み取れないデザイナーと、プロではないがビジョンや気持ちが分かる素人、
どちらがいいかといえば、お客さんも後者をとるはずです。

最低限のビジネスレベルを求める点はありますが、
それ以上に、向上心とガッツがあれば、おのずと仕事はついてくるでしょう。

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