代表取締役社長 茂木将秀

代表取締役社長 茂木将秀

設立 2007年8月
事業内容
    • マーケティング
    • グラフィック・デザイン全般
    • イベント企画・制作・運営
    • プランニング・プロデュース
    • Web制作・特殊映像・CM・PV制作
会社HP http://superhit.jp

ブラザーズ誕生!

創業時のブラザーズは、親会社グループの宣伝本部機能を担う為に誕生した会社でした。
だから最初のクライアントは親会社とグループ会社。
設立当初は、社内に営業部すらもありませんでした。
親会社の一部署でやっていても良かったんですが、
後に法人化した方が都合が良いということになり組織化されました。

当初から、ブラザーズの社員は他社からのスカウトによって集まってもらいました。
その後、グループからの独立をはたし広告会社として1人立ちすることになるわけですが、
当然、能力に優れている人を集めているわけですから、映像制作の受賞歴があったり、
企画に長けていたり、仕事の武器を持った人が集まってきました。
そうなると、既にその人達にクライアントがついている場合も多く、
従来の仕事以外に新規の仕事が増えてきて、
そのうち売り上げも新規の仕事の方が従来の売上を逆転するほどに。
そうして、自然の成り行き的に色々なことが出来る
総合広告会社が出来上がっていった、というのが経緯です。

私が経営者となったいきさつも、単なる自然の流れです。
私が社長に就任する前は、親会社グループの創業者がブラザーズの社長も兼任していて、
私の肩書きとしては親会社グループの「宣伝本部長」で、ブラザーズでは最年少役員のNo.2でした。
その後、急な先代の逝去に伴って、分社化することになり、私がブラザーズの社長に就任したわけです。
だから一般的なベンチャー企業とは異なり、組織の必要性と
“時の流れ”によって出来た会社、といったイメージで現在のブラザーズは誕生しました。

粋であれ、一流であれ

『粋であれ』は私が考えた社訓です。
広告/制作会社として、クライアントから求められる仕事の形をこの一言に込めました。
市場から見て「カッコ良く、楽しく、オモシロく、スガスガしい」仕事をしていれば、
クライアントの求める形にも大体応えられるものです。
その為には『粋』であることが必要である、という意味ですね。

そして、社員心得は『一流であれ』。
だいたいの一流と呼ばれる人は、人が見ていない所でも常に努力をしているものです。
広告・制作のプロとして、向上心を忘れないように、という願いを込めました。

もともと当社は、他社から転職してきた優秀な社員を組織化した会社。
個人の能力に関してはそれなりにレベルが高い。
しかし、能力が高いが故にちょっと自信家な人が多いのも事実。
そういった自信家タイプは大抵の場合、
大きな組織の中では調和が保てず、人間関係に悩むことも多い。
いわゆる「天才肌」と呼ばれる人達のことですが、当社にはこのタイプが多いんです。

「天才」と「秀才」はだいぶタイプが違います。
秀才は前例のある仕事や、決まった仕事に関しては
とても完成度の高い仕事をするし、とてもマジメな人たち。
一方、天才は前例のないことを好み、つまらないことには反発心を抱くような人達です。
当社は前例のない企画型の依頼がクライアントからとても多いこともあり、
天才肌の方がマッチングが良いんです。

そういった天才肌達をまとめる為に作った服務指針が『明るく、楽しく、元気よく』。
我が強い天才タイプでも、この指針さえ守っていれば
トラブルはあまり起きないし、仮に起きても最小限で済む。
あとは極力、社員の自主性に任せて仕事をしてもらっています。

総合広告会社の仕事

当社は総合広告会社として、3つのPを主なコンセプトにしています。
その3つとは、「Planning・Promotion・Produce」です。
その3Pに沿って事業を進めていく上で、いくつかの部署がありますが、
その時々の必要性や社員の能力によって作られていったものがたくさんあります。

例えば当初の営業部は分社化する前には無かった部署です。
最初は入社してくれた社員たちに、一緒についてきたクライアントに
ちゃんと対応しなくちゃとあわてて作ったようなものでした。
PR部などは、他社でやっていた事業を旧運営母体の経営不振により当社が引き受けたものです。

そして、社員によって作られた部署の代表格がプロダクション部。
もともとは若手クリエイターたちと広告をブッキングする為に作られた部署だったのですが、
現在ではクリエイターだけでなく、モデル・タレントまで抱えるようになりました。
モデルは“遅咲き”をキーワードにしていて、
大学生・社会人のモデルになりたい方だけではなく、
アラサー、アラフォーのモデルなども多数在籍しています。

こうした幾つかの部署のエースを集めて、
アイディアを出し合って推し進めているのが『新事業開発室』。
週に1度、定例会を開いており、社員は自分が所属している部署の仕事と兼任した形で
新規のプロジェクトを1人1本同時進行させています。
自動車のプロモーションだったり、市町村の町おこし企画、
新人アイドルの売り出しなど、プロジェクト内容も非常に多岐に亘ります。
総合広告会社、総合制作会社として、おもしろくて、実になる仕事であれば、
可能な限り自由に出来るようにしています。

天才肌が集まる集団

天才肌が集まる集団ということで、聞こえは良いかもしれませんが、
その独自性ゆえの問題もあります。

能力的に言うと、上と下の差が激しいことが挙げられます。
能力がある人は複数のプロジェクトを抱え、充実した日々も送っていることでしょう。
その一方で、目立たない社員がいることも事実。

しかし、それらの社員も決して能力が低いわけではありません。
あくまでも天才肌が集まる当社の中では、目立たなくなってしまうのです。
その内、挫折感を感じて挫けてしまう社員も出てきて、
配置転換などをするケースも出てきます。

またここ数年の若い年代の人に感じるのが、
根気の無い人やメンタリティの弱い人が増えてきたように思います。
ちょっとしたことで「もうダメ」「ムリです」となってしまうんでしょうね。
打たれ弱いというか、ネガティブに考える人がとても多くなってきた気がしますね。

採用に関して言えば、ありがたいことに
なにもしなくても多くの方から応募をいただいています。
しかし、中には当社HPのカジュアルな雰囲気だけを見て応募される方も多くて、
カン違いしているんじゃないか?と、思うこともよくあります。
そういった方は「ゆるそうで楽しそうな雰囲気」だと、勝手に解釈しているんでしょう。
楽しく仕事をすることと、「ラクな仕事」はイコールではありませんので、
その点は勝手に誤解してほしくありませんね。

また、最近全般的に感じるのが女性のパワーです。
男性に比べて、非常に自発的かつ活発で
「絶対この仕事をやりたいんです」というオーラが伝わってきます。
社内男女比でも、女性の方が男性を上回っています。
草食系男子などとも言われていますが、もっと男性にはしっかりしてほしいですね。

そんな当社の求める人物像は、行動力と知性を兼ね備えていて、よく笑う人。
あると良い能力は、相手の考え方をうまく読み取れて、
すばやく適格に対応出来ることでしょうか。
クライアントによって求められることが異なりますので、
この能力は大きな武器になります。

ベンチャーで働くとはどういうことか

男性が弱くなってきたと言いましたが、男性、女性問わず
これからの世代の人に伝えたいことは、もっと勉強してから社会人出ろということ。
履歴書を見ていてもひと目で分かるのですが、
そもそも日本語を正しく使えている人が少ないです。
メールばかりで書き慣れていないせいか、字も汚い人が多い。
読書量の少なさからか、文章の組み立ても非常に雑で稚拙。
かと思えば面接をしてみると、知識をひけらかすように一方的に話す人もいます(笑)
どちらにしてもこの手の人たちでは、クライアントの意向を汲み取って、
要望にベストで応えるような仕事をしていくのは、向かないでしょう。

そして、声を大にして言いたいのが、自分に実力がなければベンチャー企業への就職、
ましてや起業など考えない方が良いということです。
会社や組織に守ってもらいたいと考えているような人は、
本来なら公務員や安定している大手企業に就職するべきでしょう。

ベンチャー企業で働くということ、ましてや起業は想像しているよりも厳しいものです。
人の入れ替わりも大手よりは多い会社がほとんどだろうし、
長く在籍さえすれば出世するということでもありません。
大手企業を日本の教育制度だとすると、
ベンチャー企業は飛び級制度のあるアメリカの教育制度に近いと思ったらいいと思います。
実力次第で先輩を追い越したり、逆に後輩に追い抜かれたりということもあります。
安定した環境下で、ラクな仕事をのんびりしたいと考える人には向いてない。

ベンチャー企業の厳しさのように強調しましたが、
そもそもは、「社会に出る」ということはそういうもの。
ホントなら、甘えていいのは自分の親や兄弟姉妹くらいだと思った方がいい。
会社にギャラをもらう以上、会社に貢献してナンボです。
時間だけいれば給料がもらえるという考えでは、どんな会社だって論外の人たちです。
利益を生み出す為に会社に来ているのですから。
その中でも「起業するぞ!」という強い気概を持つ人が増えてくると、
日本ももっと変わってくるかな、と思いますね。