F.F.B株式会社 代表取締役 遠藤 健一郎


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代表取締役 遠藤 健一郎

代表取締役 遠藤 健一郎

設立 2011年1月
事業内容
    • ソーシャルショッピングアプリ「Stylink.」企画・開発・運営
    • ウェブサービス企画/開発受託・コンサルティング
会社HP http://about.me/ffb

今までの行動すべてが「起業」に結び付くものである

実家がアパレルメーカーを経営しており、
小さい頃から起業をしたいという意識はありました。
ただ、家を継ごうとは思っておらず、自分で新しく始めようと思っていました。
家柄がそうした考えだったこともありますが、
私自身も家業と自分のしたいことはおそらくギャップがあると考えていましたし、
自分が今後仕事としていくことは両親がやっていたから、という理由だけで
決めるものでもないと考えていました。

大学を卒業したあとは、Web系の会社に勤めました。
入社したきっかけはアジアで開発系の仕事がしたい、という思いからでした。
そこを退社したあとは、アメリカの大学院に進学し、MBAを取得しました。

大学院を卒業したあとは、現地の経営コンサルティングファームに入社し、
3、4年ほど勤めました。
コンサルタントを始めたのも、起業するためのいい経験になると考えていたので、
今までの行動はすべて「起業」という目標につながっています。

アパレル×ITで新時代を切り開く

現在の事業を始めたきっかけとして、もともとアパレルは好きだったこともありますが、
さまざまな業界でIT化が進む中で、アパレル業界においては
その波に乗り遅れている、ということが大きく絡んでいます。

その理由としては大きくふたつあり、「圧倒的に品数が多い」ことと
「流行の入れ替わりが非常に早い」ことです。

今流行の通販サイトを見てみるとわかりますが、
ひとつのブランドがワンシーズンで出すアイテム数だけでも、相当な数があります。
また、季節ごとに流行が変わり、同じアイテムでも、毎年トレンドがあり、
春に着れた洋服が夏には時代遅れになるのが現実です。

そのため、アパレル業界のIT化を推し進めていくことはとても難儀なことであり、
実際に携わる人々もアナログに慣れた人が多いのが特徴です。

一方、ITの特長としては大きくふたつ挙げられます。
まずはWEB上には場所という概念がないに等しいため、
「スペースが無限にある」ということ。

もうひとつは「リアルタイム」ということ。
雑誌やテレビなどのメディアの例でいけば、事前に入稿して
反映させるのにタイムラグが発生しますが、
ブログやSNSを用いると、そのときの情報をリアルタイムに
発信することができます。

こうしたITの長所は、アパレルの特徴をカバーすることに非常に適しており、
あらゆる面でビジネスチャンスが存在しているにもかかわらず、活用されていませんでした。

アパレル業界は9兆円の規模があるといわれており、
かなり大規模な市場であるともいえます。

ここまで大きな市場でありながら、こうした問題を解決できるような業者が
あまり参入していなかったことから、アパレル業界へのITでのビジネス展開を決意しました。

リアルショップとECサイトの相互補完

当社が現在手掛ける「Stylink」というファッションアプリは、
街での買い物に役立つような仕様になっています。

雑誌を見ているような感覚で、リアルショップに現在置かれている商品を見て、
ウインドーショッピングを楽しむことができたり、
気になった商品は、色やサイズを指定し、取り置きをすることができたりと、
それまで当社が展開していたタイプから大きく変化させたものになっています。

昨今、キュレーションメディア
(ネット上の情報をつなぎあわせたまとめサイトのような役割をするもの)が
多数登場し、従来当社が展開していた、趣味嗜好にあわせたアイテムを
機械的に見せるようなサービスでは、差別化が難しくなっていました。

そこで、手法を変え、よりユニークなものをと開発したのが「Stylink」です。
このアプリを中心に、今後売上100億円を目指していきます。

売上100億円を達成するためには、今後アプリの登録店舗数をさらに増やし、
客単価を上げていく必要がありますし、利用者数も倍増させていかなければなりません。
まずは2015年に登録ユーザー100万人を目指しています。

ただ、ユーザーに対して課金をするということは現在は考えておらず、
まずはこうした取り組みで、売上を確保していく方針です。

ただし、EC(電子商取引。ネット通販のこと)とリアルショップは
それぞれメリット・デメリットがありますので、
相互補完するものであるべきだと考えています。

たとえば「Stylink」で東京にあるショップを見た地方のユーザーが
そのショップの商品を購入したいとなったときには、
オンラインショップへ誘導するようなしくみの構築も考えています。

現在、アパレル業界全体の売上の95%がリアルショップから成り立っていますが、
5年、10年と経過しても、ECサイトの売上が
リアルショップを上回ることはまずないと見ています。

それはファッションアイテムは、肌触りや着心地、色など、
実際に目で確かめなければわからない微妙な感覚がとても重要だからです。

そのため、従来のリアルショップでの買い物をベースにしつつも、
時にはECサイトで便利に購入する、という状態を大切にしていきたいと思います。

アジアとのタッグが日本のファッションを盛り上げる

また、今後はアジアへのアプローチを模索しています。
アジア諸国の人々と話していると、彼らは日本人が
欧米人のファッションに抱くあこがれのような感覚を持っていることがわかりました。

そのため、原宿にあるようなショップのディスプレイなどを見せるなど、
ファッション文化の訴求を考えています。

当社のツールを単なる集客目的とするのではなく、
ブランド認知や、海外へのアプローチをしていきたいと思います。

今、日本の大手アパレル企業は、どんどん海外に進出しています。
これが加速していけば、日本はアジアにおけるファッションの先駆者になっていくはずです。

ただ、日本企業は国内のことは熟知していても、
海外においてはまだまだ未知数の部分も多いと感じています。

そのため、当社が海外のファッションに関するデータを
多数蓄積するような存在になれば、今後海外進出を目指す企業にアドバイスをしたり、
大手メーカーと組んで新しい取り組みを開始するなど、あらゆる可能性を見出せそうで、
私は大きな魅力を感じています。

私が幼少時代に香港で育ったこともあり、アジアにはとても親しみを持っています。
そのため、アジア全体を盛り上げていきたいという思いもあります。

幸い、アジアには親日国も多いので、国同士が手を取り、
新しい取り組みをやっていきたいという気持ちが強いです。

こんな時代だからこそ、自分を鍛え続けろ!

今振り返って思うのは、「もっと勉強をちゃんとしておけばよかった」ということです。
私自身、学校で教わるような学問的な勉強が好きではなかったこともあり、
熱心に勉強していたほうではありませんでした。

しかし、大人になって日本史に触れるようになり、
その面白さを理解できたからこそ、もっと学生時代に勉強しておけばよかったと思います。

学生の本業は学問です。大人になってからでは、勉強したくても、
それだけに時間を割くことはなかなか難しくなります。

そして、仕事を選ぶ基準として、
「自分の人間的な価値を鍛えられるかどうか」を重視してほしいと思います。

まだ働いたこともない人が、給料のよさや、
社会的な地位だけを重視して仕事を選ぶのはナンセンスです。

年齢を重ねたとき、本当に価値のある人物になるため、
自分を鍛えられる環境を選ぶかどうかで、その後の人生は大きく変わります。
私自身20代のころ、経営コンサルタントとして働いた経験の中で、
自分を鍛えることの大切さは強く実感しています。

終身雇用という体制が崩れている現代だからこそ、
個人の力で生きていくための力というのがとても重要になっています。

その力を鍛えるためにも、若いうちから厳しい環境に身を置き
経験を積んでいくことが大切になってくるのです。

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