代表取締役社長 白形 知津江

代表取締役社長 白形 知津江

設立 2007年2月1日
事業内容
    • シニア層にむけた広告・コミュニケーション事業
    • シニア層に対する商品企画、通販事業
    • Webサービス事業(システム開発・運営管理)
    • ソリューション・コンサルティング事業(新規事業/マーケティング/販売促進)
会社HP http://www.sc-sv.com/

「自分が勝負できるもの」を探し続けた20代

大学卒業の頃、私はスキー選手を目指しており、就職活動はしませんでした。
怪我や故障などを経て夢を断念してからも就職はせず、モデルやレポーターとして活動していました。

やがて中身で勝負がしたいと思うようになり、模索をはじめたのです。
そして、自然の素晴らしさを人に伝えることを、自分の「中身」にしようと決めました。
人に何かを伝えるには、話す・書く・演技するなどの表現力が必要と考え、
ライターの仕事やイベントラジオの企画・出演活動をしました。

イベントラジオの企画では、スポンサー探しや協賛の依頼などの広告代理店的な要素も多く、
その流れで広告会社に入社、26歳にして初めて就職したのです。
入社して、自分と周りの26歳との差に気付き、まずは経済の勉強をスタート。
中小企業診断士、続いて経営学修士、更にはファイナンシャルプランナーと英会話、
次々にビジネススクールに通い、無我夢中で勉強しました。

その頃に分かったのが、自分のステージが上がると、よりレベルの高い人と関わりができるということ。
向上心も感性も高い人に触れると、自分も向上心が増し、さらにスキルや知識を身につけたいと考えます。
これを繰り返していくことで、人間は成長していくのだと実感しました。

大手企業で働くも、自分の生きる道を再び模索

何度か転職をした後、大手広告代理店に入社。
そこで働いているうちに、大量生産や大量消費を促すための広告に疑問を抱き、
ある時ふと、「社会にとっていいことをしたい」と思ったのです。

このような考えが浮かんだのは、与論島での取材がきっかけでした。
与論島は、私が身を置いていた「経済第一主義」の世界とは、対極の世界。
思いやりや助け合いの精神など、人間として基礎的な部分に触れたことで、
「私がやっている仕事って何だっけ?」と思ったのです。

与論島から東京に戻り、忙しい中に身を置きながらも、
自分が生きていくべき道は何なのか、どこにあるのかを考え続けていました。
考えるだけではなく、「世の中でいいことをしている人たち」を30人、
新聞記事から探し、2ヶ月間かけて取材をしました。
そして、それをレポートにして眺めているうちに、やはり一歩を踏み出そうと決意、
勤めていた大手広告代理店を退職したのです。

人生の転機となった与論島で、町の活性化を手がける

辞めた時点では、具体的にやりたいことを決めていたわけではありません。
人生には時間に限りがあるから、考えているだけではもったいない、
とりあえず会社の中にいてはダメだと思い、辞めただけでした。

広告代理店を辞めて、あれこれ模索しているうちに
自分を見つめなおす原点となった、与論島に行ってみようと思いつきました。
そして考えたのが、与論島の活性化や、与論島の良さを世の中に伝えること。
自分のアイデアをまとめ、企画書を作って町長にプレゼンしたところ快諾。

実はその時の私は、2ヶ月後に結婚を控えていて、しかもお腹には赤ちゃんもいたのです。
しかし町長に「うん」と言われたからには引くこともできず、
結婚式の翌日から夫を残して、与論島に単身赴任をしました。

与論島では出産前のギリギリまで1年近く、町づくりの仕事をさせてもらいました。
その間に土台を作ることができて、順調に人材も育ってきたので、
私は夫のもとへと帰りました。

「人を想い、人に想われる」が、自分の原点であると確信

出産を終えて、私はまた色々と考え始めました。
私がやりたい「社会にいいこと」って何だろう、いったい何をやればいいのだろう、と。
それでたどり着いたのが、自分も人も幸せであること。
では「幸せ」とは何なのか。
それは「人に想われることなのです。
「人を想い、人に想われる」、これが私の原点と分かり、事業化するならこれだと考えました。
そこで始めたのが、「メールdeギフト」の事業でした。

「メールdeギフト」の事業を展開しているうちに、インターネットの中だけでは、
人が想い合うには限界があると感じ始めました。
そんな時に知ったのが、500万人ものシニア会員がいる「ポスタルくらぶ」。
シニアというのは、徐々に「個」になっていく世代でもあるので、
「人を想う、人に想われる」のを欲しているのではないかと考えました。
そして「メールdeギフト」の事業で、私たちが作り上げてきたものを、
ポスタルくらぶにおいては、ITではないかたちで広げていけると確信したのです。
このように、シニア事業は私たちの原点を、そのまま活かせる領域であることから、
ポスタルグループに入ることを決めました。

シニア事業のフレームづくりを終え、新たな展開をスタート

シニアに関しては、「シニアに対して新しいことをつくる」というミッションを掲げ、
「シニアメディア」「マーケティング」「シニアサービス」「通信販売」の4つの事業を展開しています。
2012年3月にポスタルグループに入り、ゼロからのスタートして1年間、
4つもの事業を立ち上げることができたのは、スタッフのおかげです。
「人を想う」という理念に共感し、何かをやりたいと考えているスタッフが、
会社設立から7年間で、たくさん育ってきました。

シニア事業は、これからさらに広げていこうと考えています。
広告事業や通販事業は周辺領域であって、会員に対するサービスそのものではありません。
ここまでの1年間で、シニアが欲するサービスについて手応えを掴んだので、
今年1年間は会員サービスの事業化に注力していきます。
目標として掲げているのは、3年間で100の新規サービス立ち上げ。
ただし100ものサービスを、すべて自分たちで調達できるとは考えていません。
シニア向けのサービスを持っている会社などと、積極的に提携していく予定です。

学生へのメッセージ

私が学生さんに言いたいことは3つ。
「1つ上の環境に身を置く」「とにかくやり抜く」「自分に問いかける」。

今よりも上の環境に自分を置いて、追いつくために頑張る。
それが自分を向上させ、成長へとつながります。
また、その過程で様々な経験をすると、自分の中で「価値軸」が増え、
幅が広がり、選択肢も増えていきます。

それと共に大事なのが、行動をおこしてやり抜くこと。
色々と考えたり比較することも重要ですが、まずは「やってみる」。
それも他の人と同じタイミングではなく、人よりも早くやり抜きましょう。
そうすることで挑戦できるステージが増えていくからです。

ただし、「考えているよりも行動」といっても、自分に対する問いかけは必要です。
「私は本当にこれをやっていていいのか」と、常に自分に問いかけてください。
就職すると、何のために生きているのかを考えなくなってしまいがちですが、
自分への問いかけは忘れないでほしいと思います。