代表取締役社長 松本 健


代代表取締役社長 松本 健

設立 2005年06月07日
事業内容
    • 物流(引越)事業
    • 情報通信事業
    • ポスティング事業
    • 不動産事業
会社HP http://www.jcos.jp/

いきついた先,それが起業

私は就職後、引越、通信の業界などでとにかく猛烈に走り続けました。
営業もやりましたし、現場での作業も。いろいろな場所で、成績もしっかり出してきました。
ある大手企業で仕事をしていた時は、幼い頃からの負けん気も高じて、
130店舗ほどの支店がある組織の中で、売上、利益ともにNO.1の実績も残しました。
その頃考えていたのが、どうやったら出世できるかということ。
しかし、上を見てみたら社長から私までの間に、本当に多くの人がいたんです。
この大きな組織の中でどう登りつめるのかと考えた時、
これだけの事をやっていても、60歳、65歳になった時に、自分の望むポジションに立てない可能性があると思ったんです。
それは、自分の設計する人生とは、あまりにもかけはなれているものでした。
それならば自分で起業した方がいいのでは、と考え始めるように。
ただし、起業というものは、いきなり現れるものではなく、しっかり計画していくべきものだと考えていましたので、
やるべきことは全てやり通し、満を持して2005年に通信事業の専門会社を設立しました。

新しい価値を創造するビジネスモデルへ

通信事業の専門会社を設立し、インターネット接続や設定を行っていくなかで、
お客様からインターネットプロバイダーの変更と引越を同時にできないかという相談を受けることがありました。
前職の関係で、引越ビジネスのノウハウも熟知していましたし、
何より引越業はこれからすごいビジネスになるという確信を持っていました。
実は起業当初も、チャンスがあれば引越業界への参入を視野に入れていたんです。
そこで、「引越」と「通信」を1セットにすることで、
お互いにシナジーが生まれる形を考え、ビジネス化したのです。
現在では、これまでの知識・経験を最大限に活かし、他社とは差別化された地位を確立できたと自負しています。

引越しから広がる全てのサービスへ

「引越業」「通信業」を主軸に運営している当社は、お客様からたくさんの情報をいただいています。
引越業は、家庭の中に入れる唯一のビジネスです。
普通、家の中を見せてくださいと言って、見せてくれる人などいないと思いますが、
引越しという目的があるので、お客様の承諾のもとで、様々な情報をいただける一つの窓口となっています。
もちろん、この情報が通信の方にも活きているのですが、ここで終わらせるつもりはありません。
現在は、通信と引越の2事業に特化していますが、今後は、引越しから始まる全てのサービスを手掛けたいと考えています。
一つの例を言えば、テレビ。
何年製のテレビがこの世に一番出回っているかなどは、弊社のデータベースにマッチングさせればすぐにわかります。
お客様がテレビを買い替えたい時期、ニーズがピンポイントでわかりますし、
ここには壮大なマーケットが広がっているのです。私たちはオンリーワンになるべく、このデータベース化も進めてきました。
これは、目指すゴールから逆算して、今何をすべきかを考えていく姿勢のたまものだと思います。

街はアイデアの宝庫

私は経営学科を出たわけでもなく、経理畑を歩んできたわけでもありません。
その意味では、経営そのものに直に触れたのは起業してからです。
私が学んできたことと言えば、この商品をどうやって作るか、どうしたら喜んでいただけるか、というところ。
それを常に考えろ、という教えのもとで生きてきたのです。
お客様に一番喜んでもらえることってなんだろう、という考え方がベースとなり、
これがあったら便利だよね、とアイデアがどんどん湧き出てくる。
それがモチベーションとなり、私をつき動かしているのだと思います。
ちなみに、私の癖のようなものですが、街を歩いていると、次はこれくるな!とか、
こういうのあったらいいな!という物が、たくさん感じられるのです。
銀座や渋谷なんて、歩いているだけでタイヘンですね。
もっと資金があったら、次はこういうことをやりたいなということがありすぎて、気持ちは膨らむばかり。
だからこそ私は、ベンチャーの世界にいるのだと思います。
そして、ベンチャーの中で生きていきたいのであれば、その考えがないと生きてけないとも思っています。

売上毎年30%UPを目指して

当社は、数年先の売上等の目標設定、いわゆる事業計画というものをたてていません。
以前、ある勉強会に参加した際に、5年後、10年後の事業計画を立てない会社はつぶれると言われたんです。
なるほどと思ったその矢先、一番に倒産してしまったのが事業計画で表彰を受けた会社でした。
これは意味ないなぁと思い、それからというもの、売上を毎年30%ONしていくという考え方にスイッチしました。
何があっても、来年は30%売上増。利益も増。
そのために今何をすべきか、常に考えています。
5年後ではなく、来年の売上増を。
実際やっていくと、結局は5年後、10年後を考えてることにつながるんですけどね。

そして、将来的には、分社化も考えています。
現在、5事業部ありますが、分社化したほうがいい事業部もありますし、その方が盛り上がると思っています。
会社員から取締役を経て、社長になる。
そういうキャリアプランが見えてくると自然と身体が動いて、
ちょっと無理してでもやろうかなという人が何人もでてくると思うんです。
実際、当社の専務とは起業した時に出会い、今20代。
取締役も新卒一期生で採用した人材で、まだ20代です。
若い世代が第一線で頑張ってくれています。

学生へのメッセージ

本をとにかくたくさん読んでください。
本は、教養を高めてくれる最高のツールです。
実際、ビジネスにおいては教養が必要と思わされる場面に遭遇します。

学生の間に、少しでも時間がある時に、1冊でも多くの本を読み、しっかりその部分を蓄え、
社会に出た時に、その教養が人より頭ひとつ抜けている、というぐらいの学生であってほしいと思います。
僕も学生時代は、本を読みあさりました。
もちろん今でも読んでいます。
会社の運営もありますし、大好きなゴルフもやりたい、本も読みたい、勉強もしたい、
やりたいことだらけでとにかく時間がいくらあっても足りません。
なので、今では寝る時間を削って本を読んでいます。
少しの時間さえも惜しくて、煙草もやめました。
結果、作業効率もあがり、仕事のペースも早くなりました。
これを社員にも実行してほしいと考えたので、煙草を吸わないことでの給与ベースアップ制度もつくりました。
このように、自分の意識次第で時間も作れるし、目指すべき自分にもなれる。私はそう信じています。