代表取締役 添田博之


代表取締役 添田博之

設立 平成20年7月
事業内容
  • 全国主要都市オフィスビル賃貸仲介、事業用不動産の賃貸仲介及び売買仲介コンサルティング
  • 不動産管理ならびに企画コンサルティング
会社HP http://www.quickconsulting.jp/

起業意識の芽生え

小学生の頃から漠然と起業を考えていたのは、生まれ育った環境が大きく影響しています。
商売をやっている家だったので、家業の手伝いをしたり、
経営者仲間と親の会話を聞くなど、「経営」というものを常に身近に感じていました。
また、子供の頃からずっとスポーツをやっていて、その中でもメンバーをまとめる、
気遣うなどのリーダーシップがあったと思います。

ただし、「仕事=起業」という気持ちではなく、数年は企業に属して学び、
自分に自信がついてから起業しようと考えていました。
そのような意識が強かったので、
大学時代には、経営について書かれた本を読むようになっていました。

起業するにあたって大事なものは、意志の強さだと思います。
「何としても」と言う意志・決意が、創業時の困難を乗り越えられた要因でした。
意志・決意が固まらなければ、思いとどまるでしょうし、その程度であれば
起業しない方がいいと思います。
また、親や身近な人に、起業を反対されるかもしれません。
それを乗り越えられたなら、起業へと突き進んでいけるでしょう。

就職と独立

就職に関しては、起業を視野に入れて不動産会社に入社しました。
その会社に3年ほど勤めたら独立するつもりでしたが、どんどん仕事が面白くなり、
結局13年も在籍しました。
ただし仕事が面白くなっても起業への思いは変わらず、
社内においても「いずれは自分で会社を立ち上げる」と公言していました。
そして、「いつ起業するか」と自問自答し、35歳を起業目標としました。

起業の準備が整ったのが2008年春。
その後、リーマンショックが起こり、周りからは「今は大変だろう」と言われました。
しかし、私の中には「やるぞ」という気力が満ちあふれていたので、
何も変えることなく起業へと踏み切りました。

組織拡大と責任

私と事務スタッフの2人で会社を始めてから5年が経ち、現在の社員数は27名。
会社規模が拡大して、経営者としての責任は大きくなりましたが、
その分、支え合うパワーが増して安定感が得られました。
「人が多くなると、リスクや危機度が高まる」と言いますが、
少人数でやっている頃のほうが、ダイレクトにリスクを感じていたと思っています。

現在は人数が増えただけではなく、拠点数も4か所になりました。
ダイレクトに目の前で指示を出したり、話を聞くことが難しい時もあります。
しかし、私と同じ方向を目指し、私の思いに共感しているメンバーが揃っているので、
円滑に事業を行うことができます。

もちろん社員それぞれの考えもありますし、口に出せない社員もいるでしょう。
また、常に同じ考えであるとは思ってもいません。
大切なのは、皆がこの仕事に魅力を感じ、自分にとってメリットがあると感じられるかだと思います。

起業家輩出

会社を立ち上げた時から、「起業家を輩出できるような会社にしたい」という
ビジョンを持ち続けてきました。
これは「輩出を目指している」のではなく、「起業家となり得る人材」の集団を目指しているのです。
仕事で結果を出したり、自分の意見を明確に表現できるようになると、
自然に「起業したい」という気持ちが出てくるはずです。
そのような意識を持つ人材の集団にしていきたいと思ています。
将来、起業への強い意欲があり、独立を望むのであれば、
何らかの形で、応援していきたいと思っています。

リーダーの育成

起業から5年、これから当社は本格的な成長期に入ります。
今までは私が先頭で旗を振り、率先垂範型やってきましたが
今後の拡充のためには、各拠点の役職者を中心とした、
リーダーを育成する必要があります。

但し、リーダーといっても、「こうあるべき」という決まりはありません。
リーダー像はさまざまであり、リーダーシップも一種の個性であるからです。
部下の目線で考えると、厳しく指導されるのが好きな人もいれば、
おだやかな上司が好きという人など、どのようなリーダーに共感するのかは人それぞれ。
地域性や年齢、性別などによる違いもあるでしょう。
私の役目は、将来を見据え組織成長の為の人員配置です。
自らの経験と外部情報を踏まえ、状況を見ながらマッチングしています。

周りの評価を受け入れて成長を

「自分はこういう人間だ」「こうなりたい」「やりたいことはこれだ」などと、
自己評価や自分自身の答えに、固執しないことが大事。
社会人になると、明確に周りから評価されるようになるので、
評価されることを意識し、素直に受け入れることが成長の第一歩だと思います。
そして、自分で下した自己評価と、周りからの評価が一致した時こそ、
一人前になったと実感できるはずです。

仕事をする中で巡ってくるチャンスは、周りの評価によって左右されるもの。
「チャンスは自分自身でつかんだ」と思うかもしれませんが、
実際には周りの評価がなければ、チャンスを得ることはできません。
自分が思うようにやりたいのであれば、評価の目を意識するべきです。
すべての物事の始まりは、そこからだと思ってください。