代表取締役 CTO 川邊 健吾

代表取締役 CTO 川邊 健吾

設立 2011年12月
事業内容
    • メディア・コンテンツ開発事業
    • システム受託開発事業
    • Web制作事業
    • IT教育事業
    • 採用コンサルティング事業
    • ITコンサルティング事業
会社HP http://www.funstage.jp

人生2度目の起業

私は高校までずっとアイスホッケーだけやっているような学生でした。
体でぶつかり合うスポーツですし、ゴリゴリの体育会系でしたね。

そんなアイスホッケーをやっていて得られたものの中で
“人脈”があったのですが、とても大事なものでした。
起業した今でもその人脈は続いているくらいです。

高校卒業後は建築や販売関連の企業を経て、
金融業界向けシステムのプログラマーやシステムエンジニア、
プロジェクトマネージャーを経験しました。
この頃は、将来は起業したいという考えは一切ありませんでしたね。

しかし起業に対して、抵抗があったわけでもありません。
アイスホッケーをやっていた分、頑丈な体があるので、
起業して失敗しても、「どっかで働けるだろう」くらいで考えていました。

私は2度起業しており、
仕事で知り合った先輩2、3人と起業しました。
お店を開いている人たちから商売の悩みなどを聞いて、
何か手助けできないかと低予算で商品を販売できる
ネット通販の代理店を始めました。

でも、なかなか軌道に乗りませんでした。
今振り返ると、起業の知識もゼロだし、経営面が弱かったんです。
そんなに甘いものではありませんでした。

こうして、2011年12月に立ち上げた「ファンステージ」が、
2度目の起業となります。

そんな背景の中でしたので、次はやりたいことをちゃんとやるために、
現CEOである中村勇介と組んで起業しました。

彼とは異業種交流会のような飲み会で会ったのですが、
彼は、当時新卒者向けの塾を開いていました。

当時から、私はスポーツ選手のセカンドキャリアについて
本気で考えておりましたので、
中村のおこなっていた就活支援に、非常に興味を持ったんです。

そのなかで、「就活めんどくさい」「どーせ受からないし」と
就職活動をしたことのない学生が実はすごく多いことに注目し、
彼らがもっと就活を身近に感じられるようなサービスを
開発したいと話していました。

そうして、「じゃぁやろう」と二人で立ち上げたのが始まりです。

面白いと感じるアイディアを形にしたい

「ファンステージ」という社名には、
一日の半分以上の時間を費やす仕事において、
楽しむ(fun)舞台(stage)を目指して、
何かを一緒に創り上げようとの思いを込めました。

現在の事業内容は、
企業向けのITメディア・コンテンツ開発やシステムの受託開発、
Web制作、ITコンサルティングなど、ITを一応軸にはしています。

しかし、ITにとらわれることなく、世の中を良くしたり、
社員がやりたいと思ったアイディアをどんどん取り入れて、
楽しくて役立つものを世のなかに出していきたいと思っています。

形にしたいアイディアは、言い出したらきりがありません。
社員それぞれが持っている複数のアイディアを
一秒でもはやく世に出したいと考えています。

また、強みとしては、
現在では、デザイナー、インフラ、プログラマーなど、
技術者を取り揃えることができているので、
一貫して仕事を受けることができるところです。

映画の製作なども手がけており、
ネット上に映画館をつくり、
若者の映画館離れに対応したサービスなども生み出しています。

そこにお金があって、面白いことが思いついたら、
形にしていこうという風土は、他では味わえない、
ファンステージならではの醍醐味ですよ。

「安定」と「挑戦」

当社の事業は、「安定型」と「先行投資型」の二つの軸で成り立っています。

ITの技術革新はすさまじいスピードで進んでいますが、
現在の事業内容の大半を占める受託事業は、
顧客のおぼろげなイメージを形にしていくことが仕事であり、
それで「安定」が保たれている面があります。

IT技術の価値を売ってお金を稼ぐというのは大切なことです。
一方、どんどん出てくる新しい技術や業界の変化に対し、
業務を通じて触れていくことはなかなか難しいのが現状。

今後は、受託事業だけでなく、「先行投資」である自社サービスの割合を
増やしていきたいと考えています。

そして、社員たちが今、思い描いている夢をかなえていきたいですね。

私も中村も、たぶん他の社員も、
「安定」しちゃうとつまらなくなっちゃうんですよ。

ファンステージには、
ベンチャー思考の高いメンバーがそろっていると思いますね

新卒採用にかける想いと求める人物像

当社は現在、新卒の採用にも力を入れています。
そのため当然、未経験者も大歓迎。

正直、専門的な知識やスキルはあればベターくらいです。
現在の社員中にはIT未経験者もいます。

採用に当たっては、CEOの中村はその人となりをちゃんと見ますが、
私は「愛嬌」が大切だと思っています。
極端に言えば、面接で一度でも笑わせてくれたらもう合格です(笑)。

つまりは一緒にいて身近に感じられる人と働きたいと思います。
年齢も能力もこだわりません。

さらに、事業の一環として、ITエンジニアの育成を行うサービスを行っていて、
講師はデジタルハリウッド大学の講師も務めている、IT教育のプロ。

仮に経験のない技術でも授業に参加すれば技術の基礎を学ぶことができ、
エンジニアとしての地力をしっかり上げていける土台を用意しています。

また、その上で求める人物像は大きく2つ。

1つ目は、「会社の経営陣の担う覚悟がある人」。
現状まだまだ小さな会社ですので、
正直、現在のトップが会社を担っている要素が大きいです。

しかし、ここからさらに会社を大きくしていく上で、
その現状に満足するわけにはいきません。

トップの仕事を奪うくらいの意気込みで
受けてみて欲しいですね。

2つ目は、「自分の足元がちゃんと見えている人」。
今の自分をしっかりと見据え、さらにレベルアップしていくために、
自分が何をするべきなのか、そのために何を学ぶべきなのかを
しっかりと自分で判断して動ける人は魅力的ですね。

起業を考えている学生へのメッセージ

「若いうちに起業してやる」だったり、
「若いうちに自分が世の中を変える」という、
勢いや、夢や、野望はとてもいいものと思います。

しかしながら、今の世の中を担っているのは、
50代、60代の方々。
その方々のお考えを決して蔑ろにしてはいけません。

吸収できるところは素直に吸収して、
自分なりのアイディアを世の中に発信していってほしいですね。

また学生のうちに起業するのは私は肯定派です。

なぜなら、サラリーマン経験を経てから起業するより、
起業に対する、物理的な経験値が単純に高くなるからです。

しかし、その分当然大変な面もでてきます。

社会人経験を経てから起業するより、10倍しんどいはずです。

そこに対して10倍の努力をする覚悟がある方であれば、
学生のうちに起業するのは、素晴らしいことだと私は思いますよ。