代表取締役社長 長山 衛


代表取締役社長 長山 衛

設立 2008年10月
事業内容
    • ネットショップ認定講座運営
    • ネットショップ運営代行
    • ネットショップコンサルタント
    • EC支援のプロフェッショナル50選定委員会運営
会社HP http://www.netshop-soken.co.jp/

私、バンドやってる社長です!

私、オリンポス16闘神というハードコアバンドでギターをやってます。

バンドの世界って、目立った者勝ち、という部分があるんですよ。
ギターって普通は6本の弦でできているものですが、
8本弦のギターを特注で作ってもらい1年かけて独自の奏法を編み出しました。
当時国内では私だけしか弾くことができないものだったんです。
凝り性で目立ちたがりで、そういう変わったことをよくやってきました。

だから、もともとは音楽で食べていきたいという思いがあったんです。
学生の頃はオーディションに出てみたり、レコード会社の面談を受けたり。
いいところまでいったな…!と思った時もありました。
しかし、結果的に契約には至らず。この世界はやっぱり難しい、と感じました。

大学卒業を機に、そろそろ就職を考えなくてはと考えて、
様々な仕事を渡り歩き、最終的に自分に合ってると感じた会社がネットショップを運営する会社でした。
音楽をやっているときもそうですが、私はひとつのことに凝る性格。
自分ひとりで夢中になれて、自分で完結させられるような仕事は無いかなと、
探して行きあたったのがこの会社の仕事でした。

今も音楽活動は続けていて、音楽レーベルも始めました!そして、実は売れてたりもします…!

人が、集まらない!!

私がその会社に入社した当時、「ネットショップ」という事業は黎明期にありました。
インターネットを通じて食べ物などの商品を売る事業は世の中に登場してまだ間もないものでしたから、
比較的簡単に売り上げを上げることができました。
仕事をしていく中で、努力の甲斐もあり楽天MVPや、Yahoo!ショッピング新人賞など、
より評価を受けたネットショップに対する賞を受賞し、事業部で年商を3億にしたこともあります。

その頃は事業部長にも就任し、会社の将来について考えられる立場にありました。
売り上げも上がったし、そろそろ会社の規模を大きくしたいなと、人を採用することに決めたのです。
そこで求人を出したものの…、なかなか人が集まりませんでした。こんなオイシイ市場なのに。おかしい…。

原因を探ると、ふたつ見つかりました。
ひとつはネットショップの数の多さ。急激に成長した事業です。
ショップ数が膨れあがり、人手不足となっていました。
そしてもうひとつは「ネットショップ」というイメージ。
ネットショップの仕事はインターネットを経由するとはいえ販売に関わる仕事です。
つまりサービス業、接客に重きを置く仕事なのです。
にもかかわらず、「ネット」というイメージから、
プログラマやデザイナーの仕事を志向する人の応募が多くありました。
できればひとりでこつこつと物事に取り組みたいと考えている方々です。
適性を考えると、こうした専門技術を持った人たちよりも、
技術は無くともアルバイトでたくさん接客の経験をしたことのある人の方が欲しい。
適材適所の実現がネットショップ事業では難しいのです。

このままでは、人が集まらない。

ネットショップ運営者の育成から運営代行へ。

2008年9月、リーマンショック。周囲の会社が次々と倒産していきました。
優秀な人材が市場にあふれ、そしてここに優秀な人材を欲しがるEC業界があるという事実を考え、起業を決意。
これまでの経験を生かし、ネットショップ運営者を育成する認定講座を中心に、
コンサルティングや運営代行事業を始めました。
私のノウハウをお伝えし、今よりももっと多くの方々に
ネットショップ運営に関心を持って頂きたいと考えたのです。

実際、この認定講座はとても反響が大きく、多くの方に受講していただいています。
でも、1年ほどたった頃から、運営そのものをお願いできないか?という、
またその一歩先のニーズがとても増えてきたんです。そのニーズに応えるべく、
組織体制も見直して、今では、運営代行の業務が主軸となり、一番のシェアをとるポジションにいたりました。

現在も監修という立場に形をかえつつではありますが、もちろん認定講座は継続しています。
私には常に研究していきたいという思いがあるので、研究対象を見つけては、ひたすら分析して結果を出す。
そして、そのアウトプット先が「講座というカリキュラム」であり、「運営代行」でもあり、
クライアントに提供するという形なんです。

仕事で築地市場に毎日通ってます。

EC業界は成熟期に入り、淘汰されてきています。
「出せば売れる」という時代が終わった今、私たちのビジネスは、いわばEC業界のお医者さんのようなもの。
「具合が悪い(売れない)。どうにかしてほしい!」という声に応えることが課題です。

そこで、私たちのような支援事業の会社の肝になってくるのが、
商品を見極める力、マーチャンダイジングに近いレベルで商品の見立てをする力です。
販売するにあたり、どうやったら売れるか戦略をたて、研究するチームがいることでこれができます。
去年通じた戦略が今年通じないというのは、あたりまえ。
この業界、技術革新が速いので、それを日々研究することが必要なんです。

うちの会社には、「食品販売」という強みがあります。意識して強くしてきました。
ECで販売するのに一番難しいと思う「食品」を極めれば、他はラクではないか!と考えたんです。
配送区分だけでも冷凍、冷蔵、常温がある。
賞味期限もあり、口に入る物なので、お客様もシビアになるわけですからとても難しい。
ちなみに私、去年の9月以降は、築地の市場にいつもいました。
食材調達から、どこが一番安いとか、次何の相場が落ちるとか、IT企業とは思えないようなことしています。
そういうレベルからやるんです。これが他の会社にはできない強みなんです。

またも、人が足りない!!

現在、運営代行の多くの依頼や問い合わせをいただきますが、
お待ちいただいたり、お断わりしているケースも数多くあります。
その理由は2つです。
一つは、やはりここでも運営できる人材が足りていないこと。
もう一つは、私たちの主観としてこの商材・このコンセプト等では厳しいと判断した場合です。

私たちは、安易に「売れる」とは言いません。
EC運営の厳しさも理解いただいたうえで、
今すぐ辞められた方がいいと率直にお伝えしてお断りするケースもあります。
また、中にはこの商材は見込みがあるのに…、
これをもっと売るには、こういう戦略が必要で、
そのためには、これだけの人材が必要で…、と
人材不足により泣く泣くお断りするケースもあるのです。

今後は、理念にもある「世界を変えるネットショップの達人集団」としての人材を増やし、
お待ちいただいている方々のネットショップ運営にも取り組んでいきたいと考えています。
売上向上はもちろんのことですが、
同時に、より深く研究をし、EC業界の人材不足を補うこともできるよう努めていきたいですね。

就活生へメッセージ

不安を感じるのは当然のことです。
しかし、不安だ、などと考える前に飛び込んで欲しい。
先に不安を感じていたら前には進めません。
行動してから不安を感じればいいのです。
私には、あの時もっと思い切って飛び込んでみれば…、と振り返った経験があります。
思い切って何かに飛び込んでから自分のやりたいことを見つけましょう。