代表取締役 芝 陽一郎

代表取締役 芝 陽一郎

設立 平成17年4月
事業内容
  • スマートフォン事業
  • インターネット広告事業
  • リサーチ・コンサルティング事業
  • 受託開発事業
会社HP http://www.i3design.jp/

大学教授を目指してドイツに留学

もともと親族には会社員がいなかったため、会社に勤めるという環境が自分の周りにはなく、
サラリーマンという概念はありませんでした。
そのため、先生業をやるか、母方が商売をやっていたので、
自分で起業して商売を始める、ということしか頭になかったですね。
そういった経緯から、学生時代は大学教授を目指して26歳までドイツに留学し、
社会哲学の勉強していました。

社会哲学というのは、社会を記述するための学問であると同時に、
社会の秩序がどう成り立つかを、論理学や哲学、数学などを用いて証明していく学問です。
大量の外国語文献を処理しなければならないので、
多くの文献の中から重要な部分をピックアップし、情報をまとめるという能力が必要になります。

この作業をこなしていくうちに、それが自然とトレーニングとなったのか、
情報処理の能力は大学在学中にある程度身につけることが出来たように思います。

学費を稼ぐために始めたインターネット

大学院へ入る時、学費を稼ぐためにインターネットの世界に目を付けました。

大学時代には、伯父の貿易会社のブランドの買付けの仕事をやっていたのですが、
それよりもっと効率のいい仕事です。
学費ですから、それなりの金額を稼がなければなりませんので、
ちょっとしたアルバイトをコツコツとしていても、とてもその費用は稼げないと考えていました。

当時はまだインターネットが普及し始めたばかりの頃。
これからはホームページの制作が儲かる!と考え、
自分が窓口となり、実務ができる人とともにホームページ制作事業をはじめました。

それを続けていたら、ある時インターネットのプロバイダーをやりたいという出資者から誘われて、
結果的に自分がやることになったのです。

ただこれは、会社というより個人事業主。
あくまで「学費のための仕事」という感覚でした。

日本とドイツの学力の差を感じ、ビジネスの世界へ

ドイツに留学して感じたことは、日本とドイツの学識レベルの差です。
博士クラスにまでなると、ドイツ語、英語はもちろんのことですが、
その他にラテン語やフランス語が必要になります。
そうなると日本人としては、それだけでも4か国語が必要だということになりますので、
これは語学だけでもハードルが高いなと思いました。

しかも向こうの知識人の教授になると住環境が広いこともあり、家には図書館のように本が並んでいます。
日本では考えられない環境ですよね。それだけの知識を積み重ねているわけです。

さらに、オペラなども向こうはチケットも安いため、毎日でも観に行ったりするわけです。
日常的に触れられる文化レベルの差が、日本とは雲泥の差でした。

語学力も文化教養レベルも向こうの方がはるかに上だ。
このことを肌で感じたため、それを超えるのはかなり厳しいだろうと、ビジネスの世界へ。
野村総研、ソフトバンクのグループ会社の役員を経て、起業に至りました。

お客様の声がきっかけで生まれた「スマートコンバート」

実は起業後、もう一つ別の会社をやっていたのですが、2011年8月に当社の第2創業に当たり、
その会社を事業譲渡して、僕を含め4名で再スタートを切り直しました。

現在の事業を始めたきっかけは、ある日、28歳の若手社員が、
「お客様に、SEOは必要ないけどスマートフォンに対応したい、らしいです」
と言って帰ってきました。
そこで、ピンときて、
「よしわかった!スマホやろう!」ということになったのです。

そこから生まれたのが、
現在の主力事業である、PCサイトをスマホに最適化変換する「スマートコンバート」。

当時はまだ、PCサイトからスマートフォンサイトに変換できるのは当社だけでした。
始めは実績がなかったため、契約が取れても中小企業だけだろうと思っていたのですが、
最初に契約が取れたのがTUTAYAだったんです。
そこをきっかけに、他の大手企業からもお問い合わせいただけるようになりました。
現在は業界ナンバー1と言われてはいますが、それに甘んじることなく次なる戦略を考えています。

今後の海外進出と求める人材

今後のビジョンとしては、現在の主軸事業のスマートコンバートを中心として、
年内中には海外の2拠点に法人を作り、海外進出したいと考えています。

現在、国内に居る技術のコアメンバーは、以前僕がやっていたCRMの会社の優秀な社員で、
営業やデザイナーは販売代理店にいたメンバー、
当時オフィスをシェアしていた会社のインターンだった元ヤマンバギャルの子も居ます。
現在のプロジェクトマネージャーとは、ケニアで出会いました。

そういった意味では、基本的にはエッジが立った面白い人材が多いと感じています。
ですのでこれからも、斬新なアイディアが出せたり、何かコレという技能を持った人、
個性的な人を採用していきたいですね。

また、将来的にベンチャー起業を立ち上げたいとか、独立したいと考えている人もいいですね。

学生へのメッセージ「人生の主役はあなたです」

今やっていることは、必ず将来に繋がっています。
学生時代には教授になるために勉強してきましたが、結果としては先生業には就きませんでした。
しかし、大学院時代に情報を大量に処理してきた経験は、社会人になっても生きています。

これからの日本はグローバルな競争にどんどん巻き込まれていくでしょうから、
世界に目を向けていくことも大切です。
世界には優秀な人たちがたくさんいますし、ワクワクすることも溢れています。
それを学生時代に見ておいてもらいたいです。
学生の間に「良いもの」を見ておくことで視野も広がりますし、
より広い視点で物を見ることができるようになります。

自分の可能性は否定せず、広げていくことが重要です。
私が社会人駆け出しの頃、先輩から「人生という舞台の主人公はお前だ!」と言われたことがあります。

人生のステージでの主人公はあなたで、それを演じるのもあなたなのです。