テラモーターズ株式会社 代表取締役 徳重 徹


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代表取締役 徳重 徹


代表取締役 徳重 徹

設立 2010年4月
事業内容
  • 電動バイク/シニアカーの開発・設計・販売
会社HP http://www.terra-motors.com/jp/

グローバルな働きかたを求めてシリコンバレーへ

大手損保会社に勤めていた20代後半の頃
「このままでは世界を相手に革新的なビジネスはできない」と考え、
退職してアメリカのシリコンバレーに行きました。
世界を相手に働きたいという思いは、学生時代にソニーの盛田氏や
本田宗一郎氏の著書で影響を受けてから、ずっと抱き続けていました。
ただし、行き先にシリコンバレーを選んだのは、グローバルな仕事をするためよりも、
今まで築いてきたものをゼロにしてまで行くのだから、敢えて難しいところで
チャレンジしてみたい気持ちが強かったからです。
私の考える「ベンチャースピリット」は、やはりシリコンバレーにあるという発想でした。

シリコンバレーでは、日本の会社の現地法人で働き始めましたが、
ITバブル崩壊が起きて、閉鎖すると言われてしまいました。
しかし就労ビザのことを考えると、法人に所属している必要があるため、
本社からの資金はいらないから、そのまま在籍させてほしいと頼んだのです。
それで法人を存続してもらい、自分でコンサルの仕事をとってきて、
収入を得ていました。

ベンチャー企業としてイノベーションを目指す

日本に帰国してきたのは、自分の価値を確立し、差別化ができたからです。
私が他のITベンチャーの社長と違う点は、
シリコンバレーへの渡米経験から海外のことを肌で分かっているところ、
盛田氏や本田氏など昭和の経営者の考え方を大切にしているところ、
更には母国である日本に対する思いがあるところです。

日本の大企業が下降をたどる今、私の役割は
日本発のメガベンチャーを作り出すことであると考えています。
そのためには、やはりシリコンバレーのようにゼロから何かを創り上げる経験をしていないといけません。
マイクロソフトを目指す、フェイスブックをぶっ潰す、そのくらいの気概が必要なのです。

メガベンチャーを目指すにあたって、「日本の技術を世界に」というのが私のコンセプトです。
そして、参入する業種として、イノベーションが今後起こるであろう分野に目をつけるのが大事だと考えています。
帰国して3年ほどはコンサル事業をしながら、色々と試行錯誤を続け、
見つけたのがEV(electric vehicle)=電動バイク。
従来のバイクと違い、EVはエンジンが一切不要であるため、
ホンダやヤマハなどの大手が参入してきません。
私はそこにビジネスチャンスを見い出したのです。

ビジョンを共有できる仲間と、世界を相手にビジネスをしたい

日本経済はこの20年間というもの、ずっとデフレ傾向で全てが縮こまっていますし、
「どうせ無理でしょ」「駄目だから」という雰囲気は充満しています。
あとは周りや相手を気にしすぎる人も多いと感じています。
坂本龍馬の有名な言葉に「世の中の人は何とも言わば言え。
わが成すことは我のみぞ知る」というものがあります。
世間が何を言おうとも、自分がやっていることは自分だけが分かっていればよい、
そのくらいの気持ちでやってほしいと思います。

私は世界を変えるというビジョンを本気で掲げているので、
当社にはその思いを共にする人間が集まってきます。
大手企業の海外駐在員、大手メーカーのエンジニア、
大手コンサルティングの会社員など、年収が4分の1になっても
当社で働くために転職してくるのです。

私の著書「世界へ挑め!」には、日本人が海外で戦うために必要なことを書きました。
それを読んでもらえたら、私のビジョンが分かりますし、
一緒に働けるのか、難しいのかが判断できるはずです。
そのビジョンを共感できる人間とともに、今後も進んでいこうと思っています。

アジアの市場へ本格参入始動!

当社はこれからアジアの市場、まずはベトナムとフィリピンへと本格参入をします。
もともと私はアジア中心に事業展開をしていくつもりでいました。
グローバルな時代となった今、本社をどこにするか、製造は、市場は、と考えて、
最適なところでビジネスをしていく必要があります。
そうすることでチャンスも大きく広がってくるのですから。
当社の場合には、ガソリンバイクの市場があるなら、どこでもやりますが、
やはり大きいのはアジア。
例えばベトナムなら300万台、日本の10倍の市場がありますし、
インド、中国、インドネシアなどは、さらに大きな市場であると言えます。

海外で事業展開をする際にネックとなるのが情報。
誰と組めばいいのかという情報が、とにかく乏しいのです。
今年から海外に進出する私たちにしても、パートナー選びのための情報収集と、
その後にどのようにして決めるかが本当に大変で、そこがリスク要因です。

日本でのパートナー販売

パートナーとの関係については、日本においても簡単ではありません。
日本は日本で新しいものを取り入れるマインドが少ない、
要は保守的なのでそれなりの苦労があります。
特に私たちのようなベンチャー企業が、新しい市場を切り拓いていく事は大変です。

当社の商品はパートナーに販売してもらっているので、
パートナーになる人が、新しい商品で新しい市場を切り拓いていくという
やる気があるかどうかが重要です。
それに加え、お客様のニーズや要望をしっかりと聞いて拾ってくることも必要です。
日本でのパートナー選びは、同じ思いやビジョンを持つ「同志」を見つけ、
信頼関係を築いていくところから始めています。

学生へのメッセージ

起業を考えているなら、もっと大きく物事を捉え、考えてください。
ちょっとアプリをやって儲けよう、というのは駄目だと思います。
それが次の事業を展開していくための手段ならいいのですが、
それだけで終わってしまうようではいけません。
もっと大きなことを目指し、目線を高くして進んでいきましょう。

そして「何のために会社をやるのか」も大事。
お金を儲けたい、異性にモテたいだけでは、会社は大きくなりません。
何のために起業をするのか、そこに社会の課題が入っているべきなのです。
例えば私の場合、メガベンチャーを目指しているのは「日本再建」のため。
起業するにあたっては、自分の得意なこと、やりたいことに加えて、
いかに社会の課題を解決するかも考えてほしいと思います。

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