代表取締役 今井 敬


代表取締役 今井 敬

設立 2005年4月
事業内容
  • PremiumCMS(ホームページ、WEBサイト作成)
  • ソフトウェア国際化サービス
  • WEBアプリ、iPad・android組み込み
    アプリケーション受託開発 エンタープライズ系インフラ構築
  • SEO、WEBマーケティング企画サービス
会社HP http://eaz.co.jp/

起業に必要なのは「志」、しかし事業の継続は・・

現在の当社は社員数20名弱、売り上げは前年比約300%アップ、今期は1億円といったところです。
今後、SNSポータルサイトに力を入れていくつもりです。
しかしリスクは事業内容により様々なので、失敗しないようにはしますが、するかもしれません。
でもいくら失敗しても会社が存続していれば再チェレンジは可能なので、そういう経営を今後もしていくつもりです。
普段は地味だけど航続距離があり、いざという時は核攻撃もできる、原子力潜水艦みたいな企業が理想です。
そもそも、「起業する=新しいビジネスプラン」ということになりがちだと思いますが、
どんどん展開させていくという志を持つよりも、
僕はサラリーマン時代に「どの事業が一番負けない戦い方ができるか」に焦点をあて、何をやれば良いかを探し続けました。
自分が証券会社や保険の営業等の経験を踏まえて感じたのは、
「まず生き残れる会社をつくること、社長として永続的で、
会社の成長スピードを自分である程度コントロールできる業務を選択すること」でした。
ガチンコでその業種で数年で1番を目指す!というのも結構ですが、
矢面に立つということはそれだけリスクも発生するということです。
正直なところ、社長になりたいという志だけでは失敗する可能性が高いと思います。
特に組織を大きくしていく場合、成長スピードは諸刃の剣です。
ボトルネックが致命傷になりやすく、資金ショートで終わりです。
「どれだけ負けてもいいか」という視点が最重要だと考えています。
私はこの考え方で常に動いているし「事業を継続、成長させる」というスタンスからスタートを切りました。

社長になるべきか否かの判断・準備には時間をかけて

私の場合、起業までの様々なビジネスプランを頭の中に思い描き、
それに近いところで仕事をするようにしました、というと聞こえは良いですが、
今までの経験をパクってアレンジしたことを主力の事業としているだけです。
「あえて遠回りをしてステップアップに時間をかけて自分に一番合う仕事でしかもリスクの少ない事業で起業しよう」と
心に決めた結果、マネージャーや取締役を経て社長になりました。
自分の仕事について、ひたすらワガママであること、欲深になることを心掛けています。
お金もノウハウも持っていないと人にあげられませんので、また妥協もしなくて済みます。
社長にとって会社とは、自分の鏡のようなものかもしれませんね。
今回SNS新事業はリスクを取ろうと思っていて、ミーティングを重ねています。
しかしSNSは浮沈が激しいので、少し浮かんで波に乗れたサービスやアイディアで一時的に急成長したとしても、
長期の継続と急速な成長がなければ事業は頓挫しやすく、ステークホルダーの吊し上げをくらうはめになります。
お金を出す人は結構えげつないので、それに耐える覚悟とやり抜くバイタリティ、ストレス耐性がないときついと思います。
そういった面では、言葉は悪いかもしれませんが「代表になるタイプでない方はやるべきでない」と思います。
特に規模が大きくなってきたときにはそれだけリスクも増えますし、良い人悪い人含めて集まってくる人たちも多くなります。
どうしても「自分も含めた人間の見極め」が必要となってきますので、ある程度は人生経験がモノをいう世界なのだと思います。
社長でご年配の方が多いのはそういうことだと思います。

起業したきっかけ、そこから見えてきたもの

自分自身を振り返ってみると、起業したきっかけは「自分の力を試してみたい」という気持ちが強くなったから、ですね。
サラリーマン時代、上司に対する要望をぶつけても実行されず、たまたま自分で実行することができたことでも、
所詮トップではないのでどこか屋内で外遊びをしているような窮屈さと安心感に葛藤がありました。
起業してからは「自分と向き合いながら検証を重ね、穴を一個ずつつぶしてあらゆる可能性を試していく代わりに、
リスクもリターンも責任を取る」ということを楽しんでいます。
しかしながら正直、リスクばかり目に入り安全策を取ってしまうところが多々あります。
「自分はもっとできるんだ!」という気持ちに魂が入れば、もっと成長するスピードも早くなるはず。
これは近々の自分の課題だと思っています。

私は、サラリーマン時代に少しずつステップアップしていく形を取り、35歳で起業。
自身、「普通」だなと思っています。
そうして「経営者」の世界に飛び込んでみると、相撲の番付のような「格付け」があり、それぞれのステージが広がっています。
当然、住む世界も千差万別なんですが、共通してひとつ言えることは、
継続的な経営者になる人とは「自分自身を客観的に見れる運の強い人」だということ。
逆に「自分を客観的に見れない人」と「自分は運がないと心底思える人」は起業しない方が良いと思います。

起業してからも、求められることは多い

私は社長とサラリーマンとは根本的に違うと思っています。
優秀な社長さんというのはそれこそ寝る間を惜しんで勉強し、
いかにいいサービスを生み出すかを、スピード感を持って考えています。
また事業計画等やマーケティングに関する知識力をつけ、重要な懸案事項を素早く内容を消化し、
即決断するといういわゆる「決断力」も求められます。
「これ以上出来ない程努力はするが、決断は早く」ということが大切だとは思っていますが、
私は実際には、これらのことが他のとびきり優秀な経営者に比べて相対的にできていないと思っています。今後も努力です。

先ほど運の話をしましたが、なんとなく運というのは個人の能力と同じような気がします。
どれだけ他人に喜ばれることができるかが、運を鍛える唯一の手法のような気がします。
そして社長として企業を継続発展させていくということは、知識のあるなしだけではなく、
やはり最終的には「自分をよく知ること、自分以外の人をよく知ること」
そして「それぞれが成長していくために何をすれば良いかという想い」を持ち、
巻き込んでゆく周りの者を最大限幸福にするために頑張っていく。僕はそう学んできたように思います。

「社長」としてのこれまで、そしてこれから

成功されている経営者の方は、「奇想天外なことを言っている」と思われがちです。
それに憧れ、僕も会社をやる前までは「奇をてらったようなコメント」をしていました。
しかし、会社をやればやるほど、あたりまえな標準的な話をするようになっていきました。
奇想天外なようで、実は地に足がついている。それが「成功」の秘訣なのではないでしょうか。
社長としての自分を振り返ってみると、徹底的に安全策をとっていても、
どうしようもないということを感じたことが2回ほどありました。
どう立ち向かうのか、きちんと責任をとることができるのか、力量が試されたこともありました。
それを乗り越えられたのも、奇抜な考えであれもこれもやろうとしていた20代の頃、
「自分というものを客観的に見れないと自分も他人も不幸になる」ということに気づけたからだと思っています。
今後もこの事は忘れず進んでいきます。
これから9期目を迎えますが、まだまだ他の「情熱社長」さん方のようにはいかない部分も多々あるな、と感じています。
弊社の社員が結婚して、子供が生まれて、定年まで働けて少しづつでも幸福になれる会社を永続的に経営したいと思っており、
なんとか実現させたいと思っています。
そうなると規模とか売上・利益って大事なんですよね、結局。

起業したいと思っている学生のみなさんへ

私自身は、若い時の起業はリスクが高いと思っています。
不動産屋や弁護士、税理士事務所など個人で経営する方が多い事業に関して、
どうしても起業をしたい方であれば、資格さえ持てばリスクは少ないのでやってみると良いと思います。
やる気をもって、自分を知り、運が良ければ成功できます。
あと起業するにあたって、大量の情報を頭の中で整理し、インプットアウトプットするという作業は非常に重要です。
起業という「リスク」をとるのであれば、
経理や事務、営業も最初は全部自分がやることが必要なので、それはなおさらだと思います。
アイデアをメモしたり、できるだけ集めた情報をドキュメント化しておくといったことは、
地味ですが成功の源でもあるので、魂こめてがんばってください。
あとタイミングも大事だと思います。これは運も重要ですので、周りの人には基本やさしくしてあげてください。
経営者というのは仲間が欲しいとみんな思っているので、
起業する方はどんどん経営者の先輩に質問してあげると、みんな喜ぶと思いますよ。