代表取締役 天池 鋭男


代表取締役 天池 鋭男

設立 2005年7月14日
事業内容
  • WEB活用によるマーケティング支援
  • 不動産広告制作
  • 建築CGパース製作
会社HP http://www.c-bridge.co.jp

バイトに明け暮れ、遊んだ学生時代

私は、高校生の頃からマスコミやコミュニケーションに関わりのある仕事に就きたいと思っていました。
そのためには、東京の大学に行かなければならないと考えていたのですが、
私は長男の長男として生まれているので、家を継ぐ必要があるために家から出ることを父から反対されていました。

高校生の頃は、自分の小遣いは自分で稼ぎたいという思いもあり、
バイトをするか遊んでいるかというような毎日で、大学に合格することは無理だろうと思っていました。
結果的に自分のその考えは当たっていて、受験したすべての大学に落ちてしまいました。

高校を卒業した後は、新聞奨学生という制度を見つけて、これなら親に頼らなくても大学に行けると思い、
家出同然で大阪へ行き、新聞配達をしながら浪人生活を送りました。
その一年間のがんばりを父が見ていて、東京の大学に行くことを許してくれて、
翌年には東京の大学に合格することができました。

新聞配達をしながらの浪人生活は相当辛かったので、
その一年のうっぷんを晴らすように大学では遊びまくり、
一方ではバイトをするというような感じで、ほとんど大学には行っていませんでした。
それでもなんとか四年で大学を卒業することができて、その後は広告代理店に就職をしました。

30歳の時に訪れた転機

大学卒業後に入社した広告代理店では、
なんの不安もなく、夢だった広告業界に入ることができて、毎日楽しくて満足していました。

しかし30歳を迎えたことを機に、
自分は本来は家を継がなくてはいけない立場にあるのに、東京に出してもらって好き勝手していていいのか、
自分が楽しいだけの人生でいいのかという疑問を持つようになり、
一歩踏み出そうと思って最初は独立しようと思っていました。

そして自分には何ができるのかを考え、
代理店でマーケティングを学んだことから、マーケティングをしようと考え、
コンサルタントになろうと思って中小企業診断士の資格を取るために学校へ行くことにしました。

しかし後になって、日本の企業は中小企業診断士にコンサルティングを依頼することはほとんどなく、
コンサルティング会社に依頼することがわかって、この資格を取っても役に立たないと思いました。
そのようなことから、コンサルティング会社に転職しようという考えに切り替えて、
運よくコンサルティング会社に転職することができました。

起業に対する気持ちの変化と突然やってきたチャンス

転職したコンサルティング会社では、
養成か起業かという二つのコースに分かれており、周りには起業思考の強い人がたくさんいました。

そして、仕事を通してたくさんの経営者に会ったことで、
30歳になった頃に抱いていた疑問の答えと、自分のやりたいことがなんとなく見えてきたことから、
自分で起業したいと強く思うようになりました。

なぜたくさんの経営者と会うということが、私の気持ちに変化をもたらしたのか、
それは、たくさんの成功事例を聞かされたということもありますが、
一番は、経営者とサラリーマンは人種が違うと感じたことにあります。

最初の広告代理店では、エリートサラリーマンとばかり付き合っていて、
人生を謳歌していて、仕事もやって遊びもやってというのが人生だと思っていました。
しかし、転職したコンサルティング会社では、
中小企業の経営者と話をしていて、この人たちは人生を本気で生きている、
仕事に対する思いは半端じゃないと感じました。
家族を養う、社員とその社員の家族を養という使命感を持っていると感じて刺激を受けて、
その姿をかっこいいと思ったのです。

転職した職場の環境、たくさんの経営者との出会いによって私の中で起業という考えが膨らんできた頃に、
私にとってチャンスというべき出来事が起こったのです。

広告代理店の時にお世話になった中国人の業者さんとの繋がりで、
突然その中国人の業者さんが経営する日本のオフィスの雇われ社長なることになったのです。

これまで色々苦労がありましたが、
当時社長を任されたその会社で私が始めた、パース制作という事業を引き継いで立ち上げた会社が今のシー・ブリッジです。

新しいタイプの広告会社になりたい

我々は新しいタイプの広告会社になりたいと思っています。
(広告代理店という言葉が時代にそぐわないと感じるので、新しいタイプの広告会社と表現したいと思います。)

一方で会社の規模も大きくしていきたいと考えています。

広告には、企業とお客様のコミュニケーションを支援したり、上手く橋渡しをする役目があると思います。
私はこの仕事は、作る人や開発する人がいて、それを買いたい人や使いたい人がいる限り、
どんなに時代が変わってもずっとなくならないと考えています。

しかし、かつてテレビ、ラジオ、新聞、雑誌という4媒体を使うことができる広告代理店が
いいとされてきましたが、時代が変わって、最近ではインターネットが中心になりました。
そのため私達は、インターネットを中心にして、インターネットを活用しながら、
企業がエンドユーザーとコミュニケーションできる仕組みを作るお手伝いができるような
広告会社になりたいと思っています。

最初はパースの制作というところからスタートしましたが、
パースの制作は外部のSOHOの人に任せて、我々が仕事をクリエイトすることによって、
彼らにも仕事を与えられるようなそんな存在になりたいと思います。

学生時代の自分を振り返ってみて今思うこと

学生時代の自分を振り返ってみると、
高校を卒業して家出同然で親元を離れた自分は、
反発心が強く、なにくそという力強さはあったけれど、
その分人当たりやコミュニケーション、目上の人を立てるということができていなかったように思います。

人としてのマナーや立ち振る舞いという点で、社会に出てすごく苦労をしました。
そのようなことから、親や祖父母から学んだり、
アドバイスを受けるということを若い頃からする癖をつけておけばよかったと今になって思います。

これまで勉強はしていませんでしたが、それ以上に社会で色んなことを学ばせてもらったように思います。

大学の四年間は、バイトや遊びで忙しい毎日でしたが、
その日々があったからこそ、社会に出てから仕事に集中できていると思います。

学生に向けてのメッセージ

依存するか自立するかということ、
または色んなことを自責でいくか他責でいくかという区分けがすごくあると私は考えています。

私は、皆さんに自立した人になって欲しいと思いますし、
そのような人達が増えて欲しいと思っています。
そのためには、
自分からきつい環境に飛び込んでいく勇気、何事にも一歩踏み出す勇気を持って欲しいと思います。