代表取締役 加藤 一義

株式会社ゾアコーポレーション 代表取締役 加藤 一義

代表取締役 加藤 一義

株式会社ゾアコーポレーション
設立 平成3年7月21日
事業内容
  • 住宅・店舗のリフォーム
  • 新築工事の設計監理
会社HP http://www.zoa-c.jp/

「知名度」ではなく「情熱」で決めた就職先

私の実家は、父が建築関係の商売をやっていたので、
将来は親の後を継ぐんだろうなあと、いつの頃からか思っていました。
そこで就職活動では、将来のことも考えて、住宅メーカーをいくつか受けました。
全ての会社から内定をもらい、その中から選んだのがミサワホーム。

当時のミサワは成長株でしたが、今ほど知名度は高くありませんでした。
他に大手の住宅メーカーからも内定をもらっていたのに、ミサワに決めたのは、
人事部長が、私の田舎の親に電話をしてくれたからです。
「おたくの息子さんを預かりたい」と言われて、母親がとても感動し喜んでいて、
それが入社の決め手になりました。

その頃は、どの会社がどうなのか明確には分かっていませんでした。
ただ、新人はどの会社でも営業がメインの業務であることは同じ。
だから、会社の姿勢に熱い思いを感じたミサワにしたのです。

このような経験から、私も去年の新卒生5人の親御さんに電話をしました。
安定志向が強まっている昨今、それほど名の知られていない当社に対しては、
正直なところ、不安もあったことでしょう。
しかし私が情熱や思いを伝えることで、親御さんは安心してくださいました。

時代を先取りしたリフォーム事業に携わる

入社は昭和53年、その頃のミサワでは、いくつかの新規事業を展開していて、
その1つがリフォーム事業でした。
今でこそリフォームと言うと誰でも分かりますが、当時はその言葉すらありませんでした。
しかしミサワは30数年前に、近い将来には新築住宅のフローよりも
ストックが上回るようになる、そのような「リフォーム需要」を既に読んでいたのです。

私はそのリフォーム事業に配属になりました。
配属されて2年目に初めての直営店ができて、その1号店に先輩と共に異動、その翌年に
2号店が開店し、そこの店長になりました。
その後はどんどん店舗が増え、次々に店舗を任されて、入社して5年が経った頃には、
部下100人ほどを抱えるエリアマネージャーとして働いていました。
それが28~29歳の頃で、大変ではありましたが、とてもいい経験をさせてもらいました。

現場から本社への異動を機に独立を決意

店舗では、ミサワ本社からの出向という形で働いていたのですが、ある時、本社に戻るように
との辞令が下りました。
本社では、お客様のクレームを聞いて、それを商品開発に生かそうという動きがありました。
そのクレーム担当は、現場を経験している人間にしたいとのことで、私に白羽の矢が
立ったのです。
副社長から直々に、つらい仕事かもしれないが是非やってほしいと頼まれて、
その新しい部署へと異動をしました。

しかし実は私の中では、自分でリフォームの仕事をしようという気持ちがあったのです。
リフォーム事業の成長性には手応えを感じていましたし、自分でやれるという自信もありました。
そしてさらに出向先の部下の中には、「会社を辞めて一緒にリフォーム事業をしたい」
「支店長について行きます」という人間が何人もいました。
そこで、いったんは本社に戻って仕事をしたものの、3ヶ月で退職して起業。
その時に一緒に辞めて連れていった部下は4人、私を含めて5人での船出でした。
それが、株式会社ゾアコーポレーションの出発点です。

「安価」に走らずに「提案力」を大切にして「安心」を提供する

当社は去年、会社設立20周年を迎えました。
20年間やってきたことは「お客様の信頼を裏切らない」、これに尽きます。
信頼を高めるというのは、お客様にとって安心であること、これが大切。
お客様が購買決定をする際に軸となるのは、「1に安心 2に提案 3に安価」です。

住宅に限らず、最近は「本当に買いたいと思うモノがない」と、よく聞きます。
これは、買いたいモノを提案してくれない、買いたいモノを開発してくれないということ。
それらを具体的にしてあげるのが提案力で、我々の業界で言えば、
「こういう暮らしがしたい」という、お客様のニーズの実現です。
当社には安心があって提案力があって、そして安価。
これら3つが揃っていますが、大事なのは順番で、それが変わってはいけません。

「安価」を一番に掲げている会社もありますが、その会社には提案力はありません。
営業をする中で一番簡単な方法は値引きです。
安価を売りにしていると提案力はつきませんが、逆に提案力がある会社が安価にするのは、
いくらでも可能なのです。
だから「1に安心 2に提案 3に安価」という順番が大事と言えます。

厳しいけれど価値ある仕事

リフォームの仕事には、4つのポイントがあります。
それは「1情報収集力 2営業力あるいは商談力 3設計力 4施工力」です。
この4点を均等に高めていかないと、会社の力はつきません。

当社ではこれらについて、しっかりと役割分担をしています。
いわゆる分業体制で、それぞれ適材適所という考え方。
ただし分業には、それぞれの業務の繋がりが甘いと崩れてしまうリスクもあります。
そうならないように仕組みをしっかりと作り、様々なフォローをする体制も整えています。
だから新人であっても、その社員ができる段階の仕事を任せることができますし、
これを覚えたら次はこれ、というように、確実なステップアップもできるのです。

ただ、リフォーム業界の仕事は、とても厳しいのが現実です。
仕事内容は広範囲ですし、新築などと違って完成があってないようなものなので、
休みもろくにとれないこともあります。
しかし住宅の仕事というは、人間が暮らしていくために不可欠な部分に関わっています。
パソコンがなくても生きていけますが、住まいがなくては暮らしは成り立ちません。
本当に大切な仕事であることに価値を見い出して、この仕事に携わって欲しいと
思っています。

当社は10年後15年後には上場できるくらいまで成長できる自信があります。

当社で一番評価されていることは、他に類のない独自のビジネスモデルが完成している事。
しかも、それが最も経験の浅い新入社員の力を軸として推進されていること。
つまり、属人化しない「ロールモデル」が確立していることです。

私はこれから入社する社員が全てこのモデルの中で成長できること、同時に上場を
目指すに値するモデルであることを確信しています。
まずは、横浜・川崎で「超ドミナント」と言える位の店舗展開をしていきます。
これから入社する社員は皆店長候補です。
ひとりひとりが高い目標を持ってチャレンジできる企業にしたいですね。

ただ事業を拡大しても、今迄と同様、
お客様に信頼していただける会社であり続けるために、
本当にご満足をいただける提案と施工をしていく姿勢は変えません。
そして生涯にわたってリピーターになっていただける様に努めていきたいと考えています。