代表取締役 松隈 由光

株式会社日本新物流創造 代表取締役 松隈 由光

代表取締役 松隈 由光

株式会社日本新物流創造
設立 ——-
事業内容
  • 総合物流コンサルタント事業
  • EC物流営業戦略
  • WMSシステム構築
  • WEBデザイン作成
  • 一般貨物利用運送事業
会社HP http://www.butsuryu-eigyou.com/jnpdc/

与えられた場を最大限に楽しめ!

東京で生まれ、埼玉の白岡で育った生粋の「白岡っ子」な子供時代でした。
地元の高校へ進学、勉強が「得意!」というタイプではなく、
サッカーに夢中な体育会系男子でした。
ところが、ひょんなことから生徒会活動に没頭し、気が付けば生徒会長になり、
ならば与えられた枠を隅々まで楽しめ!とばかりに活動していました。

偏差値問題が上がっていた時代だったのですが、生徒会長として卒業式の答辞で
「いい学校の定義として、偏差値が高い学校だけが良い学校ではない。
自分が輝ける場所があるかどうかが、いい学校だ。」
と銘打ち教職員から物議を醸しだしたこともありました。

高校生には<自由がない>イメージがありましたが、発想を変えてみれば
「やっていいことの枠内で最大限に楽しみ、その限界点を見てみたい」
純粋に楽しむためにはどうしたら良いのか?それを考えるプロでしたね。
人のために努力するとは何か?を学び、実践してきた高校生活でした。

親への反発と人の縁が繋いだ『運送』への道

高校卒業と同時に、就職することは決めていました。
大学進学も視野に入れていたのですが、公務員で厳格な父親への反発心から、
敷かれたレールの上を走ることに我慢が出来なかったんです。ところが、早々上手くいく
訳もなく、デパートの販売員やサッカーが縁でのスポーツインストラクター等の話も
いただきましたが、どうもしっくりとこなかったんです。

ところが、ある時に教務主任の先生が、松下電工(現 パナソニック電工)の物流・配送
センターを運営している会社への推薦をして下さり、就職が決まりました。
<縁>とは本当に不思議なもので、私自身も<車>を扱う仕事には、交通事故で入院
したこともあり、絶対に縁がない業界と思っていたんです。
当然ですが、18歳の私が「松下」や「松下幸之助」のブランド力を知る訳もなく、
動機は「一人暮らしが出来て、給与が良い!」という若さゆえの理由だったというのは、
今だから言える笑い話ですね。

一冊の本が「全てがチャンス」と気づかせてくれた

運送会社への就職がきっかけとなり、商品管理からドライバーを取り纏める仕事まで
多岐に渡って<運送>業務に携わることになりました。
ドライバーは自分よりも年上ばかりで、こちらの指示も順番も無視されてしまう。
「若いことが理由にして仕事でナメられる」ことは、本当に嫌で仕方無かったです。

こんな仕事や働くことにポジティブ要素が無かった私が、江口克彦さんの
『成功の法則―松下幸之助はなぜ成功したのか 』を読んで、「人生において、全てが
チャンス」だと発想の大転換が起きました。
この時「こんな凄い人が作った工場なら働いてみたい!」と強く意識しましたね。

当時22歳の私は経営理念よりも、会社を売上や資本など、
自分が判断しやすい<規模>で判断しがちでした。
最初に大手企業を経験してしまったことも理由だったと思います。
しかし、熱意をもって一生懸命に仕事に挑む人々が持つ、エネルギーに圧倒され、
流通分野へ本格的に興味を持ったのも、丁度この頃からでした。

ビジネスと恋愛は性質が似ている

私見ですが「ビジネスと恋愛」はとても似ている、感覚・性質があると思っています。
お客様とは恋愛 社員とは結婚のようなものだと。
まずは相手を知り、好意を抱き、付き合い始めます。普通の恋愛であれば、純粋に一途に
ひとりだけに夢中…ですが、ビジネスでは色々な業種の企業とお付き合いが出来る!
そんな楽しさを持ち合わせています。

特に物流産業は、お客様の財産をお預かりするという、ある意味銀行と同じ手数料商売
ですから、相互の信頼と好意がなければ成り立たない商売なんです。

これは個々の仕事観にも大きく影響されます。1日24時間の大半は、仕事のために
使われ、それで生きていると言っても過言ではありません。
であれば、仕事を楽しまなくては何を楽しむのか?恋愛と一緒で「好きな人」としか
仕事は出来ませんし、嘘を吐いた吐かれたが判明すれば、手痛いしっぺ返しの上に
信頼まで損ねてしまうんです。

社員に関しても、本当の家族やお客様以上に同じ時を過ごすわけですから、
入社することは、会社と結婚、家族の一員になるようなものだと思います。
仕事(日々の生活)を通して絆を深め、理想の会社(家族)を築き、
次の世代に継承していく、まさに結婚ではないかと(笑)
もちろん、楽しめるかは本人次第ですから、社員一人ひとりが目指すゴールへの手段が
何通りあってもそれに応えられる会社でありたい。常にそう考えています。

自分の夢とLinkした仕事と出逢ってほしい

今の若い世代には、色々と厳しいことを言う方もいます。
しかし、私も22歳前後を振り返れば、その時なりに一生懸命に多くのことを考えた結果が
今であるとしか、言いようがありません。
難しく悩むのではなく、大事なのは
「輝ける環境を見つけるのも、責任を取るのも自分次第」としっかり自覚することです。

例えば、入社後にある種の理想とのギャップに耐えられず
「こんなはずじゃなかった!」と1ヶ月程度で辞めてしまうのは、
恋愛と同じで向き・不向きもあるかもしれません。
だからこそ、皆さんには自身の夢とリンクさせた仕事と出逢って
もらいたいですし、自身の行動に対して誇りを持って欲しいのです。
『夢とのLink』を見つけるために、使えるものがあれば惜しんでは勿体ないですよ!

苦難な時こそ「今を楽しむ」若さが大切

3.11の東日本大震災は、私一個人にとっても
「死を意識して初めて生かされている感謝をすることができる」
と認識する大きな切っ掛けになりました。
どんな小さなことでもいい、何か自分に出来ることはないか?と考え、物流のプロとして
被災地支援にも積極的に行ってきました。
本当のボランティア精神とは何か?を仕事から学ぶ機会でもあったと思います。
この大震災は絶対に忘れてはいけないですし、「一円でも利益を上げて社会に還元する」
ことが、被災地復興支援の近道だと確信しています。

あまりにも大規模な被害や原発事故を目の当たりにしてから暫く、大人たちには
悲観的な想いに囚われていましたし、私もそのひとりでした。しかし、そんな私に
「どんな状況であっても、今を楽しむことを絶対に諦めない」若いスタッフ達の気持ちが、
これほど大人を励ましてくれるのか!?と心底感謝しました。
学生の皆さんの中には「自分は何も出来ない」と悲観している人もいるかも知れませんが、
そんなことはありません。恋愛の悩みでもなんでも構いません。
普通のありふれた日常を生きている皆さんの姿こそが、大人達を励ましてくれる存在なんだ
ということを、決して忘れないで下さい!