代表取締役社長 藤田 貴子

ネオプロモーション株式会社 代表取締役社長 藤田 貴子

代表取締役社長 藤田 貴子

ネオプロモーション株式会社
設立 1995年
事業内容
  • コンテンツサービス事業
  • コンテンツアライアンス事業
  • プロモーション事業
  • プロモーション事業
会社HP http://neopro.net/index.php

最年少の女性社長として21歳で起業

高校時代、ジャズダンスを習っていました。先生が教えながら社長もこなす素敵な
女性でとてもカッコよくて、自分の力で<何か>をしている女性に強い憧れを持ちました。
高校卒業後は、ダンスの講師になりたくて体育系専門学校に入学したのですが、
父が他界したことをきっかけにやりたいことを無計画にやりぬくのではなく、
まずしっかり社会経験を積もうと決意し、父と同じNTTの関連会社に就職。

普通に仕事をして生活をする。そんな生活を望んでいたのですが、丁度バブル
崩壊直後に社会人になった私には、様々な壁がありました。
そのひとつが女性は結婚をしたら会社を辞めなくてはいけない風潮があったこと。
そこでもう一度自分の人生を考えることになり、退職を決意。
結婚しても辞めなくていい会社を作りたいと思い21歳で起業を決意しました。

当時は、「脱サラ」本は男性向けしかありませんでしたし、
他人からは「おままごとでもするの?」と揶揄されもしました。
それでも手探りでの経営は楽しかったし、冷凍食品やペットフード売り場などの
セールスプロモーション請負業務を同世代の大学生の方々に助けてもらい、
私はなるべく経営の勉強をしました。

底を見たからこそ湧き上がるモチベーション

21歳の起業。社会人経験もさほどない状況でしたから「若さゆえの苦労」は、
沢山ありました。特に、資金の借入れなどは銀行との交渉も手探り状態。
でも、まずは当たって砕けろから始めて、少しずつ信頼を得る様になれば良いのです。
30歳にもなれば、経営経験も10年近くなり、色々と理解できるようになります。
確かに、まわり道の苦労はして来ましたし、2回程会社が赤字を計上したことも
ありましたが、私は「底を打つと逆に希望が出てきてモチベーションが上がる」
性格だからこそここまで成長できたと思っています。

クイズ×電話×商品で新ビジネス

販売促進の仕事に係わるうちに、もっと劇的に物が売れる方法がないだろうか?
と思うようになり、「プレゼントキャンペーン」の販促に着目しました。
私は「面白い」という感動が全ての人のエネルギーを活性化できると考えています。
プレゼントがもらえる「キャンペーン」という広告手段を、電話から参加できるゲームに
用いて遊びに変えた「キャンペーン生活!」を展開したのも、この発想が原点になっています。
当社の特徴は、雑貨的な商品をお客様自身の<ご褒美>として、通販のカタログを
眺める様に選んでいただけることです。そこにお客様の興味や感性を刺激する賞品が
あれば、クイズに挑戦して当てる。
一方で利益を考えてワザと当てない様にしている会社もありますが、当社はお客様が
当選しても利益が出る仕組みを作り、利用していただく方の全てに喜んでいただきたいのです。

テレビの新しい広告枠の使い方にも風穴を開けたいと思っています。
今までは戦略的なプロモーションが主流でしたが、しかし、商品の価値とは手にした
側が決めるものです。つまり、消費者がどこに興味を持ち、どこにリンクするのか?が
鍵になりますから、如何に面白くコンテンツを見せていくかを当社では大事にしているんです。

ルールがなくては動けないでは遅い

ここ数年、コンスタントに新卒採用を実施していますが、若さあふれる人材の活躍には
大いに期待をしています。以前は、ノウハウのある若手を中途採用していましたが、
やはり社内の文化を継承していくためには、新卒の力が必要です。
特に高いポテンシャルを持っている人であれば、2年目から活躍していますし、
数年後には取締役を任せてみたいという人材も育ってきています。
私自身が21歳で起業したのですから、26歳で社長もおかしくはありません。

ですから、当社のスタッフには技術でも知識だけではダメ。
世の中に今までなかったものを創出し、マニュアルのないことを苦しまずに楽しめる
人が求められます。特に、アイデアや考える力は重要です。入社2年目になれば、
色々な交渉を受け持ちますから、購読者○万人のメルマガを新入社員が担当し、
仕事力だけでなく度胸もつけることが出来るんです。
社長である私から見て「やるな!」と思えるタイプに共通しているのは、
「そこに山があるから登ってみました」的な粘り強さを持っています。
人が辛いと思うことでも苦に見せずに楽しんでいますし、
発想力=原動力の私から見れば本当に頼もしいですね。

忙しくても脳を退屈させない

私は女性社長であり、妻であり、母でもあります。
仕事とプライベートの切り替えスイッチを、あまり意識したことはありません。
会社を出て自宅に向かう中で、自然と切り替わっていくんです。
もちろん、それが上手くいかなくてモヤモヤ・・・とすることもありますが、ほんの一瞬です。
人間は不思議なもので、生活を営んでいくと勝手に順応していきます。

私自身で自らを「忙しい」と思ったこともありません。ですが一方でスケジュールが一杯
なのに、「あ・・・今、脳が退屈」していると感じる時もありますが、常に新しく挑戦したい
ことが沸き出てくるので、これも瞬間的なことです。

遜って自分を売り込むのは失敗のもと

もし、就職活動で変に遜ったり売り込むことにばかり意識が向いているとしたら、
そこに失敗の原因があるかもしれません。企業と<ご縁>をつなぐことができる人は、
まずは「素直」な方ですし、会社の方針に従う姿勢を示しているはずです。

私であれば一種の<つぶしが効く>素質こそが重宝されると考えています。
時代の情勢の移り変わりの激しい世の中ですから、専門的な知識も大事ですが、
物事に柔軟に対応できる資質が備わってこそ活かされる人格なのだと思います。
もし、「アルバイトでリーダーを経験してきました」と強烈にアピールしているのであれば
「その経験を会社に持ち込み、つぶしの効く動きができるか?」とちょっと立ち止まって考えてみましょう。
様々なリーダー経験者の採用担当者の次なる質問に、自然に応えられるようになると思います。

企業は、チーム・組織・コミュニケーションで成り立っています。
ひとつの成功の固執より<つぶしの効く>柔軟性こそが、社会人としての成長につながると思いますよ。