代表取締役 宮本 健一

株式会社MKハウス 代表取締役 宮本 健一

代表取締役 宮本 健一

株式会社MKハウス
設立 2007年8月
事業内容
  • 総合不動産業
  • リフォーム工事業
会社HP http://www.mkhouse.co.jp/

小さい頃から大工になると決めていました。

横浜で生まれ育ち、会社も地元で設立しました。
実家が商売をしていた事もあってか、昔から自立心が強いほうで、
小さい頃から「大工になりたい」と思っていました。

きっかけは些細な事でした。
幼少期のある日、母の椅子を壊してしまい、
たまたまうちに来ていた大工さんが、それを簡単に直してくれたのです。
今思えば単純な作業だったようですが、子供の目にはすごく格好よく映った事を鮮明に覚えています。

その頃から、
「早く大工になるための勉強をして、世に出て働きたい」
と思うようになりました。
高校時代から建築関係のアルバイトに明け暮れ、卒業してからは当然、その道一筋。
最初の約一年は大手工務店に勤めたのですが、大手企業での個人のスタンスというのは、
どうしても大きな集団の一コマになってしまいがちです。
私はそれよりも建築に関する仕事の流れを一通り経験し、全体的に理解したかったので、
町場の工務店に移り、それから26歳まで大工の小僧(修行)生活を送りました。

がむしゃらに働いた約8年の修業時代。

小僧の時期はつらかったですよ。
でも、そういう事は後になって思い返してみればという話で、その最中にいる時には
夢中なのでよくわからないですよね。ただ一生懸命に、がむしゃらに働いていただけです。
一人前になるための基礎を学びに行っているわけなので、抑えなければならない部分も当然ありました。
自分が何か提案しても、「そんな事しなくていいよ」と簡単に否定される事もしばしば。
その時は、なぜダメなのかわからないし、悔しいけれど、やめたらまた一からの出直しになる。
それは嫌だったので、同じ職場で働き続けようと腰を据えました。
そうしたら、だんだん分かってきたんですよね。「なぜダメだったのか」とか、
「今の段階ではこうすべきだ」といった事が。

どんな仕事でも基本を覚えるまでは大変だと思います。
けれども、続けていくと視野が広がり、少々の壁でも乗り越えてゆく術を身に付ける事ができるのです。
また、「大工になりたい」と常に口に出していた事も、将来につながる方法のひとつだったと実感しています。

大工から工務店、そして不動産へ。

26歳で大工として独り立ちしました。
最初は請負大工として看板を掲げたものの、商売を起こそうという気は特にありませんでした。
しかし、一人でできることには限界があります。
ある程度の仕事をこなしていくうちに、法人化したほうがお客様からの信頼も厚くなり、
仕事の幅が広がるという事がわかってきました。
そこで、働きながら学び、設計士の資格等を修得。工務店として会社を設立しました。

ところが今度は、建物を建てるためには、やはり自分が管理できる土地が必要だという事を痛感するように。
そこで不動産業にも事業を拡大し、土地の管理から建物の設計、建築、
そしてメンテナンスまで全体的に関われるようにしました。
すべては自然の流れで、自分のやりたい事を追求していった結果、
(株)MKハウスという会社が形作られていったという感じです。

職人目線で無駄のない建築アドバイスを。

現在の事業内容としては、住宅の売買や賃貸の仲介、事業用地の買い取り、
注文住宅事業や建売住宅事業、リフォームなど、衣食住における「住」に関わる全般的な
業務をおこなっています。
一般の方が家を建てようと思った時、まずは土地探しから始まります。
ところが、その段階でつまずいて土地の値段が跳ね上がり、せっかくの新居建築に
お金をかけられないなど、不本意な結果になる事が多々あります。

わが社は、大工など建築に関する職人の集団から始まった会社なので、
現場目線で無駄のない土地購入、建築設計をアドバイスする事ができます。
そして確かな職人の技で施行し、その後のメンテナンスまですべて請け負います。
リフォームをするにしても、建てた人間が一番分かりやすいですからね。
プロの目線とお客様の願望をうまく融合させて、結果的に、お客様に喜んでいただける
家ができた時は、やはりとても嬉しく、やりがいを感じます。

地域に愛されるハウスドクター的存在に。

企業としては、ただやみくもに規模を大きくしたいとか、
大手ハウスメーカーになりたいなどとは考えていません。
それよりも地域の方々に、
「『住』に関する事なら、MKハウスに連絡したら大丈夫」
と言われるような存在でありたいと思っています。

不動産の業務は、建物をお客様に引き渡したら終わりです。
けれども、工務店としては、そこからがお付き合いの始まりだという意識で仕事に向き合っています。
地元に根ざした「ハウスドクター」として、何でも相談していただけるような工務店
であり続けたいというのが、わが社のめざすところです。
商売はすべて人とのご縁です。
人がいるからこそ商売が生まれるのですから、ご縁のあった方々や建物と、
末永くずっとお付き合いしていきたいですね。

継続する事で、必ず道は開けます。

とにかく「継続は力なり」です。
きっかけは何でもいいので、目標を定めて続けていく事が大事です。
そして一度決めたら、「権利の主張ではなく、義務の遂行」というぐらいの気持ちを持って、
簡単にあきらめずに、「初志貫徹」をめざしてください。
最近の若者は、せっかく入った会社でもすぐにやめてしまうなんて話を聞きますが、
2~3年で結果を出すなんて、早過ぎます。
始めたばかりの人間は、どうしてもキャパシティが狭いものです。
それで、「やっぱりダメなんじゃないか」などと思ってしまう時があります。
けれども本当は、それぐらいでは何もわかっていないのです。そんな時に諦めてしまってはもったいないです。

続けていくうちに、視野はどんどん広がります。
信念さえ持っていれば、そして継続さえすれば、必ず何らかの道が開けてきます。
もしも、続けられないなら、自分で会社をつくるという覚悟でやめるのはありかも知れませんが、
それ以外なら基礎作りだと辛抱して、まずは続けてみて欲しい。
どうか気持ちを強く持って、自分の道を進んで行ってください。