株式会社 アプリックス 代表取締役 CEO 鈴木 智也


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代表取締役 CEO 鈴木 智也

株式会社 アプリックス 代表取締役 CEO 鈴木 智也

株式会社 アプリックス 代表取締役 CEO 鈴木 智也

株式会社 アプリックス
設立 1986年
事業内容
  • 組込み向けソフトウェアの研究開発、及び販売
  • パソコン向けソフトウェアの研究開発、及び販売
会社HP http://www.aplix.co.jp/
グループ会社HP ガイアホールディングス株式会社
株式会社ジー・モード
株式会社アニメインターナショナルカンパニー
iaSolution Inc.

「エンジニアとしてものづくりをしたい」という思いからソフトウェア開発会社に就職

今でこそ経営者という立場についていますが、進学から就職、
転職活動を通じて経営者になりたいと思った事はありませんでした。
幼少の頃から玩具の代わりに親からコンピュータを与えられ、
コンピュータを使って、自分でプログラムを書いた経験により、
「ものづくり」の面白さに目覚め熱中しました。
こうした幼少期の体験や環境から自ずと進路選びも決まっていき、
大学ではプログラムの技術を専門的に学ぶために理系の学部を選択し、
就職活動でもエンジニアという職種に絞って応募しました。

就職活動当時も、冒頭で述べた通り、「経営者になりたい」とは全く思っておらず、
「エンジニアとしてものづくりをしていきたい!」という強い意思を軸に、
「自分の好きな“ものづくり”を通じてお金をもらえたらいいな」
という考えで活動しました。

当時はソフトウェアエンジニアを募集する企業が多い時代で、
会社の規模があまり大き過ぎず、入社してすぐにある程度ものづくりを
任せてもらえることを基準に会社選びを行った結果、就職活動1社目で
社員1000名位のソフトウェア開発会社に入社し、キャリアをスタートさせました。

「自分の作ったものに自分の名前を入れたい」自社開発をしている会社に転職

新卒で入社した会社は自社開発をする企業ではなく、エンジニアを派遣する
会社だったので、自分が作ったプログラムコードに自社名が入ることはありませんでした。
自分の作ったものに自分の名前、あるいは自分の会社の名前を入れられないことは、
自分達が精一杯つくったものを横取りされているような感覚でした。

その感覚に違和感を覚え、自社開発を行っている会社で働きたいと思い、
入社3年目で転職を決意。
当時はJavaTMがプログラム言語として日本で有名になり始めた頃で
非常に興味を持っていました。
日本でJavaを扱っているのはアプリックスくらいしかなかったので、
他の選択肢と迷う事はありませんでした。
そして1998年、当時社員が60名前後だったアプリックスに入社しました。

入社翌日には開発作業で徹夜。
仕事はハードでしたが「作っているものは自分たちのものだ」
という意識があったので苦にはなりませんでした。
ものづくりを任せてもらえる環境で仕事をしたいと就職活動時以来
ずっと希望していたので、忙しい毎日でしたがとても充実した日々を送っていました。

また、以前に在籍していた会社では、社長の顔も知らずに仕事をしていました。
会社の全体の売上規模に対して自分の仕事がどの程度貢献しているのかも
分からず業務に従事していました。
しかし、アプリックスではまず面接に社長が出てきましたし、入社後は
隣を見れば社長がいるというような職場環境にあり、社長自らが
ものづくりの現場と一緒になって働いていました。
アプリックスに入り、社長を始め社員全員が一丸となって闘っているという
環境でしたし、自分が担当した仕事が会社に貢献していることを実感できました。
責任も重くなりましたが、それ以上に楽しさの方が大きかったですね。

社長に就任。社員のモチベーションアップのために努力の日々

キャリアを積むうちに、「自分のやりたいことをするには、
上の立場にならないとできない」と感じるようになりました。
そして、「人事部長になりたい」と思った時期がありました。
自分は幸いにも役職を与えられ、評価を受けていましたが、
他のエンジニアメンバーも共に働く上で欠かすことのできない存在であるため、
人事としてしっかりと評価をしてあげたいと思ったからです。

当時、私は開発部長でしたのである程度進言はできたのですが、
人事考課をきちんと制度化していくにはエンジニアとしての
知識と経験をもった私自身が評価制度を変える人事部を率いる存在に
なるべきだと思いました。
この希望はタイミングの関係で実現しなかったのですが、
これを機に「社長になりたい」という意識が芽生え始めました。
「開発だけではなく会社全体を見て動かすポジションになりたい」
と思うようになったのです。

そして、今年(2011年)4月、社長に就任。
アプリックスは非常に良い会社だと思っているので、
特にこれを変えたい!自分色にしていきたいという思いはありません。
良いところは踏襲し、逆に改善すべきところは改善していきたいと考えています。

今後も、世の中を仰天させるような、より面白いものづくりを
し続けたいと考えています。
但し、経営トップとなったため、自分自身が現場で自分の手を動かして
ものづくりを行うことができなくなってきています。
ものを作る事が好きな自分にとって、自分が動けないのは歯がゆい面もありますが、
社員のモチベーションを上げ、結果につながるよう、日々勉強し、努力しています。

社長になると新しい世界が見える。ガイアグループとして共に成長していきたい

もともと社長になるということを予想していなかった私ですが、
このポジションとなり良かったと思うことがもう1つあります。
それは、社長になるまでは見えなかった世界が見えるようになったという、
予期していなかったメリットです。

今年の4月1日付けで、アプリックスのソフトウェア基盤技術事業のうち
国内事業を新設分割の方法により会社分割し、持株会社体制へ移行しました。
ガイアホールディングス(株)のグループ企業として、
モバイル向けゲームを企画・制作する(株)ジー・モードや
アニメーションを企画・制作する(株)アニメインターナショナルカンパニーが
加わることにより、アプリックス単体の事業のみならず、
グループ他社が何を売りにして、どのようなビジネスを展開しているのか、
全体を俯瞰できるようになった点がおもしろいですね。

ガイアグループ企業のGモードでは、私は社外取締役を務めています。
私自身がもともとゲームが好きなこともありGモードが制作するゲームや
コンテンツ・ビジネス展開等にとてもに興味があります。
これまで25年以上に亘り培ってきたアプリックスの技術が、
同グループのGモードが制作するゲームにも活かせることがわかり、
グループ間で共にビジネスを展開し、共に売上・収益を拡大し、
大きくなっていきたいと考えています。

ものづくりに必要なのは、「表現力」と「分析力」

私自身のキャリアはこれまで述べてきた通りですが、
アプリックスの経営者という立場から私が求める人物像としては、
「自分を表現できるかどうか」ということです。
と言っても、饒舌すぎて中身がないのはダメ。
たどたどしくても、自分が何たるかを表現できる人の方が、
仕事で良い結果を出せています。
当社の場合は、自分をプログラミングで表現する力があれば合格です。

そこで自分を表現するために必要なのは「分析力」だと思います。
物事が何故起こっていて、それぞれがどのように関係しあっているかなどを
よく理解した上でものづくりを行うことが必要です。
「何故かはよくわからないけど、こう書いたらこう動いた」では困ります。
何故そうなるのかを理解した上でものを作れる人が必要なのです。
「分析力」を鍛えるには、何が起こっていて、何故生じていて、
どのように対処すべきかなどをよく考え、理解することが大切です。
これがすんなりできるかどうかは、ある程度センスが必要です。
このようなセンスは後から身につけるのはなかなか難しいですが、
それを補うスキルは誰しも磨くことができます。
失敗した時に「何故だろう」と考え、同じ失敗をしないよう、
そして失敗を活かして次に繋げる努力をすることで、
スキルを身につけることが出来ます。

就職活動中の皆みさんは、「自己分析」に一生懸命になっている人が
多いと思いますが、自分のことを全て知っている必要はありません。
20歳そこそこで自分の事を全てわかっていたら逆におかしいと思いますし、
伸びしろがないように感じてしまいます。
失敗しながら、徐々にわかっていけばいいのです。
「好きなことなら誰にも負けない」という気概があれば大丈夫です。

これから新社会人となる若者の皆さんへ。不況をチャンスと捉え、チャレンジしていけばよいだけ。

現在も日本の経済は依然厳しい状況ですが、
パラダイムシフトが起こっているだけで、不況をチャンスととらえ、
チャレンジしていけばよいだけと考えています。

極端に言えば、「社会全体が不況で会社として利益を出せないとしても、
チャレンジ精神を忘れずに萎縮せず次のための投資をしていく」が
重要と考えています。
中国や韓国が台頭してくるのも、悠久の昔から延々と続いている時代の
波の一つと捉えています。
上り調子の時もあれば、困難な時も訪れてきます。
流れの中で追う立場、追われる立場が変わっているだけで、
追う立場になった時に気概をもって頑張ればいいのです。

仕事は、人生の多くの時間を使っていくことなので、
どうせやるなら生きがいを感じられることをしたいですよね。
どこかにゴールがあるわけではなく、ずっとやり続けていくものです。
就職活動に関しても、こうした考えでいいのではないでしょうか。

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