代表取締役 佐藤 昌典

株式会社ウッドストック 代表取締役 佐藤 昌典

代表取締役 佐藤 昌典

株式会社ウッドストック
設立 2003年 5月
事業内容
  • 不動産業
会社HP http://www.e-woodstock.co.jp/


普通の仕事はいやだなと思っていたのに

高校卒業まで秋田県で暮らしていました。
水泳部に所属していたので、部活にのめり込んでいましたし、目立つわけでもなく
かと言って目立たないわけでもない、ごく普通の高校生でした。

高卒で就職をすることを選んだのですが、特にこれと言って「この仕事に就きたい」と
明確な目標がある訳ではありませんでした。ただ「事務職はつまらなそうだなぁ・・・」
そんな漠然としたイメージしかありません。
周囲から公務員試験を勧められ、受けるつもりで勉強をしていたのですが
「面白くなさそうだな」と感じやめてしまいました。
こんな風に考えていたのですが、結局勤めたのはプログラマー。
自分の中では事務職と大差ないと思っていましたから、わからないものですね。

自分の働き・成果が見える仕事だから面白い

不動産業界に転職したのは、友人の一言がきっかけでした。
それこそ「やってみない?」と気軽な感じです。
プログラマーとしての仕事は順調にこなしていたのですが、
淡々とこなすことが求められ、誰にも相談できないし、成功と失敗の繰り返しがある業務に、
心のどこかで行き詰まりを意識し始めていました。そんな時に、声を掛けられたので、
心機一転新しい業界に飛び込んでみようと決心しました。

しかし、これといって不動産業界に興味があるわけではないですから、
何の知識もなくの転職になりました。山形から東京に転勤になり、
結果として独立起業も東京でとなりました。

仕事の面白さを実感したのは、自分が働いた結果が成果として見えることが分かってからですね。
現在と異なり、当時はやる気があれば<結果に直結する時代>だったこともあると思います。
不動産業界での成果は、お客様と契約が成立した時であり、それが会社の利益に繋がる。
それが会社への貢献度として、自身の給与に反映されます。

当時勤務していた会社は、この業界では珍しく歩合制ではなく固定給でした。
同業者の方と比べると、もしかしたら給与は少なかったかも知れませんが、
同年代のサラリーマンよりかは多くいただいていたはずです。
ですから、働く環境に不満もなく、独立起業なんて視野にも入れてませんでした。

売りたい!と焦るほど、お客様が離れていく

独立・企業の動機は「顧客に誠実でありたい」と強く意識したことです。
賃貸専門、売買専門の会社を数社経験していく中で、自分の意志に反して仕事を
しなければいけない状況が、組織に属していれば必ずあります。

もちろん、最優先するのはお客様の要望なのですが、不動産も商品です。
会社としては、当然売りたい優先順位があります。営業としては、その兼ね合いに
苦労するのですが、これが自分の中では違和感となって積み重なっていきました。
もう、避けて通れなくなったから、自分の想いに素直になってみようと独立したんです。

独立してすぐ軌道に乗ると思っていたのですが、実は半年程苦しい時期がありました。
成約直前までこぎつけたのにキャンセル・・・が続いたりすると、人間どうしても焦りが出始め、
お金がないから商談にガツガツした部分がお客様に見えてしまうと離れていくの繰り返しです。

この状況は何がいけないのか?ふと立ち止まって考えた時、自分が独立起業をしたのは、
お客様に「ありがとう」と言ってもらえる、後ろめたくない仕事をすることが大切だと
決心したからではないか?ガツガツすることを止めた時に、契約が決まり軌道に乗り始めたんです。

学生さんへ情熱メッセージ

3月の震災時、不動産業界が低迷してしまうと考えていました。
ところが、現状を見てみると販売は低迷しているものの、ゼロではないんです。
きちんと経済は動いている。ならば、きちんと普通に商売をし、事業を継続していくこと
が復興に貢献する第一歩だと感じたんです。資金がなければ、貢献は出来ません。

以前なら、企業には志を同じにする人を増やし、拠点の増設も検討していましたが、
人材育成には適性適所、視点を変えることが大事だと今は考えています。

若い皆さんには、もっとギラギラして欲しいですね。
それは、給与がいい、店長になりたい、社長になりたい、何でも構わないです。
欲求に素直に表に出すことを躊躇ってしまったら、単なるサラリーマンで終わってしまいます。
例えば「歩合制よりも固定給がいい」と安定志向に傾きすぎて、欲求に素直に挑戦する
ことを最初から諦めてしまったりと、これはとても勿体ないことです。
色んな考え方を持ち、自分はこうなりたい!と素直になることをおススメしますね。