代表取締役 荒井 信雄

株式会社さくらケア 代表取締役 荒井 信雄

代表取締役 荒井 信雄

株式会社さくらケア
設立 平成15年6月18日
事業内容
  • 訪問介護事業収益改善支援
  • 介護サービスM&A支援
  • 訪問介護起業支援
  • 居宅介護サービス事業(さくらケア)
  • 国政や行政への政策提言活動(全国訪問介護協議会)
会社HP http://www.sakuracare.co.jp/


自分の力でゼロからつくりだす!

私は子どもの頃から経営者になりたいと思っていたわけではありません。
しかし、どんなこともやったら楽しい、できないことはない、
自分で企画してゼロから創りだすということにとても魅力を感じていました。
だって、決まった道を行くよりも全然楽しいじゃないですか。
そのような考えを持っていましたから、学生時代には様々なイベントを企画して、
交渉して、実行していました。それも一人でやっていた。
あるイベントではとてもたくさんの方が集まり、整理券を配布するほどでした。

今思えば、こうして知らず知らずのうちに
経営というものに身をおく様になっていたのかもしれませんね。
そういった意味では少し周りとは変わった学生でした。

かつてないものをつくれ! その他大勢の一人にならない。

こうした学生時代を経て、私はまずアパレル業界に就職するわけですが、
それは好きなことを仕事にしたかったから。音楽、サーフィン、洋服・・・
就職先を考えるときに好きなものを並べていったわけです。
この中で現実的に勝負できると考えたのが洋服だった。
そうしてアパレル業界に就職しました。

そして働きだすのですが、上司は婦人服経験20年とかのベテランなわけです。
勝つか負けるかを考えて行動する性格でしたので、普通にやっていては、
同じ土俵では勝てないなと思ったわけです。
そこで、違う土俵、子供服で勝負しようと思ったわけです。
それも少子化が進むのを見越して高級な子供服で。

でも当時会社には子供服をやっている人なんかいなかったし、
少子化の時代に売れるわけなんかないって会社からはバッシングの嵐でしたね。
取引先でも門前払いばかりでした。けれど私はあきらめなかった。
必ず売れると信じてましたから。信じて行動するうちに売れ始め、
最終的にはMIKIHOUSEさんを抜くほどまでに大きく成長させました。
今でもその会社は子供服を9割扱っていますよ。

将来の市場を見据え、社会的価値を創造していく

アパレルの会社で実績をつくったのち、私は次のステージを見据えていました。
不景気がくるのはわかっていましたし、競合他社の成長で
価格競争に巻き込まれていくのは目にみえていた。
そこで、これから発展していく業界に飛び込むことにしました。
それが介護業界。介護の市場はまさに発展途上。
現在8兆円の市場規模が2025年には19兆円になるといわれている。
こんな業界なんてないですよね。そうして、介護の会社に転職しました。

転職したあと、この会社では最終的に取締役にまで就任しましたが、
出発は普通に面接を受けて入社した平社員でした。
私はアパレル業界での経験を活かし、ここでも新しい戦略を展開します。
それは当時介護業界では珍しかった営業活動を行うことです。
上司に直談判し、事業所をゼロからつくり、営業にまわり、わずか4ヶ月で黒字化させました。
この営業という行動、概念は介護業界にはなかったものです。

これらの行動の土台には地域貢献をしたい、企業活動を通して、
社会的価値を創造したいという目標がありました。この目標があったため、
現実の問題を抽出することができたし、アクションを起こすことができたのです。

介護業界の既成概念を変える

このように私は介護業界で営業活動をはじめ、その企業活動のあり方を大きく変えました。
また、私が現在経営しているさくらケアでは、残業はなし、有給休暇も取得できるなど、
これまでの3Kといわれてきた介護業界の既成概念を打ち破っています。
これは決して難しいことじゃないんです。システマチックに動けば3Kの仕事じゃないんですよ。

こうした既成概念を変えるには、まず「今」を否定しなければいけません。
そして、どう変えていきたいのか目標をもつこと。目標と現実のギャップを把握して、
それを埋めるのが戦略なのです。やらずに後悔するよりも、やって失敗したほうがいい。
「今」を否定すること、これが大切です。

求める人物像とは

私が一緒に働く上で求める人物像には大きく3つの要素があります。

1.問題解決能力をもつこと
 先ほどもお話しましたが、問題解決能力をもつことは目標をもつことでもあります。
そして、「今」を否定すること。仕事をしていく上で何も感じないようであれば、
新しい価値を創造していくことはできません。

2.勇気をもつ
 現状の問題を解決していくために、新しい戦略を展開するためには勇気が必要です。
どんなに良いことを思いついても、手を挙げなければはじまらない。
やっぱり、やって後悔した方がいいんです。私は今でもこの考えのもと
様々な議員の方にアポイントをとり、介護についての提言をし続けています。

3.行動力をもつ
 先ほどお話した勇気をもつことと一体になることですが、
実際に行動して現実を変えていく力が必要です。
アパレル業界での売り上げも介護業界での営業活動も
「行動」して形になったわけですから。

将来を見据えて動きましょう

常に10年、20年後の市場を見据えて動いてください。
今が良いとされている企業でも数年後にはなくなっている可能性だってある。
そのためには、将来を見据えた行動が必要です。
そういった意味では介護業界はいまだ発展途上の業界で、大きな可能性があります。

就職できないのは時代が悪いからと嘆く学生さんがいますが、
論理的な問題解決能力、勇気、行動力をもっていれば、時代は関係ありません。
どんな仕事もできますし、生きていくことができます。いろんな人を話をして、
将来を見据えて動いていってください。