代表取締役 古川 正寿

株式会社フルネス 代表取締役 古川 正寿

代表取締役 古川 正寿

株式会社フルネス
設立 平成9年6月30日
事業内容
  • 教育事業
  • コンサルティング事業
  • システム開発事業
会社HP http://www.fullness.co.jp/

教育事業こそ私の生業(なりわい)

ITの世界に25年いる私にとって、教育事業は生業になっています。
初めになりたいものと変わっていきましたが、思い切って飛び込んだこの世界が
自分にとっての天職だと肌身で感じています。

実はもともと、宝飾関係のデザイナーになりたいと思っていました。
しかし社会人になる頃、テレビを通じてITの世界に触れる機会がありました。
それを見て、コンピューターの世界は身近になっていくんじゃないか。
ゆくゆくはどのような業界でもコンピューターの知識は必須じゃないかと思ったのです。

当時のIT業界は未成熟な時代。そんな背景も後押しして、
文理関係なく応募でき、複数受けたシステム会社のひとつに就職できました。
研修後、初めて携わったのは金融のオンラインシステムの構築でした。
映画に出てくるようなコンピューターに触れて、テレビとは違った感動を覚えました。
そうして経験を積み重ねていくうち、ITに奥深さや面白さや可能性を感じ、
いつの間にかITの世界にのめりこんでいったのです。

見えない財産の為に、自分に投資するべき

コンピューターについて何も知らなかったこそ、自分に徹底的に投資しました。
通勤時間、寝る前などの時間を勉強のために使い、お金を惜しみなく本代に使いました。
一生がかかっているからこそ、当然のようにステップアップを目指したのです。

だからといって、勉強も無理は禁物。
自分でストレスなくやっていけるペースが重要で、
30分間の勉強がちょうどよければ、そのペースを守るべきです。
ストレスを感じないから面白さへと変わる。
そして習慣を意識していたものが、ごく当たり前の行動に変わっていくでしょう。

その地道な努力が実り、知識・経験を積んでいくほど、理解が深まることを実感しました。
概略に触れるだけで、より素早く、新しい知識を身につけられるようになっていきました。
入社2年後には、群を抜いて実力をつけたのが何よりの証です。

電話1本と机1つからのスタート

3年後、機械制御、工場の生産システムや
管理システムの制御を構築する会社へ転職し、
そこでシステム開発の勉強をさせてもらいました。
勉強していくうちに起業の道を描き始めるようになっていきました。
その想いが強くなっていく矢先、転職した会社が倒産。
タイミング的に「ここでいくかと」独立を決心しました。

29歳のときでした。
どんな経済状況であれ、「なるようになるだろう」と信じていました。
若さゆえの意気込みですよね。

「教える」ことを事業の主軸に

チャンネルも何もありませんでしたが、それでも数少ない
知り合いから仕事を請け負いながら会社を存続させていました。
そんな時、外資系のマーケティングをやっている方と知り合い、
人前で講師として立つ機会を持ちました。
もちろん、これまでセミナーなんて開いたことはありませんでしたが、
「これは面白そうだ」という勢いで、手探りでやり始めました。

そこではITイベントにおいての商品紹介や、開発の事例紹介をセミナーで行っていました。
そのうち、出版社などのメディアから執筆の依頼も来るようになり、
書籍出版まで携わるようになりました。

これらの経験を通じて、人に教える面白さと大切さを強く感じた私は、
「人に教える」ということを、ビジネスの主軸に位置づけ、
全力を尽くそうと決心したのです。

IT業界の成長に貢献できるのは教育分野だ

当社の事業は、教育事業に主軸を置き、ITエンジニアのレベルアップを図ること。

現場経験のない人には講師をさせません。
プロジェクトの進行経験、マネジメント経験のある者が講師をしています。
いわゆる学校とはカラーが違う。仕事としてのスキルアップを図るために
必要な現場知識を伝授するわけです。

コンサルティングやコーチングサービスにおいても同様です。
仕事を組織的にマネジメントしてきた経験こそが、
次代のエンジニアにコーチングすることができるのです。

フルネスブランドを高める

今後の展望においても、基本的な理念は変わりません。
IT業界において、人材育成事業の分野で参画していきたいと考えています。
そのためには、企業ブランドを高めることが必須です。

例えば、ある企業で人材育成が必要と感じた時、まず第一に当社に相談しようと、
思い浮かべてもらえるようなブランディングを持つことです。
そのためには教育事業にベストを尽くすのみ。
競合他社を意識する暇はありません。

また、単純に大手企業を目標とするのではなく、
「あの企業は敷居が高い」という印象を持たれるような、
質の高い企業カラーを目指しています。

そのためには当然中身も伴ってなければならない。外国人講師によるコーチング、
国際化はもとより、クオリティの高い教育サービスに徹していきます。

20代、30代に必要なものは「素直さと情熱」

今でもこの業界はオリジナリティが必要な業界。
だから安定志向はつまらないと思います。

昔、お世話になった方が、
「20代、30代に必要なものは『素直さと情熱』、
それ以降の世代に必要なものは「見識」である」と言ってました。
まさにそれだなと思っています。

最近の就職活動は、どこか大学受験の延長線上にあるみたいじゃないですか。
表面的なデータのみに頼らず、志望する企業は徹底してリサーチするべきです。
就職は結婚みたいなものとはよく言ったもので、
自分の人生の大半を占めるわけですから、十分に理解して入社するべきでしょうね。
自分への投資という目線を持ってほしい。
自分の生業になるであろうものに、惜しむことなく「投資」してください。