代表 谷口 紀栄

MARCUS EVANS JAPAN LIMITED 代表 谷口 紀栄

MARCUS EVANS JAPAN LIMITED 代表 谷口 紀栄

MARCUS EVANS JAPAN LIMITED
設立 1994年11月6日
事業内容
  • 国際会議、経営戦略会議、各種セミナーの開催
  • 会議、展示会、スポーツに関するイベントの企画、販売促進、実施
  • 上記各号に付帯関連する一切の業務
会社HP http://www.marcusevans.com


充実した留学から帰国して直面したのは「就職氷河期」

地元の大阪から東京に出てきたのは、大学進学に併せてでした。
学生生活を楽しみにしていたのですが、入学後周囲の学生たちが、
「サークルが楽しくて」 「バイトが忙しくて」と、勉学が疎かになり、
大学がレジャーランド化していることに、これで本当にいいの?
と疑問を抱き始めました。
そんな時、ニューヨークに1年間留学する機会があり、
現状に満足できていなかった私としては英語を徹底的に勉強するチャンスだ!
と色んなことに挑戦しました。
せっかく英語を学ぶのだから…
とあえて日本語を使う状況に持ちこまないようにしたんです。

基本的には語学学校での勉強が中心だったのですが、
現地のダンススクールや美容学校・カルチャースクールに週末はカフェでバイトと、
まさに英語漬けの生活。
自分から忙しく厳しい環境に身を置くことで、
英語そのものは3か月程で不自由なく話せる様にはなりました。
本当に楽しい留学生活でモチベーションは高まっていたのですが、
思わぬ壁が立ちはだかりました。
私が大学を卒業した2004年は、
一流大学を卒業しても納得できる<就職>が難しい状況で、
いったん地元大阪に戻ることになりました。

外務省の契約社員としてアラブ首長国連邦に配属?!

地元大阪で最初に就職したのは、アパレル会社でした。
留学時代からファッション・バイヤーの仕事に興味があり就いたのですが、
ワンマン経営の方針に馴染めず退職することに。
正直、帰国後に就職が上手く行かず、
こんな状態になってしまったことに、自分自身<つまづき>を覚えました。

でも、こんなことでヘコタレてはいられない!
と就職活動を再開した時に、ある求人に出逢ったんです。
それが「2年契約の外務省嘱託職員」。
以前から、政府機関で働くことに興味がありましたし、
語学を活かせる!
と応募したところ「アラブ首長国連邦に配属になりました」と連絡が…
アメリカやイギリスを希望していたので「まさか!!!」と
一瞬感じましたが、結果として私にふたつの新しい発見を齎してくれました。

ひとつ目は、留学時には疑問すら抱かなかった「アメリカへの矛盾」。
アラブ圏に身を置くことで、アメリカのダブルスタンダードなやり方や
政治的圧力というものが何か?を理解し始めました。
このことにより、一般的な意見がいつも正しいとは限らないという洞察力や
メディアリテラシーを培うことができました。
そしてふたつ目が<大きな組織>で働くことの窮屈さです。
決して良い悪いの問題ではなく、大きな組織の中では、
個々が幾ら「ここが上手くいっていない!変えなくてはダメ!」と思っていても、
改善するまでに多大な時間と労力を要する現実に居心地の悪さを感じたんです。
歴然としたヒエラルキーが存在する企業では、
私は馴染めないし、きちんと自分の仕事や成果を評価してくれる企業で働きたい。
そんな時に出会ったのが、MARCUS EVANS JAPAN LIMITEDで2008年に入社しました。

当社の強みは日本企業と世界をつなげる役目を担っていること

現在は日本支社を任される立場になりましたが、
当初から「代表になりたい!」と思っていた訳ではありません。
入社して1年後に、大規模な組織改革があり、
その結果として本当に偶然になってしまったという方が正解かもしれません。
入社後、得意だと思っていた英語ですが、実際のビジネスで使うことの難しさに直面
したりと苦労もかなりありました。

日本支社の現在の業務は<サミット>に重点を置いていますが、
それは日本における企業のニーズを満たす要素が強いと当社が考えているからです。
ですから、世界各国63オフィスで、それぞれタイミングやマーケットなど、
どういうビジネスイベントが合うかを常に検証していますが、
カンファレンスは、インド・中国などのこれから成長を遂げていく
マーケットにマッチしているとも言えます。

また、企業は日々新しいビジネスを模索し、
発起していかなくてはいけませんし、消費者行動の多様化、
SNS・モノの流れが急速にグローバル化する中でも、どんどん変化し、成長しています。
特に、産業構造の変化に対応していく戦略やBCP(事業継続性)は、
欧米に追随している部分もしばしばありますので、
そういった情報活用も重要性が高まっています。
しかし、海外企業とのアポイントメントを取るにしても、
頻繁に出張が許される企業はそうそうありません。
ですから、当社の強みであるグローバル・ネットワークを活かし、
企画するサミットは日本国内だけでなく、日本企業と海外をつなぐ役目を担い、
最終的には皆さんに利益・恩恵を齎していける存在でありたいのです。

“The Limit is the Sky.” 限界なんてない!

学生の皆さんにとっては、現在の経済状況は決して追い風とは言えません。
しかし、自分自身で限界を決めてしまっては、可能性は狭まるばかりです。
自分のキャパシティや出来る限りのことを発揮できる企業は、必ずありますから、
まずは諦めずに探してみてください。
日本人はどうしても几帳面でマニュアルに固執してしまう傾向にありますが、
≪ビジネスに国境はない≫時代です。
失敗を恐れず、「とりあえず、やってみる!」ぐらいの勢いがあっていいと思います。

日々の業務の中でも、ロンドン本社の上司から”The Limit is the Sky.”と言われます。
つまり、自分で限界を決めたり、数を設定したりする必要はどこにもないし、挑戦したい
ことがあればどんどんやれ!という意味です。

私自身、就職氷河期で気持ちが落ち込み、中々思い通りにならない時期もありましたが、
強く願えば願うほどイメージどおりの結果は近づいてくると今は信じています。
こうした強さは、モチベーションが高く元気でやる気がある人に自然とついてくるものです。
企業選びにしても同じことです。周囲の意見やネームバリューで選んだとしても、
そこで能動的に動けなければ意味がありません。
「自分がこの会社でイノベーション<革新>を起こすぞ!」
ぐらいの勢いがある人を目指して欲しいですね。