代表取締役CEO,基礎研究所長兼務 カーネギーメロン大学CyLab兼任フェロー 博士 苫米地 英人

コグニティブリサーチラボ株式会社 代表取締役CEO,基礎研究所長兼務 カーネギーメロン大学CyLab兼任フェロー 博士 苫米地 英人

代表取締役CEO,基礎研究所長兼務 カーネギーメロン大学CyLab兼任フェロー 博士 苫米地 英人

コグニティブリサーチラボ株式会社
設立 2000年3月15日
事業内容
  • 次世代技術基礎研究開発並びに政府予算研究開発プロジェクトのマネージメント
  • 携帯電話公式サイト、計算機科学受託研究開発、ゲノム情報処理受託研究開発
  • 次世代計算機システム開発、計算機ソフトウェア開発
  • システム監査、セキュリティ監査
会社HP http://www.crl.co.jp/index.html


君はなぜ大学に進学したのか?

「大学生はとにかく勉強をしなさい」
これからの日本には、世界と渡り合うための人材、真の意味での「高い教養」が求められています。
今の学生を見ていると「人生のゴール、やりたいことをわかっていない」と感じます。
その原因は圧倒的な知識不足。つまり、大学4年間に身につけなくてはいけない、知識教養と言ったものが、
そっくり抜け落ちた状態なんです。「なぜ大学に進学するのか?」
その意味をもう一度、自分自身に問い直して欲しいですね。

確かに、就職活動が3年生の6月ごろからスタートし早期化している現実があるので、
焦る気持ちもわかりますが、私に言わせればこの状態を許している産業界にも問題があると言わざる得ません。
1~2年生で基礎課程を終えてこれから専門分野の勉強を!となるはずなのに、
その貴重な時間を就活に費やしてしまうのでは、本末転倒以外の何物でもない。

そんなにも就職が目的であれば、なぜ「高卒で就職」を選ばなかったのか?
素直で働くことが明確な高校生の方が、企業にとっては採用のメリットは高い。
では、大卒・大学院卒に企業が求めているものは、4年ないし6年間に学んできた知識と
高い教養以外にはありえません。だから「大学でサークル活動以外していない」なんてことは論外なんです。

皆さんが、企業を選ぶ際に何を基準にしているかはわかりませんが、
経団連に属しているから<安心>だとか<就職上位ランキング>に頼り、就職のために大学進学を
選んだのだとしたら…これほど馬鹿馬鹿しいことはないと私は断言します。
会社HPや会社四季報の情報は、あくまで企業を知るためのツールに過ぎません。
最も大事なのは、その企業の軸たる社長が何を考えているのか?自分はその想いに
共感することが出来るのか?それを直接、社長に問いただす機会があるのか?
その機会すらない企業に、魅力を感じるのだとしたら、それは全く意味のないことです。

自分の人生のバランスを決めた上で、仕事を決める

皆さんの就職に対する意識が「就職=サラリーマン」だとしたら、これは大きな間違いです。
まず「自分がどんな人間になりたいのか」を決めなくては意味がありません。

1 自分のキャリアをどうするのか?
2 家族とどう関わっていくのか?
3 どんな健康状態でいるべきか?
4 自身の生涯教育をどうしていくのか?
5 自身の精神性をどうしていくか?
6 小さなコミュニティに対してどう貢献していくか?
7 国家単位でどのような人物になっていきたいか?

もちろん、その中には老後の設計もあっていいでしょう。こうして挙げてみるだけでも、
8つくらいのゴールがあることがわかれば、自身の人生を万遍なく設計していくことが可能です。
仕事とはこの中のひとつであり、細分化していけば、就職とはこの中の一部にしか過ぎないんです。
だとすれば、そのほかの時間・人生をどう生きていきたいか?
これらを考える様になって初めて、自分がどんな仕事がしたいのか見えてきます。
つまり「自分の人生のバランスを決めた上で、仕事を決めていく」ことが大切なんです。

就職とは創業・起業を目指すこと

ここまで辛辣とも取れる意見を言ってきましたが、やはり学生の間は勉学に勤しむことが何よりも大切です。
朝から晩まで勉強しろ!とは言いませんが、余暇はその一部であり、
何よりも大学に進学する意味を改めて考えて欲しいのです。

私の持論になりますが、高校卒業→大学ではなく、進学に必要な学費・生活費を自分で働いて得たお金で賄う。
これは本来のあり方だと思っていますし、それ位の根性がないなら高卒で就職する道を選んだ方が賢明です。
「そんな悠長なことでは、就職の機会がなくなる」と心配するでしょうが、
ならそんな採用しかしていない企業を希望しなければいいだけのこと。
むしろ、本当の意味での就職を目指すなら、皆さんが就職活動中に口にする<理想>である、
自分のやりたいことを仕事にし、時間を好きに使うことが出来る。
つまり自身で起業・創業をすることが最良な選択とも言えます。
もし、そのノウハウが分からなければ、いったん企業に属してみる。
自分が創業するにあたって学ぶのに都合のいい会社・仕事を選べばいいのです。

真の意味で社会貢献を考え行動するべき

常に順調な人生って面白くありません。例えて言うなら、
Happy endのハリウッド映画を四六時中観ていたら、誰だって飽きてきます。
全部良いことばかりじゃ、人生はつまらないですし、上手く行くのもそうでないのも楽しいものです。

私自身の「人生のゴール」は「世界から差別と紛争をなくすこと」
ですから、仕事をすることも本を書くことも、このインタビューもその目標のために行っているんです。
多くの人が大企業に属することがステータスで、自分が経済の中心にいるかの様に錯覚し、
驕ってきた結果が今の日本の現状です。自分だけが良ければいいという時代は、もうとっくに終わっています。
真の意味で社会に貢献することが出来る人材をぜひ目指して欲しいです。

なりたい自分になれる就活の極意

私の著書に「なりたい自分になれる就活の極意~脳機能学者が明かす自分プロデュース就活術~」があります。
これは、若者たちが本当の夢を勝ち取るためのバイブルたれ!と書いたものですから、
皆さんには大いに活用してもらいたいです。

●会社はどう選ぶべきか?
●自分をどう会社に売り込むべきか?
●就活に必要な情報は何か?
●今すぐあなたがやるべきこと
●あなたは人気企業幻想に洗脳されていないか?

企業が求める人材の本当の意味をしるヒントにしてみてください。