代表取締役 齊藤 多可志

RUSH JAPAN株式会社 代表取締役 齊藤 多可志

代表取締役 齊藤 多可志

RUSH JAPAN株式会社
設立 2003年1月15日
事業内容
  • 宝探しサイト【タカラッシュ!】の運営
  • 宝探しを利用した広告代理店業務
  • 地域を活発にするためのイベントの企画・運営
  • 旅行・研修の素材となるイベントの企画・運営
会社HP http://www.rushjapan.net/

就職に向けて有意義に過ごした大学生活

大学時代は文学部哲学科に籍を置き、人はなぜ生きるかみたいな事を勉強する傍ら、
高校時代から夢だった役者を目指し、舞台でどうやったら活躍できるかを考えていました。
とはいっても、学生時代の友達は大切とテニスサークルにも入り、まさにエンジョイ大学ライフ。
転機は、大学3年の春。歌が苦手だった事と、役者を目指す他の仲間との間に温度差が
うまれ、役者の道に進むのを断念しました。
何か近しい仕事はないかと、たどり着いたのが添乗員でした。

如何にこの地が好きかをお客様を前にして熱く語るのは、舞台人と同じ満足感が得られ
るのではないかと感じたんです。添乗員になるために大学3年の夏ごろから勉強に明け
暮れ、10月、難関の「一般旅行業務取扱主任者」の資格を手にし、そこからは、海外旅
行をしながら研鑽を重ねて、就職活動に備えました。
旅行会社3社を受け、3社とも内定。

その時受けた学生達の中で2〜3%いるかいないかの資格を持っていた事は、本気度と
適正をアピールする上で大きかったと思いますね。
加えて、役者修業が功を奏し、グループ面談で行った一分間のPRタイムは独壇場でした。

就職から起業への道のり

前途悠々と入社した私は、1年目で新人社員内のトップになり、3年目には支店内トップ。
毎日が楽しく、不満もなく、給料がなくてもいいやぐらいの充実感の中にいましたね。
しかし、ネット時代に突入した世の中の煽りを受けて、企画力やキャラクターより、シビア
に金額面だけで判断されるようになる、いわゆる価格競争がおこりました。
次第に自分は必要なのかというジレンマが生まれ、どんなに頑張って成績を残しても給
与の差が生まれない不満も手伝って、

「自分じゃないと提供できない」「売れた分だけ収益になる」

そんなダイナミックな事が出来ないだろうかと模索し始めました。
そんな時、「君ならではの企画を提案して欲しい」という依頼を受け、誕生したのが
「宝探し」でした。

きっかけは、小学生のころ自分で考えた「宝探しゲーム」。
転校を繰り返していた当時、一躍人気者となり、みんな夢中になり喜んでくれたツール、
「宝探し」。
この幸せ体験の記憶が、これは大人がやっても楽しいんじゃないか、と思わせてくれました。

実際試みたところ、大変盛り上がりましたね。
「これは仕事になる!」と、社内起業制度を利用して会社に提案しましたが、却下。
これをこのまま終わらせるのは忍びない、ならば自分の手で。というのが起業の始まりでした。

そして「宝探し」が始まりました。

立ち上げは、私に賛同し、一緒にやりたいと言ってくれた支店の後輩と共に二人で起業
しました。勤めていた会社からの引き留めもけっこうありましたが、1年ちょっと引き継ぐ
時間を設けて円満退社の道を選びました。

その間、宝探しなどうまくいくものかといった野次もありましたが、いけるという確信は揺る
ぎませんでしたね。まずはHPをつくり、商品の骨組みを固めることから始めましたが、
1ヶ月要しても反応なし。

続いて、日本全国の旅行代理店にダイレクトメールを出しましたが、問い合わせは数件
あっても、受注には結びつかない。それでも成功のイメージは揺るぐことなく、とにかくや
りさえすれば喜んでもらえるという確信を持ち続け、半年後。
初めてお客様からご発注を頂き、「宝探し」を成功されることができました。

1年後、口コミから広がった成功の波は、大手旅行会社のお墨付きをもらうまでに達し、
苦労なく集客へとつながるようになりました。
今では地域イベントやテーマパークのアトラクション等、ニーズに合わせて多角化しています。

夢は大きく、まだまだやりつくし感はない。

地域自治体の活性化に力を入れる土壌作りを続ける事。
体験型シアターのトップランキングに入るまでのエンタ−テイメント性の追求。
懸賞サービスを立体化して大々的に。
現在7万人の実動会員を数十、数百万と増やし、会員専用「宝探し」などの
会員用マーケティングサービスの充実。
宝箱発見3億手中などの宝くじに代わるような仕組み。

最終的には「宝探し」を文化に。そして宝島というテーマパークを完成させて世界に発信したい。
まだまだやりたいことはたくさんありますね。果てしなく、すべき事は続きます。
社員の中には「宝探し」のコンテンツを熱く語りながら涙するものもいますよ。

求める人材

想いを共有できる事ですね。
若いうちの大切な時間をどっぷり浸かって想いを同化させ、セールスだったり、ものづくり
だったりにどれくらい打ち込めるか。モチベーションを高めるにあたって自動巻きである事。

与えられなければ熱くならない、とか、頑張る為の理由が会社が大きいからなどの、外部からの
刺激であったりするのではなく、「自分で考え、研究して、行動できる人」が望ましいですね。

就職活動に向けて

哲学的かもしれませんが、生きている意味を考えて欲しいですね。
人生理念を自分に問うて欲しい、自分がなんで存在しているか?何が一番の喜びか?
会社に入る前、他人と関わりをもつ前にそこをスタートとすべきだと思います。
自分探しからスタートしないと、自分に合う会社が見つかるわけがない。
自己分析を軸にして探す事が大切ですね。
もうひとつ、将来性も大事だけれど、一見廃れた業界の中でも想いがあれば成功するし、
その想いで頑張っている会社を探す事も大切だと思います。