代表取締役社長 堀川 治

株式会社サンクユー 代表取締役社長 堀川 治

代表取締役社長 堀川 治

株式会社サンクユー
設立 2010年7月6日
事業内容
  • ECサイトの企画、設計、デザイン、構築、運用
  • WEBシステム開発
  • WEBサイト制作
  • WEBサイト集客、プロモーション
会社HP http://www.thank-u.net/

将来はものづくりで起業したい――ゼネコンに就職して社会勉強

私の実家が自営業だった影響で、サラリーマンというのが身近な存在ではなく、
学生時代から「いつかは自分でビジネスをしたい」という思いがありました。

でも、具体的にやりたいことはなかったので、
社会人経験を積んで勉強するため就職することに。
自ら何かを作って発信することに魅力を感じていたので、
ものづくりをしている会社をメインに就活をしました。

初めはIT業界にも興味があってIT関連の会社を受けましたが、
当時はWindows3.1が出たばかりで、インターネットも全く普及していない時代。
「コンピュータを持っている人=ゲームをする人」というイメージが強く、
オタクのような人ばかりが集まっていたので違和感を覚えて断念しました。
そして、ゼネコンに就職し、人事総務の部署に配属。

自分の力でものを作って発信したい――IT業界に転職

将来の独立は頭にあったものの、明確な目的もなく日々の仕事をする中で、
設計する仕事(設計部)や、現場で建物を建てる仕事に
魅力を感じるようになっていきました。
自らスキルを身につけ、それによって自らサービスを生み出して
世の中に発信したいという思いが強くなり、3年で退職。
再び、IT業界で就活をしました。

当時は、Windows95も出て、これからインターネットで
世界が変わりそうな雰囲気になっていた時期。
「今だ」と思ってIT企業(SIer)に入りました。
本当に自分の目的を見つけたのがその頃です。

自分が作ったシステムで業務改善に貢献できるSEの仕事に魅力

そして、経理システムや物流システムを開発する仕事に従事。
未経験である大変さよりも、自分にスキルがついていく喜びの方が大きかったですね。
私が作ったプログラムによって経理担当者の作業が楽になったり、
今までになかった帳票ができたことによって業務の効率化を図れたりすることに
楽しさとやりがいを見出しました。

プログラムを作るのも楽しいですが、私は人と話すことが好きで、
自分でお客様にヒアリングしてプログラムに落とし込むことが楽しく、
プログラマよりもSEの仕事に魅力を感じるようになりました。

SIerとしてお客様と仕事をしていましたが、
”パートナー”としてではなく“業者”として業務を依頼されることが多く、
お客様との間には壁があると感じていました。

こちらから提案をして、よりよいシステム、よりよい業務改善を
したいという思いがあるのに、一方的に指示されることも少なくなく、
不満が募っていきました。

よりお客様の業務に踏み込んだシステム開発を目指し社内SEに転職

提案力と業務改善力を延ばしたいと思い、
それが可能な社内SEになろうと考え、SIerを3年勤めて退職。

社内SEなら、社員同士として接することができるし、
お客様の業務内容や業務フローが把握できるから、
一歩踏み込んだ提案ができ、業務改善力も延ばすことができます。

社内システム部は会社によって位置付けが異なります。
下請けという感覚でとらえているところもあれば、
経営企画部などと同じスタンスのところもあります。
後者でないと私がやりたい提案や業務改善はできないので、
なるべく高い位置付けの会社を探し、大阪の流通関係の会社に転職しました。

物流システムをリニューアルする際は、システムを作る前に現場を知ろうと、
3週間ほど倉庫業務をしたことも。
そうしてより業務を理解し、より業務の改善に貢献できる
システム開発の仕事に魅力を感じていきました。

音楽配信事会社を経てフリーランスに。そして1年間の台湾滞在

2000年、ネットバブルの時期、友人が東京で音楽配信の会社を設立する際に、
ITに詳しい人が必要ということで頼まれ、退職して上京。
しかし、事業は難航。
当時は、音楽配信の為のインフラが充分に整備されておらず、
またレコード会社も音楽配信に否定的な時期でした。
この時、ビジネスにはタイミングが重要ということを身にしみて感じました。

そして、会社を辞めてフリーランスエンジニアとして更なるスキルアップを図ることに。

上流工程エンジニアとしていくつもの業務系システム開発プロジェクトに携わりました。
台湾の銀行システム構築プロジェクトでは、1年間台湾に滞在して
プロジェクトマネージャーとして要件定義を行いました。
異国でのプロジェクト、通訳を介してのミーティングはかなり大変でしたが、
自分のプロジェクト管理能力、要件定義能力に自信を持つ切欠になりました。

ECサイトの全てをサポートしていきたい

現在は、ECサイト構築を中心に、WEBシステム開発、WEBサイト集客を行っています。

ECサイトやWEBサイトは作ったら終わりではなく、作った後が重要です。
これまでに、作ったはいいが、うまく運用されずに閉鎖してしまうサイトを
いくつか見てきたので、プロモーションや集客まできちんとサポートして
売り上げに貢献することが必要だと思っています。
ですから、今後はサイト構築に留まらず、
運用までサポートできるようなサービス展開を検討しています。

特に、地方で頑張っている、独自のブランドを持っている工場などで、
すぐれたサービスを持っているのにうまくWEBで展開できていないような
企業様をサポートしたいですね。

IT企業にヘッドハンティング、2年後常務取締役に。そして自分のやりたい仕事をするために起業

3年ほど経った頃、友人の知人が経営する決済代行会社で、
それまで外注していたシステムを社内で開発・運用する為に
システム開発部を設立したいという要望がありました。
そこで私に白羽の矢が立ち、ヘッドハンティングされ入社。
フリーランスから会社員になったことで年収は200万円ほどダウンしましたが、
システム開発部をゼロから作れるということと、
将来の独立に必ず役に立つという思いで入社を決意しました。

システム開発部を設立し、システムリニューアル、社内のIT化だけでなく、
組織改革や業務改善を実施。
その功績を認められ、入社後2年で常務取締役に。

しかし、役員になったとはいえ、上には社長がいて、意見がぶつかることも。
自分の思いやアイデアでサービスやシステムを作って
世の中に貢献したいという思いが強くなり、起業を決意。

知人含め3名でサンクユーを設立しました。(当時は個人事業)
コネもお客様も何もない状態で独立したので、WEBサイトからの集客を初め
メールやマッチングサイトを利用して手当り次第に営業をかけ、
「システムに関することなら何でもします」という意気込みでスタートしました。

「なんのために就職するのか」目的を明確に

就職できないという人は、「なんのために就職するのか」という目的が明確になっていな
いのではないでしょうか。
まずはそれを明確にした方がいいですね。

ベンチャー企業ではそれなりに自由はありますが、その分責任も重いです。
自由にできるということは、個人の裁量に委ねられているということです。
誰からも指示をされなくても自ら動かなければいけません。自由とは、決して楽ができる
という意味ではありません。

また、経営者と近く、経営判断のスピードも早い。
ベンチャーは経営を勉強するにも最適な場所です。

ベンチャーは大企業に就職するよりも、短期間に多くのことを学ばせてくれるところです。
もし、あなたの目的をベンチャー企業に見つけることができたら、是非飛び込んでみて下さい。