代表取締役 寺西 信夫

株式会社 HAL 代表取締役 寺西 信夫

代表取締役 寺西 信夫

株式会社 HAL
設立 2003年8月
事業内容
  • コンピュータシステム導入に関するコンサルティング
  • コンピュータシステム構築請負業務
  • ネットワーク設計、構築、運用
  • ERP導入コンサルティング業務
  • コンピュータシステム運用管理業務 ・ERP導入コンサルティング業務 ・エンジニア教育業務(新人研修、スキルアップ研修他)
会社HP http://www.hal21.co.jp/index.html

大切な同志の遺志を継ぐ

この会社を立ち上げた時、
共同経営者という形で一緒に同じ思いを抱いていた人間がいました。
しかし彼は、2010年の3月に他界してしまいました。ですが、
私にとって、今だに彼の存在は大きく、心の中で生きています。
彼はとても豪快な人間で、彼が居たから今の株式会社HALはあります。

そんな彼と出会ったのは、エンジニアを派遣する会社の営業部でした。
同じ営業職ではありましたが、彼は顧客と商談をするよりも頭で考えることが得意で、
私はその逆でした。

正反対ではありましたけれども、なぜか波長があった。
会社を立ち上げるときも、お互いに家庭がありながらも
「まずやってみよう、やってみないとわからないじゃないか」と
その最後の一歩を踏み出せた同志でもありました。
3年前に脳出血で彼が倒れ、2010年に他界したとき
自分の近しい人間が亡くなるという事実が、
私に大きな影響を与えました。
彼とは家族以上の濃密な時間を過ごしてきましたから、
そういった人間が突然いなくなってしまうということは
心の中でとげのように刺さるんだということを知りました。
そして、生きる意味というものを真剣に考えるようになりました。
昔は自分ばかりが得ることを考えていましたが、今は人に対して敬意を払い
人に対して何か与えることはできないかと考えるようになりました。
その思いを常に抱きながら、この会社を続けていこうと思っています。
そして彼の強い思いであった、上場という目標に向けて、
日々努力していこうと思っています。

エンジニアの為に

今の会社を立ち上げる前に勤めていた会社も、
同じエンジニアを派遣する会社でしたが、
どうしても腑に落ちないことがありました。
エンジニアがお客様のところで一生懸命仕事をすると、
仕事の単価が上がり、仕事量も上がっていきます。
しかし、その会社はエンジニアの給料を下げて、仕事量だけ上げていく。
会社というのは利益を追求するべき場所なのですが、
そのことは許せませんでした。
そうなるとその会社で働くエンジニアの人達は少しずつ辞めていってしまう。
その経験から、今の会社の理念が決まりました。
一言で言うと、「エンジニアの為に」。エンジニアが気持ちよく仕事を
できる会社を作ろうという思いが根底にあります。
理念の中でも、還元率を明確にするという部分において力を入れています。
簡単に言うと、お客様から払っていただいたお金をエンジニアにもしっかり伝えて
その何%をエンジニアに還元しますということをオープンにするんです。
会社で作っているジョブ検索サイトでも、給与の支払過程が
明確に出来るようになっています。
エンジニアの給与は会社が判断するのではなく、
市場が判断するものという考えがあります。
もちろん、環境的なことや、仕事のマッチング、通勤のことなど
仕事を探す中で様々に作用することはありますが、それらも含めて
エンジニアの立場に立って、
エンジニアが気持ちよく仕事ができるよう常に考えています。

絶対にあきらめない

座右の銘はありきたりかもしれませんが、「never give up」、
決してあきらめないということです。
少し前の話になりますが、アメリカにとあるスピードスケートの選手がいました。
その選手はとても優秀だったので、
周りからは金メダルを必ず取ると期待されていました。

しかし、最初のオリンピックから3回目のオリンピックまで
様々なアクシデントがあり、ずっと金メダルを取ることができなかった。
4回目のオリンピックも無理かもしれないといわれていましたが、
最後にはついに金メダルを獲得した。
何事も最後まであきらめてはいけないという象徴的な例ですね。
ですから何事においても諦めてはいけない。
常に前向きに考える事が大事なのです。

まずはやってみる

学生のときは、何をやりたいかという具体的なことが、
あまりハッキリしていないのではないかと思います。
自分に本当は何が向いていて、何をできるのかということがわからない。
そういう皆さんに、私が伝えたいことは

「まずやってみる、何かやってみたいと思ったことはまずやってみる」
これに尽きます。その先に失敗が待っているかもしれないですし、
もしかしたら成功するかもわからない。
ただ、どちらにしても必ず何かをつかむことができますから、
まずはやってみてほしいですね。