代表取締役 角井 直幸

株式会社トウサイ 代表取締役 角井 直幸

代表取締役 角井 直幸

株式会社トウサイ
事業内容
  • システム開発、販売
  • 中小企業向けオーダーメイドパソコンシステム「PCできる蔵」
  • OA機器販売
  • 複合機、ファクシミリ、複写機、ビジネスホン、電話工事一式
会社HP http://www.tousai.co.jp/

SE・プログラマーを経て会社を設立

高校からコンピュータ・IT系の専門学校に進学しました。
理由は単純で当時出回り始めたコンピュータ業界は「まだ人材不足だろう」と考えたから。
なので、自分の天職はコレだ!と確信していたわけではありません。

学生時代は、かなりいい成績を取れたので、就職したら即実践!と意気込んでいたのですが、
入社後の半年はOJTなど社会人としての基礎を覚えるのに必死。
それから実務を担当し出しても、
机上の勉強の成績が実務に使えるとは限らないことを身を以て実感しましたね。
今振り返ってみれば独立の下地作りとして
「30歳までに自分に向いている仕事を探そう」と考えていたので、
大手宅配企業や会計事務所に転職し、色々な業務に携わってきました。

その中でも大きな転機になったのは、事務機器販売会社での営業職の経験でした。
内勤で勤務のはずが「会社や営業の苦労も知ってほしいから」と
最初の2か月間営業に駆り出され、そこで部内2位の成績を取ってしまったんです。
結局、内勤に戻りましたが営業からは助っ人に駆り出されたりして。
そこで初めて「自分は営業もできる」と。

結局、営業でのつながりが独立のきっかけになり27歳の時に
株式会社トウサイを設立しました。

新卒よりも中途採用を選ぶのは?

当社では新卒採用は実施していません。それは、即戦力だけが理由ではありません。
社会人としてのマナーや基礎知識を備えていること、
顧客に気を配りきちんとコミュニケーションが取れるか?
そうした能力を中途採用した社員たちはみな備えています。
つまり即戦力というのは「技術」だけではありません。
例えば、IT・コンピューター系の業界は大小さまざまな企業がひしめき合っています。
同業他社が出入りしている企業に売り込む際には、
相手に自分たちを知ってもらう・見てもらうチャンスを逃さないことが大事です。
「顔を見せていればいつかは・・・」なんて発想では、
いつまでの収益に結び付けることはできません。
へりくだって接するのではなく、いかに顧客に納得して契約してもらえるか?
そこが大事なんです。

こうしたチャンスを逃さない視点は、社長である自分にも言えることです。
経営者として大事にしているのは「マルチでモノを考えられること」
目前のトラブルに慌ててしまうのは絶対にダメです。
もう少しで攻め時!今は守り時と切り替えられることは特に重要です。
また、社員への配慮がきちんとできること。
小さい会社組織の中で社員が、熱意を持って仕事に取り組んでいるか?
相手の気持ちを汲み取るだけの感受性がなければ、こうした想いをキャッチすることはできません。

「穴熊」にならず世の中を知ろう!

就職活動生の皆さんは「世の中を積極的に知る」姿勢を持て!と言いたいです。
昨今の就職難には個々の理由があると思いますが、まず皆さんは「会社・仕事」を知らなさ過ぎます。
仕事がないなら「求人情報誌」がどうして巷にあふれているのでしょうか?

例えば希望する職種を見つける時に、最初は大手企業の求人に目が行くでしょうが、
その仕事は大企業でなければできませんか?
大企業だから雇用が安定していますか?
本当にしたい仕事であれば中小・ベンチャー企業でチャレンジしない理由はなんですか?
結局、突き詰めていくと大手志向には安心の確約なんてひとつもありません。

自分が納得する仕事を見つけるために、時間はかかってもいい。
ただし、そこに「楽だから」「自由な時間が欲しいから」と安易な方向に流れるのは絶対にダメです。
自分の可能性と視野を広げることが、この時代を生き抜くための必須条件ですよ。