代表取締役 落水 恒一郎 

株式会社ビジュアルワークス 代表取締役 落水 恒一郎

代表取締役 落水 恒一郎 

株式会社ビジュアルワークス
設立 2003年7月22日
事業内容
  • モバイルに特化したメディア、及び公式コンテンツの企画・制作・運営ならびに広告事業を中心とした事業を核に展開
会社HP http://www.visualworks.co.jp/

映画制作で学んだ段取り力

大学では、自主制作映画に打ち込んでいました。
8mmフィルム映画を撮影していたのですが、原作・脚本を作るところから
最後に作品として完成させるまで全ての過程をやっていたので、
大変ではありましたがとても面白かったです。
映画を撮っていると、いろいろ想定外のことがその場その場で起きるのですが、
そういった経験は今の仕事でも役立っているなと思う部分です。
仕事でも映画撮影でも、段取りを上手くするということはとても重要で、また
状況に応じた対処の仕方という点では共通していると思います。

学部は生命科学系で、就職は製薬会社にほぼ決まっていました。
ただ生命科学系卒で研究職になるのは、どんな会社でも少数で、
自分では営業職に就く事を決めていました。
しかし、社会人の先輩や周りのいろいろな方とお話する中で
大学4年の8月頃に、「営業も良いが、どうせなら手に職を付けるような仕事をした上で、
営業を考えても良いのではないか」という助言を頂きました。
確かにそれもそうだなと自分自身でも考え、
そういった仕事ができそうな会社を改めて探し、ソフトウェアの開発会社に就職しました。
入社時の職種としてはシステム開発のエンジニアでした。
当時のIT業界はこれから発展していくであろうという業界で、
将来的にソフトウエアのプログラムを作っていく仕事は重要になるであろうし、
それを職業にできたらとも考えていました。

職種へのこだわりはなかった

その会社では20年弱勤めた中で、本当にいろいろな経験をさせてもらいました。
入社2年目がちょうどバブルの頃で、会社が大量採用を行っていたときに
人事部に声をかけていただいて、新卒採用の仕事をしていました。
周りからはエンジニアとして入ったのに、
どうして人事になるんだと疑問に思われたこともありましたが
個人的には元々営業職に進むであろうと考えていたので、
特にエンジニアという職種に強いこだわりが無かったこともあり、
違和感は全くありませんでした。その後は15年程、営業職と経営職に携わりましたが
20年弱勤めた中で、結果的にエンジニアとして働いたのは2年間だったと思います。

新卒で入ったその会社を辞め、今の会社に入ったのは、
直接ご利用頂く顧客が見える仕事に携わりたいと思うようになったからでした。
システム開発会社というのは、自前のサービスを作るわけではないんです。
お客様から受託したシステムを開発をして、お客様に納品する。
その開発したシステムはお客様のサービスとして運用されますから
作ったといっても、その先にあるはずの顧客の顔は見えないんです。
会社を変わって、仕事内容自体も多少の変化もありますが、そういう
部分では大きな変化がありました。

会社の成長は社員の成長・幸せとセット

私たちの会社は、まずお客様及び顧客の話に耳を傾けてよく話を聞くということをまず第一に考えています。
そして、聞いた結果から、自分たちは何をすればいいのか、どういったサービスを提供していけばいいのかということを
考えて、さらに具体化させていくことを大切にしています。
またデジタル情報の普及を利用した、知識の交流などで社会に貢献していきたいと思っています。

ただ、そういった社会的な貢献をして会社が伸びていくのと引き替えに
社員が疲弊してしまっては元も子もないですから
会社の成長過程で、社員自身も成長して幸せになってもらいたいと考えています。
会社の成長と社員の成長・幸せというのは連携しているんです。
入ってくる社員の能力にこだわりはなく、研修や仕事などを通じて
自分はこう成長したい、こういうことをやっていきたいという前向きな人を
伸ばしていきたいと思っています。

視野を広く持った将来の選択を

就職活動をする際に、いわゆる「良い企業」に入ってそこで頑張ろうということに
こだわりすぎている学生さんが多いのではないかなと思います。
でも、社会に出て仕事をするということが
その会社では何をやることであるのか、明確にわかっている方は少ないと思います。
わからないから、できるだけ「良い企業」というものに益々こだわってしまうのではないでしょうか。
まだ若いうちは自分のやりたいことが見えていないのであれば
自分のことを必要としてくれる企業に就職する方が良い場合も多々あります。
そして、これからの世の中でこれは必要になっていきそうなものを自分で考えながら、
それをするためには自分が何をやっていけばいいのかということに注力していくと
道は開けていくのではないかと思います。
答えは一つではないと思いますし、状況によって変わるものだと思いますから
視野を狭めた選択をするのではなく、様々な可能性を考えてほしいですね。