代表取締役 鈴木 智子

株式会社西新宿ドットネット 代表取締役 鈴木 智子

株式会社西新宿ドットネット 代表取締役 鈴木 智子

株式会社西新宿ドットネット
設立 平成15年3月
事業内容
  • 総合広告代理業
  • ホームページの企画、制作、保守、管理、SEO・SEM
  • ソフトウェアの開発、製造、販売
会社HP http://www.nishi-shinjuku.net/

中小企業とユーザーの双方にメリットのあるSEOを目指して

起業したのは2002年。
当時は、WEBを広告媒体として使うことが今ほど一般的ではなく、
検索しても大手の情報しか出てきませんでした。
例えば、エステサロンを検索しても、ヒットするのは
全国チェーンの大手だけ。
それよりは、こじんまりしたサロンが出てきてくれた方が、
使う側としてはありがたいと思っていました。

だから、中小企業や小規模のビジネス、
個人商店をしている方を対象に、当時流行り始めていたSEOを使って、
「こんなに素晴らしいサービスがある」ということをアピールし、
そのHPが上位に出てくるようにすればいいと思ったのです。

そうすると、探す側にも役立つし、サービスを提供する小資本の企業や
店などもビジネスチャンスの拡大につながるはずです。
そして、日常的に使う食器なども全部インターネット上で探せるといいな、
と思ったのが、起業のきっかけでした。

広告、技術、営業、3人のエキスパートの思いが集まって起業へ

起業する前は、外資系の大手広告代理店に20年間勤め、
インターネットは趣味の検索で使うくらいでした。
しかし、広告に携る者として、ホームページはただあるのではなく、
見た人に「きれい」「かっこいい」と思ってもらえ、
かつメッセージが伝わることが大切だと思っていました。

ある時、プログラミングなどを20年ほど経験しているエンジニアに出会いました。
その人は、ホームページがあるだけではだめで、SEOで効果的に
上位に出さないといけないということを、専門知識として持っていました。

また、店舗専門の不動産営業を長年している人と知り合いました。
その人は、インターネットでいろいろな広告ができて店舗が元気になるということで、
私のアイデアに興味を持ってもらえました。

ちょうど3人のやりたいことが一致して、3人で起業しました。

「会社に迷惑はかけられない」出産を機に退職して独立

起業した理由には、個人的な事情もありました。
前に勤めていたのは大企業で、その組織の中で仕事をするのは、
やりがいも責任もあり、満足度も高く、非常によかったのです。
妊娠した時も、周囲からは「辞めなくてもいいよ。
いざとなったら子どもをおんぶして来てもいいよ」と言われるくらい、
すごく優しい会社でした。

しかし、優しくしてもらうと、逆に「迷惑をかけられない」と思い、
それなら自分でビジネスを始めようかと思い立ったのです。

SEOに絶対の自信! 狙った通りの結果が9割以上も

創業当時は当然、知名度も資金もありません。
自分たちのサービスには非常に自信があったのですが、
それをどうやって周知させるかが問題でした。
ターゲットを中小企業に限定していたので、そこにアピールするには
どうしたらいいかということが第一歩でした。

当時、SEOを行っている会社は少なく、やれば2〜3週間程度ですぐに結果が出ました。
自信はあっても実績がなかったので、競合が少なかったのはラッキーでしたね。

そして、徐々にお客様が増えていきました。
どんな業種でも対応していることもよかったのだと思います。
業種に特化すると、その分野しか見えなくなってしまうので、
きちんと結果の出るSEOであるためには、全業種に対応することが必要だと思っています。

当社の強みは、中小企業に特化していること。
そして、SEOに非常に自信をもっています。
「たまたま当たった」のではなく、狙った通りの結果が9割以上も出ています。

クライアントには、どのキーワードでヒットさせたいか、何がビジネスに
つながるかが分からないところが多いのですが、それを私たちがヒアリングし、
調べて、提案し、実施します。

情報を発信する側にも探す側にも、インターネットをもっと便利に

2010年12月、googleが再びYahoo!JAPANへの技術提供を開始しましたので、
今後の検索結果最適化(SEO)の方向を見極めるためにはgoogleを
注視しなければなりません。

Googleが目指しているのは、
「人間が判断しているように、検索エンジンに判断させること」。
ホームページやコンテンツの中身から判断して、検索に使ったキーワードに
合致する内容のホームページを、合致する順位で検索結果に表示することです。

それは、創業当時に我々3人で考えていた、
「使う側にとってもいい」ということにつながってきます。
だから、今後はgoogleが目指すところが
一日も早く現実になればいいなと思っています。
そのために、googleの動向や方法性を見きわめていきたいと考えています。

また、クライアントの希望をどうやって的確に
ホームページの形にするかということが課題です。
それが実現すれば、ビジネスチャンスは広がるし、
使っている側もうれしいし、見たい情報がすぐに出るので、
本当に便利になると思います。

そして、今はスマートフォンが普及し、
一人1台モバイル端末を必ず持つことになるでしょう。
インターネットやデジタルの情報の大きな変革期になると思います。
技術的なことをあまりご存じない中小企業の方々にも、
理解して、便利に使ってもらえるように働きかけて、貢献できればいいなと思っています

小数のスペシャリスト集団で効率よく結果を出したい

創業当時から、組織を大きくしたくないと思っていました。
人数が増えると、コミュニケーションが薄くなりますから。
また、グループに分かれると意志統一ができず、
説明して理解してもらうのに時間がかかるので、非効率的です。

組織の在り方とは、キーマンがいればいいと思います。
それぞれが専門分野を持っていて、各自が自分で考えて検証し、
ある程度の答えを出せて、社内で最終決定ができればいいのです。

SEOは、整理しないといけない情報がたくさんあります。
ソースに関することや、キーワードをどれにするかということには、
たくさんの人の意見はいりません。
社員が15人もいれば、相当な数をこなせると思います。
ただし、それには各自が相当な専門家にならないといけません。
無駄を省き、結果を出したい組織ですから。

求める資質は「やる気」と「これからのことを考える」こと

採用の際に私が求めるのは、やる気が一番!
「頑張ります」という気持ちが何よりも大事です。
それから、「自分が今まで何をやってきたか」ではなく、
「これからこうしたい」ということを話す人がいいですね。

私は新卒で専門学校に就職し、学生の就職担当をしていました。
新人の時、先輩からシミュレーションで学生役をするように言われて、
「私は学校でこういうことを勉強して、こういう実力があるから、
これで御社に貢献できます」と言いました。
すると、先輩に「馬鹿なこと言うんじゃない。あなたの力なんて誰もいらないよ。
今まで何をしたかなんて知らないよ」と怒鳴られたのです。

自分では自信をもって言ったので、すごいショックでした。
でも、「この会社であなたが何ができるか。こうやって会社に貢献したい」
ということをアピールしないとだめだと言われて納得しました。
それ以来、「やる気」と「これからのこと」を大事にしています。

そのように考える人は、現場に出たらすぐに学べるし、身につくと思います。
そういう人は、ぜひ当社に来てください!
ビジネスに貪欲な学生に来てほしいですね。

安易にフリーターにならず、自分を律して勉強できる環境に身を置いて

今は就職が難しいといわれていますが、就職することが最終目的ではありません。
まずは自分が何をやりたいのか。
具体的な仕事でもいいし、「30歳になったらこうなっていたい」でもいいし、
今ではなくて先を見て決めた方がいいと思います。

この不景気の時代だから、どこかに就職することはいいことだとは思いますし、
一つの目標にはなるでしょう。
しかし、それは入学試験のようなもので、入るだけでは意味がありません。
「入ってみたら思ったのと違った」ということになってもいけないので。

自分が行きたい業種でなくても、やりたいことがあるなら、まず職に就いて
試した方がいいと思います。20代前半はまだまだ勉強の時期。
自分の力を試させてもらえそうな場所に入ってみたらいいのです。
「石の上にも三年」ですから、まず三年やってみてください。
そうすると、20代半ばには、「この分野でビジネスをやろう」という自信がつきます。

理想的な就職ができないからといって、安易にフリーターになってはだめ。
自分でビジネスを起こすなら別ですが、組織に入るにしても、アルバイトだと
自分を律する枠が緩いので、心のどこかで甘えが出やすい状況になってしまいますから。
若いうちに、本当に頑張ってほしいと思います。

そして、小さい会社に入ってみるのも手だと思いますよ。
いろいろ試せるし、経験できるし、提案できるので、長い目で見ると
ステップアップになります。
大企業だと、与えられた役割の枠を超えるのはなかなか難しいことです。
若い時はいろいろなことをやった方がいいですよ。
いろいろな経験ができるのが、若い時ですから。

若い人は元気じゃないですか。
その元気なままで仕事を頑張ってもらうと、景気もよくなるのではないかと思います。