代表取締役社長 冨田 賢

株式会社ティーコネクションホールディングス 代表取締役社長 冨田 賢

代表取締役社長 冨田 賢

株式会社ティーコネクションホールディングス
設立 2008年5月
(事業承継により、冨田賢が社長及び株主として、現体制でスタート。グループ創業1990年)
事業内容
  • 関連子会社約10社と、コンサルティング先企業約30社で、グループで活動しています。
  • 経営コンサルティング・サービスでは、売上アップのための営業先・提携先のご紹介や、
  • 事業構築のサポート、そして、経営会議に出席して、経営全般へのアドバイスなどを行っています。
  • ベンチャーキャピタルや上場会社からの投資など、資金調達のアレンジメントも、強みとしています。
会社HP http://www.tconnection.co.jp/

TCセミナー・ドットコム
http://www.tcseminar.com/

ブログで情報発信し続けています。

社長業の傍ら、経営セミナーなどで講演をしたり、ブログで情報発信したりしています。
ベンチャー企業は様々な方法で情報発信を続けて、信頼を得ることが重要です。
ブログは情報発信の場として便利でもあり、
毎日書くことで自分にとってのデータベースにもなります。

以前は、大学の専任講師をしていたこともありますが、学者では情報発信力は弱いと思いました。
資本主義経済において、誰が一番力を持つべきかを考えると、
経営者として成功している人がいろんなことに対して、
情報や自分の情熱を発信していくことが大切だと思いました。

今はソーシャルメディアが普及し、個人で情報発信ができるようになりました。
情報発信が小規模からでも可能になったことで起業が促進され、
一起業家が動きやすい時代になってきたのではないでしょうか。
私もブログなどを使って自由に情報発信できる今、社長業をしていてよかったと思います。

ビジネスは、応援してくれる人が増えなければ、発展していきません。
社長自身が自分の考えをきちんと持ち、それをできるだけ多くの人に伝えていくことは、
社長の大切な仕事だと思っています。

ビジネスとは、現代版の戦(いくさ)である。

社長は損得で考えると、本当に割りに合わないことの方が多い立場です。
いい大学、いい会社に入って収入も社会的立場も安定していた人が起業しても、
思い通りにならないことや、正しいことを言っても認めてもらえないことが多々あります。
簡単にあきらめて、やめてしまう方も多いです。
それでも試行錯誤してやっていける人なら、社長に向いているんだと思います。

戦国武将が、国を富ませ、兵を養い、領土を拡大していったのと同じです。
そして、生きるか死ぬかの戦いという心構えも、ビジネスは似ていますね。

自分の考えで自由に仕事ができる半面、会社の収支が合っていなければ事業を続けていけません。
決して、マインドだけでは続きません。
安定した収支と、お金の管理もしなければいけません。
数値化できるものは数値化し、達成できたかどうか、未達成なら次の打ち手を考える。
その繰り返しが、会社経営であり、社長の仕事なんだと思います。

社長になって初めて、苦労している社長の気持ちが分かりました。

今の社長業に就いた時は、給料はサラリーマン時代の1/3程度に。
事業もジリ貧の状態で、最初はどうなるかと思いました。
それでも諦めず、何とか続けていけばいろんなことが出来上がっていくし、
人からの信用も増したように感じます。
継続は力なり、という言葉を身をもって知ることができました。

辛い時期を乗り越えた経験から、苦労している他の社長の気持ちが分かるようになりました。
その人が3年後、5年後、10年後にどうなっていく人か、という観点から人を見るようになりました。
自分がジリ貧になったことのない人には、分からないのではないでしょうか。
私は社長業を始めて早めに知ることができて、本当にいい経験になりました。

人を育て、会社を伸ばす。

会社には、人材が必要不可欠です。
石垣となり推進力となってくれる人が必要です。
常に伸びている会社の社長は、人に任せて失敗させるとよく言います。
自分がやった方が速いけど、そこを我慢して任せる。
任せないと人は伸びないんだと思います。

人を使うことは難しいことです。
人を雇うことで、リスクが増えもします。
でも、それに踏み切らない限り、当社のコンサルタンディング部門は成長できません。
私と一緒に、このフィールドでやっていってくれる人が欲しいです。
経験など関係なく、意欲と、基礎能力、物事を厭わない行動力があれば、
5年、10年先に会社の中で中核となる社員に成長してくれると思います。
中にいる人が成長しなければ、会社の成長もありえません。
会社の価値は、中にいる人の価値でもあります。

いったい自分が人生でどこまでやれるのか、会社をどこまで組織化できるか。
どこまで会社を大きくできるかにチャレンジしたい。
その中で、今の課題は、人を採用し、育てることです。

求める人材観

当社では、それまでの経験や学歴だけで採用か否かを判断しません。
やる気や意欲、それに伴う行動力を評価したいと考えています。
やる気と意欲が高ければ、粘り強く取り組むことで一つずつこなしていけるようになるからです。

「コンサルティング」という仕事は、過去の延長戦上で行うのではなく、創意工夫し、
正しい試行錯誤を繰り返すことが成功へのカギになります。

また性格が明るく、前向きなスタンスで仕事に取り組むことも大切です。
コンサルタントを目指したいと考えている方がおりましたら、
そういった価値観を持って目指してほしいですね。

座右の銘

コツコツした、正しい試行錯誤を積み重ねること。
継続は力なり。
この言葉を、3年間の社長業を経験して、実感しています。

会社は、大きく成長することよりも、何があっても継続していくことが肝心です。
うまくいかなかった時にどうするか、次の手を考えていかなければなりません。
継続していれば、正しい試行錯誤の積み重ねができ、
いろいろ改善して強い事業を作ることができます。
続けていくこと。それが一番大切です。