代表取締役 上村 一行

株式会社アイアンドシー・クルーズ 代表取締役 上村 一行

代表取締役 上村 一行

株式会社アイアンドシー・クルーズ
設立 2008年6月
事業内容
  • インターネットメディア事業
  • グリーンエネルギー事業
  • エージェント事業(有料職業紹介事業許可番号:13-ユ-303437)
会社HP http://www.iacc.co.jp/index.html

仕事は常に「経営」に近いところ

21歳の大学生の時に、友人たちと一緒にPC販売の会社を立ち上げました。
起業のきっかけは、友人の「PCも使えないの?」の一言。
その言葉に触発されて負けず嫌いの精神に火がついたのです。
どうせなら単にPCを使えるだけではなく、ハードにもソフトにも精通したいと考え、
お客様の注文に応じて、部品からPCを組み立てて販売していました。

大学卒業後は、外資系コンサルティングファームに就職。
起業を経て、もっと本格的に経営を学びたいという思いが高まったからです。
その会社では大手総合商社の経営改革コンサルティングに携わり、
3年間を過ごしました。

その後、同郷の先輩が立ち上げた会社に誘われて転職。
まだ数名規模の会社でしたが、創業期に参画できることに魅力を感じ、入社を決めたのです。
事業内容はベンチャー企業の経営者支援で、
人材、組織から投資まで幅広い支援を行いました。
1つの会社の立ち上げと成長を間近で体験することで、経営の醍醐味を実感できる、
とてもやりがいのある仕事でした。
しかし2008年に、親戚の会社を継ぐために退社。
1年間でその役割を終え、立ち上げたのがアイアンドシー・クルーズです。

太陽光発電の正しい普及を目指す

現在の事業の柱は、
インターネットメディア事業、グリーンエネルギー事業、エージェント事業です。
インターネットメディア事業においては、
太陽光発電などの一括見積もりサービス「グリーンエネルギーナビ」、
リフォーム支援サービス「リショップナビ」等を運営しています。
住宅用の太陽光システムというのは、販売側と消費者との間に情報格差があるのが現状。
私たちはネット媒体を活用して、消費者にさまざまな情報を提供し、
太陽光システムの正しい普及と、市場の発展を目指しています。
グリーンエネルギーナビは、住宅用だけではなく、
工場・ビル・土地など産業用太陽光発電の設置を
検討しているお客様への導入支援サービスをも行っています。
また、蓄電池製品、オール電化製品についても、サービスを展開しています。

さらに、HEMS製品(HomeManagementSystem)の比較・購入サービスもスタート。
HEMSとは、家のエネルギー使用状況などを、
スマートフォンやPCで「見える化」するシステムで、
消費者の関心が高まっている分野です。
「グリーンエネルギーナビ HEMS」は、自分の家にHEMS製品を導入する際に、
いろいろなメーカーや製品を比較して選択できるサイトです。

『IT×グリーンエネルギー』を軸に多様なサービスを提供

グリーンエネルギー事業は、太陽光関連企業への業務支援やコンサルティングサービスです。
企業が太陽光発電システムなどの営業活動を行う際に、
円滑に進められるようにサポートを行っています。

そして、企業と転職希望者の橋渡しをしているのが、エージェント事業。
成功報酬型の採用支援サービスなどを展開しています。
人材サービスに関しては、
他の2つの事業とは全く異なるように見えますが、
この1~2年はシナジーを生み出しています。
太陽光業界は新しいマーケットなので、これからどんどん人材が必要になります。
そこで当社のエネルギー事業の展開に伴い、
培ってきた企業とのつながりや人脈を活用して、
企業と人材のマッチングを手がけています。

これら3つの事業の柱に加えて、今後は海外への展開も始めます。
シリコンバレーから投資も受けたので、まずは北米へと展開する予定。
北米はマーケットもユーザーのマインドも日本と似ているので、
勝算があると考えています。

マーケットを意識した事業展開

太陽光にしても蓄電池にしても、この業界のマーケットは、今が草創期。
まだ成熟期には入っておらず、
これから本格的に伸ばしていこうという気概に満ちています。

私は、どのマーケットにおいても先駆者的に入っていって、
リードする立ち位置を取りたいという考えで、
起業当時からやってきました。
駆け出しのマーケットにおいて、
何か動きが生じた時に先駆者になれるかどうかは、
準備をしているかどうかにかかっていると思います。
これまで立ち上げてきたサービスも、
集客やマーケティングのやり方など、常にマーケットを意識し、
しかるべきタイミングでのサービスインや、
サービスのスピード感を重視してきました。
立ち上げの時点でリソースが足りなければ、パートナー企業にお願いするなど、
リソースありきというよりも、マーケットに合わせて動いています。

サービスに関しては、いろいろと分散させているように見えるかもしれませんが、
実はそのようなことはなく、私の中ではマルチタスクで進めているイメージです。

学生へのメッセージ

好きなこと、興味があることには、どんどんチャレンジして欲しいと思います。
学生は真っ白なキャンパスのようなもの。
何色にもなれるし、何色にもされてしまう。
だからいろいろな人、さまざまな世界に出会って、
自分が想像できる世界を広げてもらいたいですね。

就職活動に関しては、その時代時代のトレンドが必ずあります。
ベンチャーが人気の年、コンサルが人気の年、 安定していると思えるような企業が人気の年など。
しかしそれには流されず、なりたい自分を目指せる場所、
こうなりたいという人の姿の背中が見える場所をぜひ見つけてください。
人生は一度しかありません。後悔しないように生きて下さい。