代表取締役 上野 秀一

株式会社サスケデザイン 代表取締役 上野 秀一

代表取締役 上野 秀一

株式会社サスケデザイン
設立 2003年4月
事業内容
  • ホームページ制作
  • 携帯向けFlashコンテンツ制作

起業へ

私がウェブデザイナーという道を選んだのは、
ふとしたきっかけでITスクールの講座を受けたことからです。
それまで販売や飲食などさまざまなサービス業を経験してきましたが、
最も入れ込んだのがウェブデザイナーという仕事でした。

ウェブデザイナーとしてレコード会社でアーティストのページなど作るうちに、
300万円程度の仕事が私のところに持ち込まれました。
それをきっかけに私はフリーのウェブデザイナーに転向。
フリーとして働きはじめてすぐに、仕事はどんどん増えていきました。
人を採用しまして、仲間の人数が増えてくると今度は会社という組織が必要になる。
そんな調子で少しずつ出来上がったのが株式会社サスケデザインです。
現在は4名のスタッフと共に会社を盛りたてています。

平均年齢は28歳、比較的若い会社です。
スタッフ間で仕事を分担することはありますが、
自社では社員ひとりひとりがプログラミングからデザインまで、
すべての工程ができることが前提としています。

マッチングサービス「SIM.ONE」の開発

2010年2月に、ソフトウェアテストの「SIM.ONE」(シモン)をリリースしました。
開発のきっかけは、ソフトウェアを開発しても、向上させる環境が少なく品質面を維持できない、
チェック機能がないという悩みを自社も持っていたからです。
プログラムを作成する以上少なからず生じてしまうバグを、
テスターと呼ばれる登録者たちにデバッグしてもらうのですが、
ソフトウェアの開発者であるカスタマーとテスターをマッチングするのが「SIM.ONE」です。
完成品だけでなく、開発の段階に応じて対応できるシステムになっています。

クラウドソーシングは、クラウドコンピューティングに比べてあまり馴染みのない言葉ですね。
意味が伝わるかどうか心配でしたが、反響は予想以上に大きく、
テスター(ソフトウェアをテストする人)は現在770名ほどまでになりました。
クライアントが気付かないほどのバグでも、
クリエイターとしてはそのまま納品することは忍びないもの。
これをきっかけに低コストでスピーディにデバッグできるようになると思います。
クラウドソーシングの仕組みを理解してもらい、
今後多くのソフトウェア開発企業のお役に立ちたいと思います。

テーマカラー

「オレンジ」
企業ホームページを制作する際は必ずその業界カラーをイメージしますが、
自分たちの業界カラーはオレンジではないかと思っています。
中間的、比較的ラフでフラットな階層、フレッシュ……そんなイメージです。

会社ロゴにはシアン・マゼンダ・イエローの3色を使っていますが、
これはデザイン会社としてのイメージを表しています。
因みに炎のロゴは、2年前に私がデザインしたもので、「クリエイター魂」を表しています。
クライアントからの受託の仕事というのは、自分たちの意見を貫くのがなかなか難しい。
つい妥協してしまいそうになる。
しかし、ホームページの効果で売り上げを上げようという共通の目標を持っているのですから、
コンサルティング側である私たちがどこまでクライアントに意見を通せるかも重要なのです。
その点において妥協しない制作をする、という理念を込めて、
クリエイター魂を表現したロゴをあしらいました。

座右の銘

「刺激と反応の間にはスペースがある」
例えば、影響力の強い言葉に対し、自分がどう反応するか。
イエスかノーかは自身の選択にかかっています。
人の言葉にどのように反応するかは自分次第、
そこには自由と責任があるという意味があります。

就職活動中の学生さんへ

私自身、就職したことはないのですが、大会社は学べることも規模が大きいと思います。
部分的な仕事になることはやむを得ませんが、自分がやりたいことも、
そうでないことも経験を積めることが、うらやましいと感じることもあります。
一方で自社のようなデザイン会社は、すべての仕事をできるように育てます。
自己完結できる技術を身につけた本当の一人前になれます。
これは自社の場合ですが、採用は実際に面接したときの相性で決めることが多いですね。
このときの相性は理念が近いという意味です。面談の会話は頭を使う労働なので、
良い質問を投げかけて会話を作り、引っ張って行ける、そんな人と一緒に働きたいですね。
履歴書をどこまで掘り下げて書いているか、
文章のボリュームや几帳面さなどからも、人柄を見ています。