代表取締役社長 草川 定雄

株式会社アイセル 代表取締役社長 草川 定雄

代表取締役社長 草川 定雄

株式会社アイセル
設立 1989年
事業内容
  • ビジネスソリューション事業
会社HP http://www.aisel.ne.jp/

可能性のある仕事を

防衛大学を卒業したものの、事故でパイロットへの道を断たれ、
中途採用で広島を拠点としたスーパーマーケットの会社に就職しました。
すぐにマーチャンタイザーとして仕入れや企画の責任を持たされ、4店舗を担当。
忙しく、責任のある仕事にやりがいを感じてはいましたが、
給料が安かったこともあり1年半ほどでメドをつけました。

可能性のある仕事がしたかったので、上京して日本IBMへ就職。
入社した藤沢工場から、希望して営業へ。
当時IBMは1年で1000人ほど採用していましたが、
実力主義の社風に乗って3年めから収入が1000万を越えて確定申告をするほどに。
仕事をしたらした分だけ収入になりますし、その頃結婚したこともあって、
生活一番で一生懸命働いていました。
仕事のモチベーションは目標の達成。
達成のためにはお客様の信頼が必要で、信頼を得るためには技術やスキル、提案力なども必要。
お客様の要望に応えられる提案書を、徹夜で懸命に作っていました。
血気盛んだったので、周囲から「瞬間湯沸かし器」と言われたことも(笑)。
納得できないことは言い返してとことん話し合う。
私にとって、黙っていて、嘘をついて、失敗するというのが一番のNG。
何かにつけて、嘘をつく人はNGです。
特に、上に立つ人間が嘘をつくと、その下にいる人がひどい目に遭い、後進が育たない。

IPOを指標に

自社は現在、ユビキタスネットワーク事業とビジネスソリューション事業を2本の柱にしています。
ユビキタスネットワーク事業は、携帯電話などの通信端末の組み込み系ソフトウェアの開発。
ビジネスソリューション事業はビジネスソリューションのあらゆる分野に対応しています。
自社のプロダクトは持っていませんが、
ソフトウェア開発支援のため、派遣ではなく一括受注する仕組みになっています。
少し前に、株式公開を計画していました。
しかしリーマンショックで売り上げが落ち、現在は仕切り直しの最中です。
従業員数300人、売り上げ30億、利益3億という形が見えれば、上場もあり得るでしょう。
IPOをひとつの指標に掲げています。

今後のビジョンはまず会社をしっかりと継続させること。
現在取締役を務めている娘が後継者に決まっていますから、
事業を失敗させる訳にはいかないと思っています。
そして先に述べたように上場への仕切り直し。
上場して社会的な信頼を得てこそエクセレントカンパニーと言われるのだと思います。
プロダクトに関しては、シェアは広げるつもりはありませんが、絶えず挑戦していきたい。
大勢の社員を抱える責任を日々感じています。

「デキる人」と一緒に働きたい!

頭のいい子、空気の読める子、何でもバリバリとこなしてしまう子……。
「デキる子」と一緒に働きたいですね。新卒は、創業当時から採用しています。
創業時に入社した社員たちは、現在部長クラスになっていますが、
人間的に光っている人が多いです。
アプリケーション作りなどに関しては、そんな難しいシステムではないので、
男女・理系文系の区別なく採用しています。

学生へメッセージ

志をしっかりと持って、世の中にどんな貢献ができるかを見極めて、
その方向に全力投球して欲しい。
自分のためじゃないという意識を持てば持つほど、志は強くなります。
自分に何ができるか、ということが社会への貢献。
その志があれば、「この分野で一番になりたい!」と思うこともできます。
私自身、「夢」という言葉があまり好きではありません。
自分自身の「夢」としてだけ考えていると、
「もういいや、諦めよう」と思うこともあるかも知れません。
しかし、志は絶対に努力しないと叶わない。
やがて家族や子どもができたら、さらに努力しようと思えるようになる。
志をしっかりと持つことのできる人、そしてそれが理解できる人になってください。