代表取締役 鈴木 寿一

株式会社コラボレーション 代表取締役 鈴木 寿一

代表取締役 鈴木 寿一

株式会社コラボレーション
設立 2003年6月18日
事業内容
  • テレビ番組の企画・制作
  • 海外リサーチ・映像ライセンシング・海外コーディネーション
  • ビデオソフトの企画・制作
  • プロモーションビデオ制作
  • CMの企画・制作
    海外向け事業
  • 自社制作の映像コンテンツの販売
  • 海外の制作会社や放送局向けの番組制作
  • 独自の“番組フォーマット”の開発・販売
  • 既存の“番組フォーマット”の販売代理業務
会社HP http://www.collab.co.jp/

テレビ業界に進んだ原点は、学生時代のテレビ好きでした

私が学生の頃は、昭和の若い世代を代表するアイドルが一世を風靡した時代でした。
中学・高校は進学校でしたが、
担任の先生に「全校生徒の中で一番テレビを見ている」と言われるほどのテレビ好き。
ドラマもアイドルの歌番組も好きで、公開番組やコンサートにもよく行きました。
テレビばかり見ていては将来が危ない、などと言われたこともありましたが、
それが私の原点でした。

高校生の時、将来はテレビ業界に進もうと決めました。
マスコミ業界を専攻できる大学に推薦で入り、音響のアルバイトなどをしていました。
当時の有名ミュージシャンやアイドルのコンサートでの仕事もありましたが、やっぱり現場は重労働。
年を取って続けられる仕事ではないと思って、知り合いに紹介してもらった制作会社に入社しました。

15年続いた番組で、ネタを調べてくるリサーチャーの仕事をしていました。
新人なので、ADや放送作家のような仕事も何でもやりました。
でも放送作家になりたいわけではなかったんです。
当時のプロデューサーにディレクターになりたいことをアピールし、
AD経験がないままディレクターをやらせてもらいました。
番組の後半7年半ほどは海外に出ずっぱりになり、
忙しい時は月2回は海外へ出て、月2回の放送を担当していました。
その番組が終わり、海外系に強い別の制作会社に転職。
そこで、海外の数々の番組制作に携わりました。

国内はもちろん、海外との共同制作も手掛けています

現在のスタッフは約20名ほど。
国内では、海外コンテンツ部のバイリンガルスタッフが、今流行の衝撃映像などを海外から直接映像を買い付け、
また制作部門では情報番組やギネスワールドレコーズなども手がけ、若いスタッフを中心に頑張っています。
海外と共同制作した「ビッグインジャパン(I survived a Japanese Game Show)」は、
ヨーロッパ4ヶ国で放送されました。

海外との共同制作では、いろんな問題でぶつかり合うことがあります。
仕事の仕方や文化の違い、小さなことでは食べ物のことなど…
私は海外での経験もあったので、間に入ることが多々あります。
そういう時は、相手の文化や立場、様々な事情を理解した上で、
日本ではこうなんだと説明しています。
理解し合い、お互い協力することが大切だと思っています。
そんな海外と共同制作することができる制作会社は、日本でもなかなかないと思います。

今後のビジョン

日本のテレビ受像器やビデオ機器は海外にたくさん輸出されています。
日本の映画やアニメも、高い評価を受けています。
ですが、映画やアニメ以外の日本のコンテンツは海外でまだまだ認知されていません。

起業してから、国内の様々な番組に携わってきましたが、
日本には、優秀な作家やディレクターや、海外に比べても劣らない高い企画力もあります。
海外に通じる番組を作る土壌はあると思っています。
今後は、世界でヒットするような企画を作っていきたい。
そうして、日本の番組を海外で根付かせていきたいと思っています。

人材について

毎年10人ほど採用し、半分残るか残らないか、という感じです。
自分がテレビ業界で働いていきたい、という意識を持った人が残っていきます。
大切なのは気持ちです。

私がスタッフに求めるものは、まずは、テレビが大好きだということ。
これはとても大切なことです。
私もそうでしたが、テレビはいつもつけっぱなし。つけっぱなしで寝てしまうくらいでもいいと思います。
日常から、自分のアンテナとしてつけておくことです。
インターネットや新聞とは違い、テレビは自分に興味のないことでも自然と頭に入ってきます。
そういう何げない情報が、後の仕事で役立つことがあるんです。

そして、自分なりのビジョンを持つこと。
テレビ業界は、実際は仕事がきついところでもあります。
ADさんなど、仕事が辛くて辞めていく人が多い職業です。
でも、「何歳までに何をやるんだ」というビジョンを持っていれば、
辛い仕事も辛くなくなるんじゃないかと思います。

時間を見つけて、町を歩くことも大切です。
会社で仕事することもいいのですが、無意味でも何でもいい。
デパートを回ってみたり、スーパーを一周してみたり、電車の中吊り広告を全部読んでみたり…
女子高生のファッションは?子供の遊びは?今流行っていることは?
何でも目に入るものを吸収してほしいと思います。
ふらふら歩いて、目に入るものが頭に入ってくるのは若いうちだけです。
お金はないかもしれませんが、旅行にもどんどん行ってほしい。
ラーメンが好きなら、都内100軒のラーメンを食べ歩いてみてはどうか。
目的意識を持って、自分が歩いてみることです。

信念にある言葉

嫌いなものがあれば、あえてその中に入ってチャレンジしろ。
そこでやり遂げた時、成長できることがある。
―――これが私の信念にある言葉です。
嫌いなものをうち負かす時、敵になるのではなく、あえて嫌いなものの中に入り、一番になる。
それで初めて打ち負かした、と言えるのではないでしょうか。

社名“コラボレーション”に込めた思い

“コラボレーション”は、その名の通り、みんなで集まって一緒に作ろう、
という当社の方針からつけました。
当社は大企業ではないので、マニュアルを作って仕事をするのではなく、
スタッフひとりひとりが自分で考えて仕事をしてく会社です。
新卒であっても半年も過ぎれば、自分で考えていってほしいと思っています。
スタッフが考えに考えた結果であれば、例えそれが失敗してもいい。
責任は私が取ります。
仕事はひとりではできません。お互いに自分のいいところを出し合い、協力していってほしい。
そういう思いを込めて、社名をつけました。

海外とのネットワーク、“スパークスネットワーク”

当社は、海外の制作会社の集まりである“スパークスネットワーク”に加盟しています。
一ヶ国で一社しか加盟できない連盟で、今は約20社が加盟し、
海外の情報を常に交換し合っています。
海外の情報が知りたい時は、海外に赴かなくても、メール1本ですぐ情報が得られます。
お互いが持っている情報を交換し合い、協力して、いい番組を作っていこうという
考え方は、当社のそれと同じです。