代表取締役 桐生 純子

株式会社Feel Communication 代表取締役 桐生 純子

代表取締役 桐生 純子

株式会社Feel Communication
設立 2007年9月10日
事業内容
  • コミュニケーションスキルアップに関する教育プログラムの開発と提供
  • 人材育成コンサルタント業
  • 企業内における能力開発のための研修の実施
  • 各種講習会及び研修の開催
  • キャリアアップのためのマナー研修・各種セミナーの開催
  • 女性のための起業セミナーの開催
  • 上記各号に関連する研修プログラム作成、講演、セミナー講師育成事業、出版業
会社HP http://www.fcommu.net/

子育ての経験+コミュニケーション学→起業へ

大学を卒業して都市銀行に就職しました。職を選んだという意識はなく、
周りに勧められるままに就職した感じでした。
やがて結婚・出産を経て子育てに追われる毎日に。子育てはとても楽しく、
毎日が充実していました。子どもは自分の思い通りにはならない。
だからこそ向き合った時に「どう伝えたらいいのか」「どう受け止めたらいいのか」と考えさせられる。
「人と人とが向き合う場面」が分刻みで訪れるのです。学生時代に心理学を学んでいましたが、
なかでもコミュニケーション学とはこのためにあったのか!と思わされました。
子育てを通じて「自分と他者」を改めて考えさせられ、
机上で学んでいたことが実体験として道になったわけです。

子どもたちには、ひとりの人間として向き合ってきました。
子どもの方も、子どもなりに、自分の主張に理由がないとお母さんには通じない、
と思っていたようですよ(笑)。
一生懸命に言葉を探しながら伝えようとするんですね。その経験は、私の人生の宝です。
投げかける側が覚悟を決めて投げる、つまり相手が理解できるように伝える。
それが相手を尊重することに繋がり、相手も自分を尊重してくれる。
それは現在自社を一緒に運営してくれるメンバーたちに対しても、同じ思いなんです。

なぜこうなのか、私はこう思う、それではあなたのためにならない、とはっきり伝える。
それをまた、子どもたちが次世代に伝えていく。
そうした流れを考えると、家庭での子どもとの向き合い方、“生き方の基本”の伝え方が
とても大切なことに気付かされました。一番大切なのは「家庭」なのだと。

元々在学中に、ファミリーコミュニケーションについてのプログラムを学んでいました。
おおもとはビジネスマン向けのプログラムです。
リーダー育成も、元を正せば育てられ方が大切だというのが開発者の考え。
ベースは心理学で、人の気持ちの成長段階を体系化したものです。
そのプログラムを学び、トレーナー資格を取得。初めは共に子育てをする人たちが
仲間になれば、という気持ちで始めた「子育てセミナー」ですが、時代に求められ、
周りの人の応援もあって大きくなっていきました。
会社組織にしたのは、大手の会社や組織から依頼されることが多くなったため。
個人でもできないことはなかったのですが、ひとりの力ではできないことを実現するためにも、
同じ価値を共有するためにも良かったと思っています。

生き方のスキル「コミュニケーション」で人生を豊かに

社員数は3名、その他私のアシスタントをしてくれるスタッフが7名。「七人の侍」です(笑)。
スタッフがオフィスに常駐することはなく、動きたい時に動き、オフィスを使いたい時に使っています。
女性ばかりの会社ですので、逆に男性ばかりの会社と協力して仕事をすることもあります。
すでに22年続いている「子育てセミナー」は、子育てと同時進行してきました。
家族が大勢いた昔の子育てと違い、今は父母と子どもという密室の子育てが多い。
子育てに不安を感じている方も多いです。
そんな親御さんたちに「子どもをどう育てるか」ではなく、親としての姿勢をもう一度考えてもらう。
子どもが5歳なら親年齢も5歳なのですから、お互い初めて経験することを
子どもにどう伝えるか一緒に考えていきましょう、そして少しずつ実践していきましょう、
というのがこのセミナーの意義です。親だけが頑張るのではなく、
子どもとタッグを組んで頑張ってもらう。
最終的には、「これでいいんだ!」という安心感を手渡したいと思っています。

自社独自の教育プログラムを持っていますので、
企業向けには人材教育・コンサルティング・ホスピタリティ研修など、
個人向けのセミナーや講演会も実施しています。企業向けに需要が多いのは営業関係。
コミュニケーションというのは、生き方のスキルだと思っていますので、
知っていると知らないとでは180度違うこともあるのです。一生懸命にやるだけではダメだったり。
こうした方がいい、アドバイスすることは簡単ですが、持続できないと意味がないので、
そのお手伝いをしています。

私自身は、AICI国際イメージコンサルタントの資格を持っていますので、
コミュニケーションコンサルティングに特化した仕事もしています。
カメラの映り方やパフォーマンスなど、ファーストインプレッションをサポートし、
企業のイメージアップを図る仕事です。アメリカでは一般的ですが、
日本ではまだあまり浸透していないですね。

座右の銘

「美しくしなやかに生きる」

人は頑張らないといけないし、努力するのは当然のこと。知識も必要です。
しかし、「一生懸命やっている」というのをアピールするのではなく、水面下で頑張る。
そして水面上では柔かな心で、育む力を活かしていたい。

テーマカラー

「赤」

誠実さ、情熱というイメージ。
私にとって大切な「愛され力」の象徴でもあります。
「愛され力」は例えば、チャンスを掴ませてもらえる自分であること。
自分の力だけでの成功は、枠の中での成功。
大きなチャンスは他の人が運んで来てくれることもありますから、
そのひとつしかないチャンスを渡してもらえる人間でありたい。
そしてそれを感謝しつつ受け取る。愛され力は感謝を生むんです。

学生へメッセージ

「違いこそ恵み」。人と違っていることを怖れないで欲しい。
コミュニケーショントレーニングを通じて実感させられたのは
「人は違いを怖れている」ということ。
周りをきちんと見ていれば、周囲との違いはそれほど悪いものではないことがわかるはずです。
自分の中にその意識があれば、組織の中での人間関係を理解できるようになり、
他者と協力できるようになります。
他者との違いがわかることで、他者の良いところが生かせ、自分も生かされてくるからです。
必ずあなたの中に光るものがあります。
色んな人と出会って、自分に自信を持って、それに気付いて欲しい。
自分を愛さないと他者を愛することもできません。
人が人を繋いでくれる、ということに実感を持って、自分の良さを発見してください。